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公開番号2024057757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164631
出願日2022-10-13
発明の名称捺染物の製造方法
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06P 5/30 20060101AFI20240418BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯した後の白色画像にひびが発生しにくい捺染物の製造方法を提供する。
【解決手段】前処理液を布に付与することと、前記前処理液が付与された前記布に、ホワイトインクをインクジェット法で付与することとを含み、前記前処理液は、多価金属塩、界面活性剤、及び水を含み、前記ホワイトインクは、白色無機顔料、樹脂粒子、界面活性剤、及び水を含み、前記白色無機顔料は、前記ホワイトインク全量に対し、5.0~15.0質量%であり、前記白色無機顔料及び前記樹脂粒子の合計が、前記ホワイトインク全量に対し、20~35質量%であり、前記布に対する前記ホワイトインクの前記樹脂粒子の付与量A(g/m2)、及び前記布に対する前記前処理液の前記多価金属塩の付与量B(g/m2)が、A2/B≧50の関係を満たす、捺染物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
前処理液を布に付与することと、
前記前処理液が付与された前記布に、ホワイトインクをインクジェット法で付与することとを含み、
前記前処理液は、多価金属塩、界面活性剤、及び水を含み、
前記ホワイトインクは、白色無機顔料、樹脂粒子、界面活性剤、及び水を含み、前記白色無機顔料は、前記ホワイトインク全量に対し、5.0~15.0質量%であり、前記白色無機顔料及び前記樹脂粒子の合計が、前記ホワイトインク全量に対し、20~35質量%であり、
前記布に対する前記ホワイトインクの前記樹脂粒子の付与量A(g/m

)、及び前記布に対する前記前処理液の前記多価金属塩の付与量B(g/m

)が、A

/B≧50の関係を満たす、
捺染物の製造方法。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記ホワイトインクにおいて、前記白色無機顔料に対する前記樹脂粒子の質量比「樹脂粒子/白色無機顔料」が、2.5以上である、請求項1に記載の捺染物の製造方法。
【請求項3】
前記ホワイトインクは、前記樹脂粒子全量に対し、ポリエステル型ポリウレタン樹脂を50質量%以上含む、請求項1又は2に記載の捺染物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、捺染物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
織物、編み物、不織布等の布等に、文字、絵、図柄等の画像を捺染する方法として、インクジェット法を用いた捺染方法が注目されている。
【0003】
白色等の淡色の布と比較し、黒色等の濃色の布に形成した画像は視認しにくい傾向がある。特許文献1には、黒等の濃色の布に、多価金属塩を含有する前処理剤を塗布したのち、白色顔料を含むインクを印刷して白色画像を形成し、その上に所望の画像を形成する方法が記載されている。また、特許文献1には、前処理剤を塗布した後、熱処理を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-30014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
布に凝集剤を含む前処理液を付着させた後、乾燥工程を設けずに、いわゆるウェットオンウェット法でホワイトインクを付与して白色画像を形成する場合、得られた捺染物を洗濯した後に白色画像にひびが発生する場合があることがわかった。
本発明の実施形態は、洗濯した後の白色画像にひびが発生しにくい捺染物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、前処理液を布に付与することと、前記前処理液が付与された前記布に、ホワイトインクをインクジェット法で付与することとを含み、前記前処理液は、多価金属塩、界面活性剤、及び水を含み、前記ホワイトインクは、白色無機顔料、樹脂粒子、界面活性剤、及び水を含み、前記白色無機顔料は、前記ホワイトインク全量に対し、5.0~15.0質量%であり、前記白色無機顔料及び前記樹脂粒子の合計が、前記ホワイトインク全量に対し、20~35質量%であり、前記布に対する前記ホワイトインクの前記樹脂粒子の付与量A(g/m

)、及び前記布に対する前記前処理液の前記多価金属塩の付与量B(g/m

)が、A

/B≧50の関係を満たす、捺染物の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、洗濯した後の白色画像にひびが発生しにくい捺染物を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を詳しく説明するが、本発明がこれらの実施形態に限定されることはなく、様々な修正や変更を加えてもよいことはいうまでもない。
【0009】
一実施形態による捺染物の製造方法は、前処理液を布に付与することと、前処理液が付与された布に、ホワイトインクをインクジェット法で付与することとを含み、前処理液は、多価金属塩、界面活性剤、及び水を含み、ホワイトインクは、白色無機顔料、樹脂粒子、界面活性剤、及び水を含み、白色無機顔料は、ホワイトインク全量に対し、5.0~15.0質量%であり、白色無機顔料及び樹脂粒子の合計が、ホワイトインク全量に対し、20~35質量%であり、布に対するホワイトインクの樹脂粒子の付与量A(g/m

)、及び布に対する前処理液の多価金属塩の付与量B(g/m

)が、A

/B≧50の関係を満たす。
この捺染物の製造方法を用いる場合、洗濯した後の白色画像にひびが発生しにくい捺染物を製造することができる。
【0010】
ウェットオンウェット法で、濃色の布に白色画像を形成する場合、ウェットオンドライ法と比べて洗濯後にひびが発生しやすい傾向がある。
理論に拘束されるものではないが、ウェットオンウェット法でひびが発生するメカニズムについては以下のように推測される。
ウェットオンウェット法では、前処理液で濡れたままの布の上に液状のホワイトインクが重ねられるため、ホワイトインクと前処理液とが混ざりやすい。このため、ホワイトインクの層の内部に前処理液の成分である多価金属塩等が混入した状態でインク皮膜が形成されやすい。また、インクの層に混入した多価金属塩は、洗濯により水に溶解し、インク皮膜から除去されやすい。多価金属塩がホワイトインクの皮膜から除去されると、ホワイトインクの皮膜には隙間が生じることで脆くなり、ひびが発生しやすくなると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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