特許ウォッチ

公開番号2024043607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148676
出願日2022-09-20
発明の名称洗濯機
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 39/14 20060101AFI20240326BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】水槽に貯めることができる洗い水又はすすぎ水の量を少なくすることなく、洗濯物の出し入れを容易にすることができる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、真円状の平面形状を有する水槽開口が形成される水槽と、真円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドラム開口が形成され、前記水槽に収容されるドラムと、真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置される筐体開口が形成される筐体と、前記筐体及び前記水槽を水密に接続し、ドアパッキン開口が形成され、前記ドアパッキン開口の筐体側が真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドアパッキンと、を備える。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項１】
真円状の平面形状を有する水槽開口が形成される水槽と、
真円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドラム開口が形成され、前記水槽に収容されるドラムと、
真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置される筐体開口が形成される筐体と、
前記筐体及び前記水槽を水密に接続し、ドアパッキン開口が形成され、前記ドアパッキン開口の筐体側が真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドアパッキンと、
を備える洗濯機。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記ドアパッキン開口の水槽側は、真円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置される
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記筐体開口及び前記ドアパッキン開口の筐体側の各々の輪郭は、
第１の半径を有する第１の真円の円周の第１の部分である第１の円弧と、
前記円周の第２の部分より前記第１の真円の中心寄りにある第２の円弧と、
前記第１の半径より小さい第２の半径を有する第２の真円の円周の一部であり前記第１の円弧及び前記第２の円弧を接続する第３の円弧と、
を有する
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記筐体開口及び前記ドアパッキン開口の最下点は、前記水槽開口の最下点と同じ高さ又は前記水槽開口の最下点より上方に位置する
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記筐体開口及び前記ドアパッキン開口の筐体側の各々は、周方向について真円状の平面形状の最下点からθ以内の範囲を扁平させた扁平円状の形状を有し、
前記θは、３０°以上９０°以下である
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記筐体開口を塞ぐ閉位置と前記筐体開口を塞がない開位置との間で移動可能である透明窓
を備え、
前記透明窓は、
前記透明窓が前記閉位置に配置された場合に前記ドラム開口を経由して前記ドラムの内部に向かって突出する機能部と、
前記透明窓が前記閉位置に配置された場合に前記ドアパッキンに密着するシール部と、
前記機能部及び前記シール部を接続する接続部と、
を備える
請求項１又は２に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記機能部は、真円状の平面形状を有し、
前記シール部は、真円環状の平面形状の下部を扁平させた扁平円環状の平面形状を有する
請求項６に記載の洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ドラム式洗濯機においては、ドラムが水槽に収容される。また、ドラムの内部からドラムの開口及び水槽の開口を経由して洗濯物が取り出される。このため、洗濯物の取り出しを容易にするためには、水槽の開口の径を大きくすることが望まれる。しかし、水槽の開口の径を大きくした場合は、水槽に貯めることができる水の量が少なくなる。このため、ドラム式洗濯機の洗浄性能が低下する。
【０００３】
特許文献１は、ドラム式洗濯機を開示する。当該ドラム式洗濯機においては、水槽の洗濯物出入口の中心位置が回転ドラムの回転中心から上方向に偏心させられる。これにより、回転ドラムの内部を広範囲に見ることができる（段落００１３及び００１５）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４３６８６６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に開示された洗濯機においては、水槽と回転ドラムとの間に洗濯物が噛み込まれることを防止するために、噛み込み防止突起を設けなければならない（段落００１７－００１８）。また、洗濯物出入口の直径を回転ドラムの開口径より小さくしなければならないことが、洗濯物の取り出しを容易にすることを阻害する。
【０００６】
本開示は、これらの問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、水槽に貯めることができる洗い水又はすすぎ水の量を少なくすることなく、洗濯物の出し入れを容易にすることができる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様の洗濯機は、真円状の平面形状を有する水槽開口が形成される水槽と、真円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドラム開口が形成され、前記水槽に収容されるドラムと、真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の平面形状を有し前記水槽開口と同心配置される筐体開口が形成される筐体と、前記筐体及び前記水槽を水密に接続し、ドアパッキン開口が形成され、前記ドアパッキン開口の筐体側が真円状の平面形状の下部を扁平させた扁平円状の形状を有し前記水槽開口と同心配置されるドアパッキンと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態の洗濯機のドアが閉じられた状態を模式的に図示する斜視図である。
第１実施形態の洗濯機のドアが開かれた状態を模式的に図示する斜視図である。
第１実施形態の洗濯機を模式的に図示する断面図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられる水槽の一部、ドラム、筐体の一部及びドアパッキンを模式的に図示する分解斜視図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられる水槽の一部を模式的に図示する正面図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられるドラムを模式的に図示する正面図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられる筐体の一部を模式的に図示する正面図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられるドアパッキンを模式的に図示する背面図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられるドアパッキンを模式的に図示する正面図である。
参考例の洗濯機に形成される、偏心配置された筐体開口及び水槽開口を模式的に図示する図である。
第１実施形態の洗濯機に形成される、同心配置された筐体開口及び水槽開口を模式的に図示する図である。
第１実施形態の洗濯機に形成される筐体開口及びドアパッキン開口の筐体側の輪郭を模式的に図示する図である。
第１実施形態の洗濯機に備えられるドアを模式的に図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【００１０】
１第１実施形態
１．１洗濯機
図１は、第１実施形態の洗濯機のドアが閉じられた状態を模式的に図示する斜視図である。図２は、第１実施形態の洗濯機のドアが開かれた状態を模式的に図示する斜視図である。図１及び図２には、第１実施形態の洗濯機とともに、前方向、後方向、左方向、右方向、上方向及び下方向を示す矢印が描かれている。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許