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公開番号2024065706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174702
出願日2022-10-31
発明の名称強化繊維不織布
出願人キヤノン電子株式会社
代理人
主分類D06M 11/46 20060101AFI20240508BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
引用文献1について、炭素繊維の全表面に対し熱処理を行っているため、炭素繊維のサイジング剤が除去されてしまい、機械的強度が不足する可能性があった。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明の強化繊維不織布1は、光触媒5を担持させた強化繊維不織布であって、強化繊維不織布1は、繊維表面の凹凸にサイジング剤を付着させた
強化繊維が編み込まれ、サイジング剤が付着している第一の領域3と、前記サイジング剤が除去された第二の領域4とを有し、第二の領域4に、光触媒5を担持させたことを特徴とする。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
光触媒を担持させた強化繊維不織布であって、
前記強化繊維不織布は、繊維表面の凹凸にサイジング剤を付着させた
強化繊維が編み込まれ、
前記サイジング剤が付着している第一の領域と、
前記サイジング剤が除去された第二の領域とを有し、
前記第二の領域に、前記光触媒を担持させたことを特徴とする強化繊維不織布。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第一の領域は、前記強化繊維不織布の一方側の端部の辺と、前記一方側の端部の辺とは反対側の他方側の端部の辺を含むことを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項3】
前記第一の領域は、前記強化繊維織物の周囲の全ての辺を含むことを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項4】
前記光触媒は、前記第一の領域と前記第二の領域に渡って担持され、
前記光触媒の前記第二の領域における単位面積当たりの担持量は、
前記光触媒の前記第一の領域における単位面積当たりの担持量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項5】
前記強化繊維不織布が炭素繊維不織布であることを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項6】
前記第一の領域及び前記第二の領域は、綾織であり、かつ目付けが100g/m

~200g/m

であることを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項7】
前記第二の領域における面積が、前記第一の領域における面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項8】
前記光触媒が酸化チタンであることを特徴とする請求項1に記載の強化繊維不織布。
【請求項9】
前記強化繊維不織布がPAN系の炭素繊維から成る繊維であることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の強化繊維不織布。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌、脱臭などの機能を有する強化繊維不織布に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
チタン酸化物TiO

に代表される光触媒は、吸着したガス、臭気、ミスト、油滴、花粉、カビ菌、生菌、ウイルス等を光の下で酸化・分解することができるので、継続利用可能なフィルタとして利用される。光触媒材料として、TiO

、LiTiO

、NiO、CoO、WO

、及び、SiC等の存在が知られているが、材料単体で利用するのは使い勝手が悪く、効率良くないので、基盤となる物質の上に担持させて利用される。
【0003】
比表面積が大きい無機質繊維には、金属繊維、ガラス繊維、ロックウール、セラミックス、及び、炭素繊維、活性炭繊維、強化繊維、黒鉛化繊維等があり、耐熱ガラス繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、SiC繊維、炭素繊維等では耐熱性や化学的安定性に優れたものがある。
【0004】
また、化学的組成、物性値、及び、生産性の観点から、光触媒に適した繊維と優れた
光触媒フィルタを製造する方法が求められている。
【0005】
近年、臭い物質の除去を目的として活性炭繊維と光触媒とからなる脱臭剤の各種検討がなされており、例えば光触媒微粒子を活性炭繊維に担持させた光触媒微粒子担持活性炭が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-52713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
引用文献1について、炭素繊維の全表面に対し熱処理を行っているため、
炭素繊維のサイジング剤が除去されてしまい、機械的強度が不足する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の強化繊維不織布は、光触媒を担持させた強化繊維不織布であって、前記強化繊維不織布は、繊維表面の凹凸にサイジング剤を付着させた強化繊維が編み込まれ、前記サイジング剤が付着している第一の領域と、前記サイジング剤が除去された第二の領域とを有し、前記第二の領域に、前記光触媒を担持させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、強化繊維不織布に熱処理を部分的に行うことで、機械的強度に優れ、光触媒を担持させることで脱臭・除菌効果を持った強化繊維不織布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1における炭素繊維不織布の周囲の全ての辺を重石でマスクした状態の図。
実施例1における熱処理後の炭素繊維不織布の図。
実施例1における光触媒担持炭素繊維不織布図。
実施例1における炭素繊維を重石でマスクした部分の炭素繊維熱処理後の走査型電子顕微鏡観察結果。
実施例1における炭素繊維を重石でマスクしていない部分の炭素繊維熱処理後の走査型電子顕微鏡観察結果。
実施例1における脱臭装置の構成図。
実施例2における炭素繊維不織布の一方側の端部の辺と、もう一方側の端部に重石でマスクした状態の図。
実施例2における熱処理後の炭素繊維不織布の図。
実施例2における光触媒担持炭素繊維不織布の図。
実施例2における脱臭装置の構成図。
実施例3における炭素繊維不織布の各末端部に重石でマスクした状態の図。
実施例3における熱処理後の炭素繊維不織布の図。
実施例3における光触媒担持炭素繊維不織布の図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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