特許ウォッチ

公開番号2024043909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149145
出願日2022-09-20
発明の名称ドラム式洗濯機
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類D06F 39/14 20060101AFI20240326BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】利便性と構造的な強度および信頼性とが両立されたドアを有するドラム式洗濯を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機1は、前開きのドア20を有する。ドア20は、フレーム部材に対して移動可能であり、使用者がドア20を開ける際に手を掛けることのできる取っ手23と、ラッチ状態とラッチ解除状態との間で移動可能であり、ラッチ状態において閉じられた状態のドア20を保持するラッチ爪24と、取っ手23とラッチ爪24との間を連結し、取っ手23の移動動作にラッチ爪24の移動動作を連動させる継手部材25とを備えている。継手部材25は、丸棒形状の金属材を折り曲げて形成されたものであり、回転軸周りの回動変位によって、取っ手23の移動動作にラッチ爪24の移動動作を連動させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
前開きのドアを有するドラム式洗濯機であって、
前記ドアは、
前記ドアのフレーム部材に対して移動可能であり、使用者が前記ドアを開ける際に手を掛けることのできる取っ手と、
ラッチ状態とラッチ解除状態との間で移動可能であり、ラッチ状態において閉じられた状態の前記ドアを保持するラッチ部材と、
前記取っ手と前記ラッチ部材との間を連結し、前記取っ手の移動動作に前記ラッチ部材の移動動作を連動させる継手部材とを備えており、
前記継手部材は、丸棒形状の金属材を折り曲げて形成されたものであり、回転軸周りの回動変位によって、前記取っ手の移動動作に前記ラッチ部材の移動動作を連動させることを特徴とするドラム式洗濯機。
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
請求項１に記載のドラム式洗濯機であって、
前記継手部材は、前記取っ手を挟むようにして形成された２カ所の支軸部にて回動が支持されることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項３】
請求項１に記載のドラム式洗濯機であって、
前記継手部材は、前記ラッチ部材に対して当接する当接部を有し、
前記当接部は、ラッチ解除動作時に、前記ラッチ部材から受ける反力が前記ラッチ部材との当接面に対して直交する方向となることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項４】
請求項１に記載のドラム式洗濯機であって、
前記フレーム部材は、表カバー部材および裏カバー部材を有しており、
前記継手部材の回転軸は、前記表カバー部材および前記裏カバー部材の両方を用いて軸支されることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項５】
請求項４に記載のドラム式洗濯機であって、
前記継手部材が、前記ラッチ部材と前記表カバー部材との間隔を所定距離以上に離隔するスペーサとして機能する部分を有することを特徴とするドラム式洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
洗濯物投入口を前面側に有するドラム式洗濯機においては、ほぼ水平方向に回動する前開きドアが設けられる。このような前開きドアは、水平方向の一端側に回転ヒンジを有し、他端側にドアを閉鎖状態で保持するためのラッチ爪と、使用者がドアを開ける際に手を掛ける取っ手とを有する。従来のドアでは、取っ手とラッチ爪とが連結されておらず、使用者がドアを引き開ける力によってラッチが解除されるタイプのドアと、取っ手とラッチ爪とが連結されており、使用者が取っ手に手をかけて引くことでラッチが解除されるタイプのドアとがある。後者のタイプとしては、例えば、特許文献１に開示がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－２７９６７９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年、ドアに操作パネルを設けるなどして、大型化したドアを有するドラム式洗濯機が市販されている。このような大型ドアは、利便性においては、ドアの上方の端に取っ手が配置されるのが使用者にとって望ましい。一方、構造上においては、ラッチ爪付近（開口部中央付近）に取っ手を設けた方が、ドアの開放動作時のドア変形を防止するための強度や信頼性が高くなる。このため、大型化するドアにおいては、ドアにおける取っ手とラッチツメとの距離が離れる傾向にある。この場合、ドアの利便性と構造的な強度および信頼性とを両立することが困難となる。
【０００５】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、利便性と構造的な強度および信頼性とが両立されたドアを有するドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、前開きのドアを有するドラム式洗濯機であって、前記ドアは、前記ドアのフレーム部材に対して移動可能であり、使用者が前記ドアを開ける際に手を掛けることのできる取っ手と、ラッチ状態とラッチ解除状態との間で移動可能であり、ラッチ状態において閉じられた状態の前記ドアを保持するラッチ部材と、前記取っ手と前記ラッチ部材との間を連結し、前記取っ手の移動動作に前記ラッチ部材の移動動作を連動させる継手部材とを備えており、前記継手部材は、丸棒形状の金属材を折り曲げて形成されたものであり、回転軸周りの回動変位によって、前記取っ手の移動動作に前記ラッチ部材の移動動作を連動させることを特徴としている。
【０００７】
上記の構成によれば、継手部材によって取っ手とラッチ部材とが互いに連結され、使用者がドアを開ける際に取っ手の操作を行うと、これに連動してラッチ部材のラッチ状態が解除される。このときの継手部材は、回動変位によって取っ手とラッチ部材との間で変位を伝えるものであり、継手部材には捩じり応力が発生する。この継手部材に金属材を用いることで、取っ手とラッチ部材との位置が離れていても、継手部材自身の変形を防ぐことができ、取っ手の引き動作にラッチ部材のラッチ解除動作をスムーズに連動させることができる。また、継手部材は、金属丸棒を折り曲げて形成された部品であるため、構造が簡易であり低コストに製造することができる。
【０００８】
また、上記ドラム式洗濯機では、前記継手部材は、前記取っ手を挟むようにして形成された２カ所の支軸部にて回動が支持される構成とすることができる。
【０００９】
上記の構成によれば、ドアの開放時に大きな負荷が掛かる取っ手を挟むようにして２カ所の支軸部が形成されるため、取っ手の移動が安定するように継手部材を支持することができる。
【００１０】
また、上記ドラム式洗濯機では、前記継手部材は、前記ラッチ部材に対して当接する当接部を有し、前記当接部は、ラッチ解除動作時に、前記ラッチ部材から受ける反力が前記ラッチ部材との当接面に対して直交する方向となる構成とすることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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