TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024092154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207886
出願日2022-12-26
発明の名称推定装置、プログラム及び推定方法
出願人栗田工業株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類G01N 21/27 20060101AFI20240701BHJP(測定;試験)
要約【課題】対象物の含水量等を推定するにあたって、周辺環境に影響を受けづらい推定装置等を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、対象物の含水量を推定する推定装置が提供される。この推定装置は、光学特性取得部と、含水モデル情報取得部と、含水量推定部と、を備える。光学特性取得部は、対象物と、対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得する。含水モデル情報取得部は、対象物の光学特性と、対象物の含水量と、が関連付けられて作成された含水モデル情報を取得する。含水量推定部は、対象物の光学特性と、基準板の光学特性と、含水モデル情報と、に基づいて対象物の含水量を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象物の含水量を推定する推定装置であって、
光学特性取得部と、含水モデル情報取得部と、含水量推定部と、を備え、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得し、
前記含水モデル情報取得部は、前記対象物の光学特性と、前記対象物の含水量と、が関連付けられて作成された含水モデル情報を取得し、
前記含水量推定部は、前記対象物の光学特性と、前記基準板の光学特性と、前記含水モデル情報と、に基づいて前記対象物の含水量を推定する、
推定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記対象物及び/又は前記基準板の、互いに異なる複数の波長の光に対する光学特性を取得する、推定装置。
【請求項3】
請求項1に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記光学特性として、前記対象物及び/又は前記基準板の、吸収率、反射率及び透過率のうちいずれか1つ以上を取得する、推定装置。
【請求項4】
請求項1に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記基準板と、を同一画角内に含めて撮像することで、それぞれの光学特性を取得する、推定装置。
【請求項5】
請求項1に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部の取得する前記対象物及び/又は前記基準板の光学特性は、ハイパースペクトルカメラ又はマルチスペクトルカメラを用いて取得される、推定装置。
【請求項6】
請求項5に記載の推定装置において、
前記基準板は、前記ハイパースペクトルカメラ又は前記マルチスペクトルカメラの筐体に連結されて設けられる、推定装置。
【請求項7】
請求項6に記載の推定装置において、
前記基準板は、前記基準板の位置及び/又は向きを調整可能に前記筐体に連結されて設けられる、推定装置。
【請求項8】
請求項7に記載の推定装置おいて、
さらに検知部と、調整部と、を備え、
前記検知部は、前記ハイパースペクトルカメラ又は前記マルチスペクトルカメラに対して照射される光に関する情報を検知し、
前記調整部は、前記検知部が検知した前記光に関する情報に基づいて、前記基準板の位置及び/又は向きを調整する、推定装置。
【請求項9】
請求項1に記載の推定装置において、
前記対象物は、製鉄原料又は発電燃料である、推定装置。
【請求項10】
対象物の中の薬剤の含有の有無又は含有量を推定する推定装置であって、
光学特性取得部と、薬剤含有モデル情報取得部と、薬剤情報推定部と、を備え、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得し、
前記薬剤含有モデル情報取得部は、前記対象物の光学特性と、前記対象物の中の薬剤の有無又は含有量と、が関連付けられて作成された薬剤含有モデル情報を取得し、
前記薬剤情報推定部は、前記対象物の光学特性と、前記基準板の光学特性と、前記薬剤含有モデル情報と、に基づいて前記対象物の中の含有の有無又は含有量を推定する、
推定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、推定装置、プログラム及び推定方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄原料や発電燃料としての鉄鉱石や石炭等の物質については、その含水量を適切な範囲内に維持することが必要である。これらの物質は、乾燥しすぎると粉塵が発生し、一方で、含水量が多すぎると搬送時の詰まりが起こったり、乾燥のための熱量が多く必要になりエネルギー効率が低下したりすることがある。
【0003】
そこで、乾燥している場合には散水をし、含水量が多すぎる場合には遮水剤等の薬剤を散布して、含水量を適切な範囲に維持するために、それらの物質中に含まれる含水量を把握する必要がある。
【0004】
物質中に含まれる含水量を把握し、粉塵防止の目的で散水を行うため、例えば特許文献1には、近赤外線式含水率計を用いて鉄鉱石のパイルの表面の含水量を測定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-050076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者らが検討したところ、上述のようなパイルの表面の含水量等を推定するに際しては、周辺環境に影響を受けることが多く、適正な数値管理が難しい場合があった。
【0007】
本発明では上記事情に鑑み、対象物の含水量等を推定するにあたって、周辺環境に影響を受けづらい推定装置等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、対象物の含水量を推定する推定装置が提供される。この推定装置は、光学特性取得部と、含水モデル情報取得部と、含水量推定部と、を備える。光学特性取得部は、対象物と、対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得する。含水モデル情報取得部は、対象物の光学特性と、対象物の含水量と、が関連付けられて作成された含水モデル情報を取得する。含水量推定部は、対象物の光学特性と、基準板の光学特性と、含水モデル情報と、に基づいて対象物の含水量を推定する。
【0009】
具体的に、本発明は以下のものを提供する。
(1)
対象物の含水量を推定する推定装置であって、
光学特性取得部と、含水モデル情報取得部と、含水量推定部と、を備え、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得し、
前記含水モデル情報取得部は、前記対象物の光学特性と、前記対象物の含水量と、が関連付けられて作成された含水モデル情報を取得し、
前記含水量推定部は、前記対象物の光学特性と、前記基準板の光学特性と、前記含水モデル情報と、に基づいて前記対象物の含水量を推定する、
推定装置。
(2)
(1)に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記対象物及び/又は前記基準板の、互いに異なる複数の波長の光に対する光学特性を取得する、推定装置。
(3)
(1)又は(2)に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記光学特性として、前記対象物及び/又は前記基準板の、吸収率、反射率及び透過率のうちいずれか1つ以上を取得する、推定装置。
(4)
(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記基準板と、を同一画角内に含めて撮像することで、それぞれの光学特性を取得する、推定装置。
(5)
(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部の取得する前記対象物及び/又は前記基準板の光学特性は、ハイパースペクトルカメラ又はマルチスペクトルカメラを用いて取得される、推定装置。
(6)
(5)に記載の推定装置において、
前記基準板は、前記ハイパースペクトルカメラ又は前記マルチスペクトルカメラの筐体に連結されて設けられる、推定装置。
(7)
(6)に記載の推定装置において、
前記基準板は、前記基準板の位置及び/又は向きを調整可能に前記筐体に連結されて設けられる、推定装置。
(8)
(7)に記載の推定装置おいて、
さらに検知部と、調整部と、を備え、
前記検知部は、前記ハイパースペクトルカメラ又は前記マルチスペクトルカメラに対して照射される光に関する情報を検知し、
前記調整部は、前記検知部が検知した前記光に関する情報に基づいて、前記基準板の位置及び/又は向きを調整する、推定装置。
(9)
(1)ないし(8)のいずれか1項に記載の推定装置において、
前記対象物は、製鉄原料又は発電燃料である、推定装置。
(10)
対象物の中の薬剤の含有の有無又は含有量を推定する推定装置であって、
光学特性取得部と、薬剤含有モデル情報取得部と、薬剤情報推定部と、を備え、
前記光学特性取得部は、前記対象物と、前記対象物とは異なる基準板と、のそれぞれの光学特性を取得し、
前記薬剤含有モデル情報取得部は、前記対象物の光学特性と、前記対象物の中の薬剤の有無又は含有量と、が関連付けられて作成された薬剤含有モデル情報を取得し、
前記薬剤情報推定部は、前記対象物の光学特性と、前記基準板の光学特性と、前記薬剤含有モデル情報と、に基づいて前記対象物の中の含有の有無又は含有量を推定する、
推定装置。
(11)
(10)に記載の推定装置において、
前記光学特性取得部は、前記対象物及び/又は前記基準板の、互いに異なる複数の波長の光に対する光学特性を取得する、推定装置。
(12)
プログラムであって、
コンピュータを、(1)ないし(11)のいずれか1項に記載の推定装置の各部として機能させるためのプログラム。
(13)
対象物の含水量を推定する推定方法であって、
光学特性取得工程と、含水モデル情報取得工程と、含水量推定工程と、を備え、
【0010】
上記態様によれば、対象物の含水量等を推定するにあたって、周辺環境に影響を受けづらい推定装置等が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

栗田工業株式会社
電子機器
今日
栗田工業株式会社
逆浸透システム及びその運転方法
3日前
日東精工株式会社
検査装置
1か月前
個人
集積歪検出型荷重計測盤
2日前
甲神電機株式会社
電流センサ
7日前
個人
検出体内蔵型荷重計測盤
9日前
個人
変化量表示式重量測定装置
1日前
キヤノン株式会社
枠部材
15日前
株式会社ニフコ
保持構造
7日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1か月前
大和製衡株式会社
組合せ秤
今日
大和製衡株式会社
組合せ秤
1か月前
テクノス株式会社
反射装置
1か月前
エイブリック株式会社
温度センサ
1か月前
日本電波工業株式会社
感知センサ
14日前
個人
交差点形状表現アルゴリズム
28日前
中国電力株式会社
測定端子
7日前
株式会社SUBARU
車両
14日前
個人
多元作用力検出機能性締結金具
21日前
エイブリック株式会社
半導体装置。
1か月前
住江織物株式会社
排尿検知システム
16日前
日本無線株式会社
レーダ装置
21日前
株式会社D.O.N
人感装置
1か月前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
10日前
アズビル株式会社
流量センサ
1か月前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
10日前
中国電力株式会社
漏水測定装置
9日前
オムロン株式会社
粒子計測装置
1日前
オムロン株式会社
粒子計測装置
1日前
株式会社ヨコオ
接続装置
1か月前
月島食品工業株式会社
分析方法
1か月前
株式会社テイエルブイ
流量推定システム
1か月前
日本電気株式会社
LiDAR装置
1か月前
大和製衡株式会社
計量装置
1日前
TDK株式会社
ガスセンサ
3日前
富士電機株式会社
エンコーダ
1か月前
続きを見る