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公開番号2024062642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170622
出願日2022-10-25
発明の名称洗濯物干し具
出願人個人
代理人弁理士法人東海特許事務所
主分類D06F 57/00 20060101AFI20240501BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】一度の操作で洗濯物の2カ所(複数箇所)を同時に挟んで保持し、一度の操作によって保持した洗濯物を同時に取り外すことができる洗濯バサミ機能の提供を課題とする。
【解決手段】
洗濯物を吊り下げるクリップ装置2を有した洗濯物干し具1であって、クリップ装置2は間隔を隔てて配置した少なくとも2個のピンチ機構を有し、ピンチ機構は、それぞれの先端同士が当接および離間をするように可逆的に回動する一方のピンチアーム7、31と他方のピンチアーム8、32を有し、一方のピンチアーム7、31と他方のピンチアーム8、32は、2個以上の前記ピンチ機構にわたってそれぞれ連結され連動して回動するように構成されていることを特徴とする。これにより洗濯物干し具1は、間隔を隔てて配置した少なくとも2個のピンチ機構が同時に動作するので、洗濯物の付け外しを一度の操作で簡単に行うことができるものとなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
洗濯物を吊り下げるピンチ機構を有したクリップ装置であって、
前記ピンチ機構を構成するそれぞれ一本の線状材によって形成した一対の第1のピンチ部材と第2のピンチ部材と当該第1のピンチ部材および第2のピンチ部材に装着するスプリング部材を有し、
前記第1のピンチ部材は、洗濯物の挟持部を先端に設けた一方のピンチアームと当該一方のピンチアームの操作に使用する一方の操作レバーおよび当該第1のピンチ部材の回動軸を構成する一方の軸部を有し、
前記第2のピンチ部材は、洗濯物の挟持部を先端に設けた他方のピンチアームと当該他方のピンチアームの操作に使用する他方の操作レバーおよび当該第2のピンチ部材の回動軸を構成する他方の軸部を有し、
前記一方のピンチアームの後端に、前記スプリングを装着する一方の装着部および当該装着部から前記一方の軸部に至るアーム部を設け、
前記他方のピンチアームの後端に、前記スプリングを装着する他方の装着部および当該装着部から前記他方の軸部に至るアーム部を設け、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部を凹要素と当該凹要素に嵌合する凸要素によって形成し、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部が嵌合した状態において、前記一方の装着部と他方の装着部に装着したスプリングによる挟着力の作用線の位置が、係合した前記一方の軸部と他方の軸部の位置よりも挟着部側に偏位するとともに、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部が離間した状態において、前記一方の装着部と他方の装着部に装着したスプリングによる挟着力の作用線の位置が、係合した前記一方の軸部と他方の軸部の位置よりも前記双方の操作レバー側に偏移するよう構成されたことを特徴とするクリップ装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
洗濯物を吊り下げるクリップ装置を有した洗濯物干し具であって、
前記クリップ装置は、間隔を隔てて配置した少なくとも2個のピンチ機構を有し、
前記ピンチ機構は、それぞれの先端同士が当接および離間をするように可逆的に回動する一方のピンチアームと他方のピンチアームを有し、
前記一方のピンチアームと他方のピンチアームは、2個以上の前記ピンチ機構にわたってそれぞれ連結され連動して回動するように構成されており、
連結された前記一方のピンチアームを有する第1の部材と連結された前記他方のピンチアームを有する第2の部材とを有し、
前記第1の部材に前記一方のピンチアームを連結した連結手段を回動させる操作レバーと前記第2の部材に前記他方のピンチアームを連結した連結手段を回動させる操作レバーを設けたことを特徴とする洗濯物干し具。
【請求項3】
前記一方のピンチアームと他方のピンチアームは、引き合う方向に付勢する弾性部材を取り付けるための係合部をそれぞれ有しており、
前記一方のピンチアームと他方のピンチアームの先端が当接した際における前記各連結手段の回動中心と、先端が離間した際における前記各連結手段の回動中心が、
前記弾性部材を取り付けた両係合部を結ぶ力の作用線を跨いで変移するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の洗濯物干し具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、布状の洗濯物を広げた状態で吊して干すことができる洗濯物干し具に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
洗濯物干し具として、特許文献1に記載された洗濯挟み等が知られている。タオルなどの広げて干すことが好ましい洗濯物は、特許文献2の図4(h)に記載されたような洗濯物干しハンガー等を使用して距離を隔てた2カ所の洗濯バサミ(ピンチクリップ)に装着することで広げて干すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5735688号号公報
特開2020-817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洗濯物干しハンガー等を使用してタオルを干す場合、布の上縁を2カ所の洗濯バサミを使用して把持する。この際、2カ所の洗濯バサミはそれぞれ独立しているので、一つずつ操作してタオルの上辺を把持することになる。すなわち、2カ所を同時に止めることは出来ず、外す場合にも一つずつ洗濯バサミを開いて外す必要があるため、装着や取り外しに時間を要していた。
本発明は当該事情に鑑み発明されたものであって、一度の操作で洗濯物の2カ所(複数箇所)を同時に挟んで保持し、一度の操作によって2カ所(複数箇所)で保持した洗濯物を同時に取り外すことができる物干し具の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、
洗濯物を吊り下げるピンチ機構を有したクリップ装置であって、
前記ピンチ機構を構成するそれぞれ一本の線状材によって形成した一対の第1のピンチ部材と第2のピンチ部材と当該第1のピンチ部材および第2のピンチ部材に装着するスプリング部材を有し、
前記第1のピンチ部材は、洗濯物の挟持部を先端に設けた一方のピンチアームと当該一方のピンチアームの操作に使用する一方の操作レバーおよび当該第1のピンチ部材の回動軸を構成する一方の軸部を有し、
前記第2のピンチ部材は、洗濯物の挟持部を先端に設けた他方のピンチアームと当該他方のピンチアームの操作に使用する他方の操作レバーおよび当該第2のピンチ部材の回動軸を構成する他方の軸部を有し、
前記一方のピンチアームの後端に、前記スプリングを装着する一方の装着部および当該装着部から前記一方の軸部に至るアーム部を設け、
前記他方のピンチアームの後端に、前記スプリングを装着する他方の装着部および当該装着部から前記他方の軸部に至るアーム部を設け、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部を凹要素と当該凹要素に嵌合する凸要素によって形成し、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部が嵌合した状態において、前記一方の装着部と他方の装着部に装着したスプリングによる挟着力の作用線の位置が、係合した前記一方の軸部と他方の軸部の位置よりも挟着部側に偏位するとともに、
前記一方のピンチアームおよび他方のピンチアームの挟着部が離間した状態において、前記一方の装着部と他方の装着部に装着したスプリングによる挟着力の作用線の位置が、係合した前記一方の軸部と他方の軸部の位置よりも前記双方の操作レバー側に偏移するよう構成されたことを特徴とするクリップ装置。
【0006】
また、上記洗濯物干し具であって、
洗濯物を吊り下げるクリップ装置を有した洗濯物干し具であって、
前記クリップ装置は、間隔を隔てて配置した少なくとも2個のピンチ機構を有し、
前記ピンチ機構は、それぞれの先端同士が当接および離間をするように可逆的に回動する一方のピンチアームと他方のピンチアームを有し、
前記一方のピンチアームと他方のピンチアームは、2個以上の前記ピンチ機構にわたってそれぞれ連結され連動して回動するように構成されており、
連結された前記一方のピンチアームを有する第1の部材と連結された前記他方のピンチアームを有する第2の部材とを有し、
前記第1の部材に前記一方のピンチアームを連結した連結手段を回動させる操作レバーと前記第2の部材に前記他方のピンチアームを連結した連結手段を回動させる操作レバーを設けたことを特徴とする洗濯物干し具。
【0007】
また、上記洗濯物干し具であって、
前記一方のピンチアームと他方のピンチアームは、引き合う方向に付勢する弾性部材を取り付けるための係合部をそれぞれ有しており、前記一方のピンチアームと他方のピンチアームの先端が当接した際における前記各連結手段の回動中心と、先端が離間した際における前記各連結手段の回動中心が、前記弾性部材を取り付けた両係合部を結ぶ力の作用線を跨いで変移するように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
広げて干すことが好ましいタオルなどの洗濯物は、一般的に複数のピンチクリップを使って吊り下げて干すことが行われるが、従来の物干し具は個々にピンチクリップを操作しなければ成らなかった。これに対して本発明は、一度に間隔を隔てた2箇所以上において同時にピンチクリップを動作させることが可能であり、洗濯物の付け外しが極めて簡単かつ効率的であるという効果を有しているものである。また、ピンチクリップ自体は、開いた状態と閉じた状態(挟持する状態)への移行を簡単な操作によって行うことができ、かつその状態を静的に維持できるように構成されている。このため、洗濯物の付け外しを簡単に素早く行えるという効果を有するものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る洗濯物干し具の外観斜視図である。
ピンチ機構を構成する第1の部材および第2の部材の外観斜視図である。
クリップ装置が開いた状態を表した説明図である。
クリップ装置が閉じた状態を表した説明図である。
クリップ装置の開閉状態におけるスプリングによる作用線と第1の部材と第2の部材の回動中心との関係を表した説明図である。
他のクリップ装置に関する説明図である。
他のクリップ装置の動作状態を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を図を用いて説明する。
図1は本実施の形態に係る洗濯物干し具(以下「物干し具」という)1の外観を表した斜視図である。物干し具1は、複数のクリップ装置2を取り付ける略矩形の外形を有する枠体3と、枠体3を吊り下げる吊り下げ部材4を有している。吊り下げ部材4は、上端にフックを取り付けた紐や鎖で構成されたものである。
クリップ装置2は、互いに連携してピンチ機構を構成する図2(a)に示した第1の部材5および図2(b)に示した第2の部材6を有している。ピンチ機構は、第1の部材5に設けた一方のピンチアームと、第2の部材6に設けた他方のピンチアームによって開閉可能な挟持部を構成するものであり、洗濯物を挟んで保持したり解放したりするよう構成されたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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