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公開番号2024104733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2024002425
出願日2024-01-11
発明の名称積層体
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240729BHJP(光学)
要約【課題】貯蔵弾性率が比較的小さい粘着剤層にセパレータが積層されている場合であっても、セパレータ及びプロテクトフィルムを良好に剥離することができる積層体を提供する。
【解決手段】積層体は、プロテクトフィルム、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第1粘着剤層、及び、セパレータをこの順に有する。第1粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率Gは、0.030MPa以上0.060MPa以下である。プロテクトフィルムと偏光板との間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH1[N/25mm]とし、第1粘着剤層とセパレータとの間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH2[N/25mm]とするとき、下記式(1)~(3)の関係を満たす。
H1>H2 (1)
0.045<H1≦0.190 (2)
0.045≦H2≦0.120 (3)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プロテクトフィルム、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第1粘着剤層、及び、セパレータをこの順に有し、
前記第1粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率Gは、0.030MPa以上0.060MPa以下であり、
前記プロテクトフィルムと前記偏光板との間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH1[N/25mm]とし、前記第1粘着剤層と前記セパレータとの間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH2[N/25mm]とするとき、下記式(1)~(3)の関係を満たす、積層体。
H1>H2 (1)
0.045<H1≦0.190 (2)
0.045≦H2≦0.120 (3)
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記プロテクトフィルムは、基材層と、前記基材層上に形成された第2粘着剤層とを有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記第1粘着剤層のガラス転移温度は、-55℃以下である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記第1粘着剤層のゲル分率は、45%以上85%以下である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
前記セパレータの前記第1粘着剤層側の表面の温度25℃における水接触角は、105°以上115°以下である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項6】
前記偏光板は、位相差層を含む、請求項1又は2に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及び有機EL表示装置等の表示装置には偏光板を用いることが知られている。偏光板は、その一方の表面に設けられた粘着剤層を介して表示パネル等の表示素子に貼合されることにより、表示装置に組み入れられる。そのため、表示装置を製造する際には、予め偏光板の一方の表面に粘着剤層及びセパレータがこの順に積層された積層体を用意し、この積層体からセパレータを剥離して露出した粘着剤層によって偏光板を表示パネルに貼合する。このような積層体には、偏光板の他方の表面にプロテクトフィルム(表面保護フィルム)を設けることが知られている(例えば、特許文献1~3)。
【0003】
プロテクトフィルムを有する積層体では通常、積層体からセパレータを剥離し、偏光板を表示素子に貼合した後にプロテクトフィルムを剥離する。そのため、セパレータを剥離する際には、粘着剤層とセパレータとの間で剥離が生じ、プロテクトフィルムから偏光板が剥離しないようにした積層体が提案されている(例えば、特許文献1及び3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-120119号公報
特開2018-120120号公報
特開2018-202656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示装置が屈曲可能な表示パネルを備えるフレキシブルディスプレイである場合、表示パネルに貼合される積層体には良好な屈曲性が求められる。良好な屈曲性を有する積層体が備える粘着剤層には、貯蔵弾性率の小さい粘着剤層を用いることがある。このような粘着剤層に積層されたセパレータは、貯蔵弾性率が相対的に大きい粘着剤層に積層された場合に比較すると、粘着剤層から剥離しにくいことが見出された。
【0006】
本発明は、貯蔵弾性率が比較的小さい粘着剤層にセパレータが積層されている場合であっても、セパレータ及びプロテクトフィルムを良好に剥離することができる積層体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の積層体を提供する。
〔1〕 プロテクトフィルム、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第1粘着剤層、及び、セパレータをこの順に有し、
前記第1粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率Gは、0.030MPa以上0.060MPa以下であり、
前記プロテクトフィルムと前記偏光板との間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH1[N/25mm]とし、前記第1粘着剤層と前記セパレータとの間の温度23℃、相対湿度50%における剥離力をH2[N/25mm]とするとき、下記式(1)~(3)の関係を満たす、積層体。
H1>H2 (1)
0.045<H1≦0.190 (2)
0.045≦H2≦0.120 (3)
〔2〕 前記プロテクトフィルムは、基材層と、前記基材層上に形成された第2粘着剤層とを有する、〔1〕に記載の積層体。
〔3〕 前記第1粘着剤層のガラス転移温度は、-55℃以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の積層体。
〔4〕 前記第1粘着剤層のゲル分率は、45%以上85%以下である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の積層体。
〔5〕 前記セパレータの前記第1粘着剤層側の表面の温度25℃における水接触角は、105°以上115°以下である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の積層体。
〔6〕 前記偏光板は、位相差層を含む、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の積層体によれば、貯蔵弾性率が比較的小さい粘着剤層を備えながらも、セパレータ及びプロテクトフィルムを良好に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す概略断面図である。
本発明の他の実施形態に係る積層体を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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