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公開番号2024092077
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207748
出願日2022-12-26
発明の名称近赤外線吸収性組成物、光学フィルタ、赤外線カメラ、固体撮像素子、赤外線センサ、および積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類G02B 5/22 20060101AFI20240701BHJP(光学)
要約【課題】保存安定性、ろ過性、波長1100nm以上1300nm以下の透過性、および特定範囲の近赤外線遮光性に優れ、その分光特性の経時変化が少ない近赤外線吸収性組成物、光学フィルタ、赤外線カメラ、固体撮像素子、赤外線センサ、および積層体を提供する。
【解決手段】近赤外線吸収性色素(A)と、塩基性樹脂型分散剤(B)と、有機溶剤とを含む近赤外線吸収性組成物であり、塩基性樹脂型分散剤(B)が、A-Bブロックポリマー、またはB-A-Bブロックポリマーであり、Aブロックが、(1)~(3)の全てを有するアミノ単位(a1)を含み、Bブロックが、(メタ)アクリル酸エステル単位(b1)を含む、近赤外線吸収性組成物。(1)2価の連結基であるエステル結合、(2)水素結合性を有する連結基であるウレタン結合、またはウレア結合、(3)芳香族性を有する複素環アミノ基、またはその4級塩
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
近赤外線吸収性色素(A)と、塩基性樹脂型分散剤(B)と、有機溶剤とを含む近赤外線吸収性組成物であり、
塩基性樹脂型分散剤(B)が、A-Bブロックポリマー、またはB-A-Bブロックポリマーであり、
Aブロックが、(1)~(3)の全てを有するアミノ単位(a1)を含み、
Bブロックが、(メタ)アクリル酸エステル単位(b1)を含む、
近赤外線吸収性組成物。
(1)2価の連結基であるエステル結合
(2)水素結合性を有する連結基であるウレタン結合、またはウレア結合
(3)芳香族性を有する複素環アミノ基、またはその4級塩
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
近赤外線吸収性色素(A)が、ピロロピロール化合物、インジゴ化合物、フタロシアニン化合物、およびナフタロシアニン化合物からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の近赤外線吸収性組成物。
【請求項3】
アミノ単位(a1)中のアミノ基が、芳香族性を有する複素環アミノ基の4級塩を含む、請求項1または2に記載の近赤外線吸収性組成物。
【請求項4】
さらに波長400nm以上700nm未満に極大吸収波長を有する有機色素(E)を含む、請求項1に記載の近赤外線吸収性組成物。
【請求項5】
さらに光重合性単量体および/または光重合開始剤を含む、請求項1または4に記載の近赤外線吸収性組成物。
【請求項6】
基材上に、請求項1または4に記載の近赤外線吸収性組成物により形成されてなる被膜を有する、光学フィルタ。
【請求項7】
請求項6に記載の光学フィルタを有する、赤外線カメラ。
【請求項8】
請求項6に記載の光学フィルタを有する、固体撮像素子。
【請求項9】
請求項6に記載の光学フィルタを有する、赤外線センサ。
【請求項10】
波長400nm以上700nm未満の範囲に極大吸収波長を有する有機色素(E)を含む層と、請求項1または2に記載の近赤外線吸収性組成物を含む層とを有する、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、近赤外線吸収性組成物、光学フィルタ、赤外線カメラ、固体撮像素子、赤外線センサ、および積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ビデオカメラ、デジタルカメラ、及びスマートフォン等には、光学センサである固体撮像素子が用いられている。固体撮像素子としては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)が挙げられる。これら固体撮像素子の受光部には、近赤外線に感度を有するシリコンフォトダイオードを使用しているため、視感度補正を行うことが必要であり、近赤外線を遮断するための光学フィルタが配置される。このような光学フィルタは、例えば、近赤外線吸収性色素を含む組成物を用いて製造される。
【0003】
例えば、特許文献1には、波長900nmを超え1000nm以下の範囲に極大吸収波長を有する化合物を含み、波長400~950nmの範囲における吸光度の最小値Aと、波長1100~1300nmの範囲における吸光度の最大値Bとの比であるA/Bが4.5以上である組成物の記載されている。また、特許文献2には、極大吸収波長が波長650~1500nmの範囲において2つ以上の極大吸収波長をもつ赤外線吸収性色素を含む組成物の記載がある。しかし、これらの文献には、分光特性に関する記載はあるものの、保存安定性やろ過性、分光特性の経時変化に関する記載はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2018/16232号公報
国際公開WO2021/256116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近赤外線を遮断するための光学フィルタは、特定の近赤外線を遮断するとともに、その他の波長領域を透過することが求められている。また、光学フィルタを製造するための近赤外線吸収性組成物は、粘度安定性(保存安定性)や、近赤外線透過性、および遮光性に関わる分光特性の経時変化が少ないことが求められる。
【0006】
本発明の目的は、保存安定性、ろ過性、波長1100nm以上1300nm以下の透過性、および特定範囲の近赤外線遮光性に優れ、その分光特性の経時変化が少ない近赤外線吸収性組成物、光学フィルタ、赤外線カメラ、固体撮像素子、赤外線センサ、および積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記諸問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、近赤外線吸収性色素(A)と、特定構造を有する塩基性樹脂型分散剤(B)と、有機溶剤とを含む近赤外線吸収性組成物が優れた特性を示すことを見出し、この知見に基づいて本発明をなしたものである。
【0008】
すなわち、本発明は、近赤外線吸収性色素(A)と、塩基性樹脂型分散剤(B)と、有機溶剤とを含む近赤外線吸収性組成物であり、
塩基性樹脂型分散剤(B)が、A-Bブロックポリマー、またはB-A-Bブロックポリマーであり、
Aブロックが、(1)~(3)の全てを有するアミノ単位(a1)を含み、
Bブロックが、(メタ)アクリル酸エステル単位(b1)を含む、
近赤外線吸収性組成物に関する。
(1)2価の連結基であるエステル結合
(2)水素結合性を有する連結基であるウレタン結合、またはウレア結合
(3)芳香族性を有する複素環アミノ基、またはその4級塩
【0009】
また、本発明は、近赤外線吸収性色素(A)が、ピロロピロール化合物、インジゴ化合物、フタロシアニン化合物、およびナフタロシアニン化合物からなる群から選ばれる1種以上である、前記近赤外線吸収性組成物に関する。
【0010】
また、本発明は、アミノ単位(a1)中のアミノ基が、芳香族性を有する複素環アミノ基の4級塩を含む、前記近赤外線吸収性組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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