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公開番号2024077240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189202
出願日2022-11-28
発明の名称加工性に優れた粘弾性体
出願人株式会社エフアンドエイノンウーブンズ
代理人
主分類D06M 15/643 20060101AFI20240531BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 従来、シリコーンゲルシート等は柔らかさを追求する為に粘着力が強く、打抜き加工、裁断加工、スリット加工等の加工時に刃に粘弾性体が貼り付いてしまったり、また多くの実装作業者は手作業で実装している現状にあり、その作業性の悪さについて改善が要求されていた。
【解決手段】 不織布で形成された三次元繊維構造物と、エラストマーと、フッ素樹脂粉末とを混合して一体化した、加工性に優れた粘弾性体である。前記粘弾性体を構成するエラストマーは、シリコーンゲルまたはウレタンゲルでアスカーF硬度が30以下、針入度が50以上、前記粘弾性体を構成する三次元繊維構造体の空隙率は51%以上で、厚さは
の前記粘弾性体の厚さの30~99%であり、前記粘弾性体の表面に露出しないように配置されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維で形成された三次元繊維構造物と、エラストマーと、フッ素樹脂粉末とを混合して一体化した、加工性に優れた粘弾性体。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記エラストマーが、シリコーンゲルまたはウレタンゲルである、請求項1に記載の、加工性に優れた粘弾性体。
【請求項3】
前記エラストマーは、アスカーF硬度が30以下、針入度が50以上、三次元繊維構造物の空隙率は51%以上の物を使用する、請求項1または2に記載の、加工性に優れた粘弾性体。
【請求項4】
前記粘弾性を構成する三次元繊維構造物の厚さは、前記粘弾性体の厚さの30~99%である請求項1または2に記載の、加工性に優れた粘弾性体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切断面が非粘着面である、加工性に優れた粘弾性体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アスカーFを用いて測定した硬度が30以下の非常に柔らかい粘弾性体、例えば、シリコーンゲルは粘性が高いため制振性は大きいが、接着性が強く、伸度が大きいため非常に低い力で伸びるという特徴がある。
【0003】
このような粘弾性体を加工する場合、例えば、正方形等の粘弾性体を打ち抜き機で別の形状に打ち抜くために、打ち抜き機へ粘弾性体をセットする際に、粘着性と伸び易さにより前記粘弾性体が型崩れを起こしやすく、正方形の形状通りに打ち抜き機にセットすることが難しいという問題があった。
【0004】
これを解決するために本出願人は、三次元繊維構造物と一体化され、アスカーF硬度が30以下、針入度が50以上の粘弾性体であり、前記三次元繊維構造物が不織布であり、シリコーンゲルまたはウレタンゲル含み、空隙率は51%以上である粘弾性体を開示している(特許文献1参照。)。
【0005】
また、ICチップ等の発熱性部品、ヒートシンク等の放熱部品に対して過度の応力を付加することなく、これらの部品に対して十分な間隙充填性及び接触面積を確保することができる、三次元形状の熱伝導性成形体が開示されている。該三次元形状の熱伝導性成形体の実施態様は、熱伝導性材料及びシリコーン系材料を含んでいる。しかしながら、前記三次元形状熱伝導性成形体は、略平坦な底面と、該底面の内部に位置する三次元形状部とを有しており、底面より上方の前記三次元形状部の高さが少なくとも2か所で相違する複雑な構造の三次元形状熱伝導性成形体及びその製造方法である(特許文献2参照。)。
【0006】
また、シリコーンゲルシート及びシリコーンパテシートから選ばれる少なくとも一つのシリコーンシートが開示されている。前記シリコーンシートの硬さはショア00で75以下で厚さ方向に切断されており、前記シリコーンシートの切断面同士は隙間なく隣接し、前記シリコーンシートの前記切断面は非粘着性であり、前記切断面で分離可能であり、前記切断面の粘着性はタッキネスチェッカーで0.6N以下である(特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-125557号公報
WO2018-078436号公報
特開2019-169692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし近年、機器の小型化、高性能化に伴いシリコーンゲルシート等には柔らかさ、高熱伝導性能および薄型化が求められている。従来、シリコーンゲルシート等は制振性及び耐衝撃性を追及するために柔らかく粘着力が強く、また多くの実装作業者は手作業で実装している現状にあり、その作業性の悪さについて改善が要求されていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の粘弾性体は、不織布で形成された三次元繊維構造物と、エラストマーと、フッ素樹脂粉末とを混合して一体化したものであり、エラストマーは、シリコーンゲルまたはウレタンゲルである。前記エラストマーのアスカーF硬度は30以下、針入度は50以上である。また、前記粘弾性体を構成する三次元繊維構造物の空隙率は51%以上で、厚さは、前記粘弾性体の厚さの30~99%である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の粘弾性体は、三次元繊維構造物と、エラストマーと、フッ素樹脂粉末とを混合して一体化した。アスカーF硬度が30以下で、針入度が50以上のエラストマーを使用しているにもかかわらず、三次元繊維構造物と一体化されることにより伸びにくく引張強度が高い粘弾性体となった。またフッ素樹脂粉末の滑り性により刃に張り付かずに打ち抜き又は裁断加工できる回数が、従来品の10倍以上となった。したがって、本発明の粘弾性体は加工性に極めて優れている。
(【0011】以降は省略されています)

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