特許ウォッチ

公開番号2024043905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149141
出願日2022-09-20
発明の名称洗濯機
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類D06F 39/14 20060101AFI20240326BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯機の上部空間が狭い場合であっても、上面部に備えられた開口部を容易に開放できるようにする。
【解決手段】洗濯機1は、筐体10の上面部に設けられた開口部50を閉止する蓋体40を備える。開口部50には、蓋体40を回動可能に保持する回動受け部51が設けられる。蓋体40は、回動受け部51に支持される軸部41を備え、開口部50に対して開閉可能とされる。また、軸部41は、回動受け部51に対して抜き差し可能に設けられて、蓋体40は開口部50に対して着脱可能とされている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
筐体の上面部に設けられた開口部を閉止する蓋体を備える洗濯機であって、
前記開口部には、前記蓋体を回動可能に保持する回動受け部が設けられ、
前記蓋体は、前記回動受け部に支持される軸部を備えて前記開口部に対して開閉可能とされ、
前記軸部は前記蓋体の両側部にそれぞれ突設されるとともに、前記回動受け部は前記開口部の開口縁部に対向して配設され、
前記軸部は前記回動受け部に対して抜き差し可能に設けられて、前記蓋体は前記開口部に対して着脱可能とされたことを特徴とする洗濯機。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
請求項１に記載の洗濯機において、
前記回動受け部には前記軸部を回動可能に保持する凹部が設けられ、
前記凹部は、該凹部の内壁が一部除去されてなる軸抜き部を備えて、前記軸部は前記軸抜き部を通して前記凹部から抜き差し可能に設けられたことを特徴とする洗濯機。
【請求項３】
請求項２に記載の洗濯機において、
前記凹部には内壁上部を残して前記軸抜き部が設けられて、前記蓋体は前記上面部の平面方向に対して９０度以上の開放角度では抜き差し不能とされたことを特徴とする洗濯機。
【請求項４】
請求項２に記載の洗濯機において、
前記開口縁部は、前記凹部に連続して、前記軸部が摺動可能なガイド溝部を備え、
前記ガイド溝部の一方の端部は前記軸抜き部に連通し、他方の端部は前記上面部に開放されていることを特徴とする洗濯機。
【請求項５】
請求項４に記載の洗濯機において、
前記ガイド溝部には、凸状の隆起部が設けられたことを特徴とする洗濯機。
【請求項６】
請求項５に記載の洗濯機において、
前記隆起部は前記軸部が摺動する溝底面に設けられたことを特徴とする洗濯機。
【請求項７】
請求項５または請求項６に記載の洗濯機において、
前記隆起部は前記軸部が摺動する溝底面に対向する溝上面に設けられたことを特徴とする洗濯機。
【請求項８】
請求項５に記載の洗濯機において、
前記隆起部は前記軸部が摺動する溝側面に設けられたことを特徴とする洗濯機。
【請求項９】
請求項４に記載の洗濯機において、
前記ガイド溝部は、前記筐体の前後方向に沿って延設された溝部を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項１０】
請求項４または請求項９に記載の洗濯機において、
前記ガイド溝部は、前記軸抜き部から前記上面部に向かう斜め方向に延設された溝部を含むことを特徴とする洗濯機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、上面部に開閉可能な蓋体を備える洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
液体洗剤や柔軟剤などの液剤を洗濯槽へ自動投入するための洗剤投入ユニットを備えた洗濯機が知られている。この種の洗剤投入ユニットでは、洗濯槽へ自動投入される洗剤が、洗剤タンクや柔軟剤タンク等の液剤タンクに収容されている。
【０００３】
例えば特許文献１には、液剤自動投入装置がドラム式洗濯機の洗濯槽よりも上部に位置するように設けられ、この液剤自動投入装置の上方を覆う蓋体が開閉可能に設けられた構成が開示されている。蓋体を開放することで、その内側に収容された洗剤タンクおよび柔軟剤タンクを出し入れすることができ、適宜の洗剤を補充することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０１９／０４９５５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前記洗剤タンク等の液剤タンクは、補充頻度を低減するために比較的容量の大きいものが好まれ、柔軟剤や漂白剤等を含めて多種にわたる洗剤に合わせて液剤タンクの増設も求められる傾向にある。そのため、近年では、液剤タンクが納められる収容部が大きくなるとともに、蓋体も大型化する傾向にある。
【０００６】
ところが、洗濯機が設置されるスペースには、洗剤容器や洗濯カゴ等を収納するためのラックや棚板等が設けられることがある。棚板等の配置形態によっては洗濯機の上部空間が狭くなる場合もあり、開閉の際に蓋体が棚板等に干渉して、液剤タンクの出し入れのために蓋体を全開することができず、液剤タンクの出し入れが困難になることが懸念された。前記のとおり、液剤タンクも蓋体も大きくなる傾向にあることから、上部空間に棚板等が存在していても液剤タンクの収容部を容易に露出させることができ、液剤タンクを無理なく出し入れできるようにすることが望まれた。
【０００７】
本発明は、前記のような事情にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、上部空間が狭い場合であっても、上面部に備えられた開口部を容易に開放可能として、洗剤の補充等を行うことが可能な洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記の目的を達成するため、本発明では、筐体の上面部に設けられた開口部を閉止する蓋体を備える洗濯機であって、前記開口部には、前記蓋体を回動可能に保持する回動受け部が設けられ、前記蓋体は、前記回動受け部に支持される軸部を備えて前記開口部に対して開閉可能とされ、前記軸部は前記蓋体の両側部にそれぞれ突設されるとともに、前記回動受け部は前記開口部の開口縁部に対向して配設され、前記軸部は前記回動受け部に対して抜き差し可能に設けられて、前記蓋体は前記開口部に対して着脱可能とされたことを特徴としている。
【０００９】
前記構成を具備する洗濯機において、前記回動受け部には前記軸部を回動可能に保持する凹部が設けられ、前記凹部は、該凹部の内壁が一部除去されてなる軸抜き部を備えて、前記軸部は前記軸抜き部を通して前記凹部から抜き差し可能に設けられることが好ましい。
【００１０】
また、前記構成を具備する洗濯機において、前記凹部は内壁上部を残して前記軸抜き部が設けられ、前記蓋体は前記上面部の平面方向に対して９０度以上の開放角度では抜き差し不能とされることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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