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公開番号2024090475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206418
出願日2022-12-23
発明の名称配線保持構造
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F02M 37/10 20060101AFI20240627BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料タンクに蓋部材を取り付ける際の燃料タンクとフランジユニットとの間への電気配線の噛み込みを抑制すること、及び、当該電気配線の噛み込みを抑制する配線保持構造を保持精度良く形成できると共に、強度の向上を図る。
【解決手段】燃料タンク内に備えられる燃料供給装置における電気配線71,72を保持する配線保持構造80であって、ジョイント部63には、電気配線71、72を保持する中空状の配線保持空間90を形成する樹脂製のフック部100が形成されている。フック部100は第1フック81と第2フック85とからなる。そして、第1フック81の第1ベース部82にはリブ形状92が形成されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
燃料タンクの開口孔を閉鎖しかつ外部と電気的に接続される電気コネクタを有する蓋部材と、
前記燃料タンク内に配置される電気機器側に設けられかつ前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結されるジョイント部と、
前記電気コネクタと前記電気機器側の電気機器とを電気的に接続する電気配線と、
を備える燃料供給装置において、
前記電気配線を保持する配線保持構造であって、
前記電気機器側のジョイント部には、前記電気配線を保持する中空状の配線保持空間を形成する樹脂製のフック部が形成されており、
前記フック部は第1フックと第2フックとからなり、
前記第1フックは、前記配線保持空間を形成するために、基部の第1ベース部と、この第1ベース部から断面L字形状に屈曲形成されて撓み変形する長尺形状の撓み部とを有して形成されており、
前記第2フックは、前記配線保持空間を形成するために、基部の第2ベース部と、この第2ベース部から前記第1フックの撓み部方向に向けて断面L字形状に屈曲形成されて、前記第1フックの撓み部の撓み変形を規制するストッパ部とを有して形成されており、
前記第1ベース部と前記第2ベース部の少なくとも一方には、リブ形状が突設して形成されており、当該リブ形状の形成厚みは前記第1ベース部又は前記第2ベース部の形成厚みよりも薄く形成されている配線保持構造。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載の配線保持構造であって、
前記リブ形状は、前記第1ベース部及び第2ベース部の少なくとも一方に全長に亘り形成されている配線保持構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の配線保持構造であって、
前記リブ形状は、前記第1ベース部及び第2ベース部の少なくとも一方に複数形成されている配線保持構造。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の配線保持構造であって、
前記リブ形状は、前記撓み部が形成される前記第1ベース部にのみ形成されている配線保持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、配線保持構造に関する。詳しくは、燃料タンク内に配置される電気機器に接続する電気配線を、電気機器と燃料タンクの蓋部材とを伸縮自在に連結するジョイント部に保持するための配線保持構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から燃料タンク内に配設される電気機器の電気配線は、各種の方策で保持されている。例えば、特許文献1に示される配線保持構造がある。特許文献1に記載された配線保持構造は、電気機器側の電気機器と蓋部材の電気コネクタとを電気的に接続する電気配線を、水平方向に延在させた状態で上下方向に移動可能に保持する保持溝を有する配線保持部材により保持する構造である。この配線保持部材は、電気機器側に設けられかつ蓋部材に上下方向に移動可能に連結されるジョイント部材に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-71367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の配線保持構造によると、電気配線が水平方向に延在させた状態で弛みをもって保持される。このため、燃料タンク内への電気機器側の挿入後における燃料タンクに蓋部材を取り付ける際の燃料供給装置の収縮時において、電気配線の弛み部分が燃料タンクの開口孔の投影範囲外にはみ出しやすい。したがって、燃料タンク(詳しくは開口孔の口縁部)と蓋部材との間に電気配線の弛み部分を噛み込むおそれがあった。
【0005】
而して、本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、上述した点に鑑みて創案されたものであって、先ず、燃料タンクに蓋部材を取り付ける際の燃料供給装置の収縮時における燃料タンクと蓋部材との間に対する電気配線の噛み込みを抑制することにある。そして、更に、当該電気配線の噛み込みを抑制する配線保持構造を保持精度良く形成できると共に、強度の向上を図ることのできる構造とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本明細書に開示の配線保持構造は、次の手段をとる。
【0007】
第1の手段は、燃料タンクの開口孔を閉鎖しかつ外部と電気的に接続される電気コネクタを有する蓋部材と、前記燃料タンク内に配置される電気機器側に設けられかつ前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結されるジョイント部と、前記電気コネクタと前記電気機器側の電気機器とを電気的に接続する電気配線と、を備える燃料供給装置において、前記電気配線を保持する配線保持構造であって、前記電気機器側のジョイント部には、前記電気配線を保持する中空状の配線保持空間を形成する樹脂製のフック部が形成されており、前記フック部は第1フックと第2フックとからなり、前記第1フックは、前記配線保持空間を形成するために、基部の第1ベース部と、この第1ベース部から断面L字形状に屈曲形成されて撓み変形する長尺形状の撓み部とを有して形成されており、前記第2フックは、前記配線保持空間を形成するために、基部の第2ベース部と、この第2ベース部から前記第1フックの撓み部方向に向けて断面L字形状に屈曲形成されて、前記第1フックの撓み部の撓み変形を規制するストッパ部とを有して形成されており、前記第1ベース部と前記第2ベース部の少なくとも一方には、リブ形状が突設して形成されており、当該リブ形状の形成厚みは前記第1ベース部又は前記第2ベース部の形成厚みよりも薄く形成されている配線保持構造である。
【0008】
第1の手段によると、燃料供給装置のジョイント部に設けられた第1フック及び第2フックにより形成される配線保持空間に、電気機器側の電気機器と蓋部材の電気コネクタとを電気的に接続する電気配線が上下方向に延在させた状態で軸方向及び径方向に移動可能に保持される。したがって、燃料タンクに蓋部材を取り付ける際の燃料供給装置の収縮時における燃料タンクの開口孔の投影範囲外への電気配線のはみ出しを抑制し、燃料タンクと蓋部材との間に対する電気配線の噛み込みを抑制することができる。
【0009】
更に、第1の手段によれば、フック部の第1ベース部と第2ベース部の少なくとも一方には、リブ形状が突設して形成されている。そして、このリブ形状の形成厚みは、第1ベース部又は第2ベース部の形成厚みより薄く形成されている。これにより、リブ形状の部位はベース部位の肉厚より薄いため成形時に早く固化する。このため、フック部の成形収縮による撓み部或いはストッパ部の倒れ変形が抑制されて、安定した成形がなされる。その結果、配線保持構造を保持精度良く形成できると共に、リブ形状によりフック部の強度の向上を図ることができる。
【0010】
更に、第1の手段によれば、第1フックの撓み部が配線保持空間の内方へ撓み変形可能とされている。このため、第1フックの撓み部の撓み変形を利用して、撓み部と第2フックのストッパ部との間を拡開し、その拡開した開口から電気配線を配線保持空間に容易に挿入させることができる。そして、第2フックのストッパ部により、第1フックの撓み部の配線保持空間の外方への撓み変形が規制されるため、配線保持空間に保持された電気配線の外れを抑制することができる。よって、配線保持空間への電気配線の挿入性を向上しつつ配線保持空間からの電気配線の外れを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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