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公開番号2024085572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200154
出願日2022-12-15
発明の名称波浪抑制システム
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E02B 3/06 20060101AFI20240620BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】船舶のような浮体に沖側から到達する波を抑制するシステムにおいて、波浪抑制作用を、波の大きさ及び水位に応じて調整することにある。それにより、潮の干満や波の大きさの変化に係わらず、波浪抑制効果を高める。
【解決手段】水面上に浮く浮体干潟Aより沖側の水中に設置されて、水面側の上面が平面とされ、浮体干潟Aに沖側から到達する波の大きさを小さくする減衰板10と、減衰板10より沖側の所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置30と、波高検出装置30により検出される検出波高が設定値以上のとき、減衰板10の上面の水深を検出波高以下に調整する水深調整装置20と、を備え、水深調整装置20は、減衰板10の設置位置における水位に基づいて減衰板10の上面の水深を求める水深算出手段を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水面上に浮く浮体より沖側の水中に設置されて、水面側の上面が平面とされ、前記浮体に沖側から到達する波の大きさを小さくする波減衰体と、
該波減衰体より沖側の所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置と、
該波高検出装置により検出される検出波高が設定値以上のとき、前記波減衰体の上面の水深を検出波高以下に調整する水深調整装置と、を備え、
該水深調整装置は、前記波減衰体の設置位置における水位に基づいて前記波減衰体の上面の水深を求める水深算出手段を備える
波浪抑制システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記波減衰体の沖側には、前記波減衰体に向けて沖側から漸次水深が浅くなる傾斜面を持つ傾斜体を備える波浪抑制システム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記波減衰体上には、波の運動エネルギを受けて発電する発電機を備える波浪抑制システム。
【請求項4】
請求項1において、
前記波高検出装置は、波の伝播方向に沿って互いに所定距離離れた複数箇所の波高を検出するように構成され、
前記水深調整装置は、
前記波高検出装置により検出される複数箇所の波の検出時間差により波の伝播速度を求め、その波の伝播速度に基づいて波が前記波高検出装置を通過してから前記波減衰体に到達するまでの時間を算出する到達時間算出手段と、
水深調整の速度を複数の速度から選択可能とする調整速度選択手段と、
前記到達時間算出手段により算出される到達時間内に収まるように前記調整速度選択手段にて選択される調整速度を決定する調整速度決定手段と、を備える波浪抑制システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、波浪抑制システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、荷役岸壁に停泊した船舶の波浪による揺れを抑制するため、必要時に船舶より沖側の港の水深を浅くして船舶に届く波を小さくする発明が開示されている。具体的には、船舶の停泊位置より沖側の海底に隆起物を設置し、必要に応じて隆起物を隆起させて、その部分の水深を浅くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-82637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
隆起物の隆起量は一定であるため、潮の干満や気象条件により隆起物設置位置における水深が変化し、船舶の揺れの抑制効果が充分に得られない場合がある。例えば、大潮で潮位が高い状況では、隆起物の隆起量が少なすぎて波浪の抑制効果が充分に得られない。
【0005】
本明細書が開示する技術の課題は、船舶のような浮体に沖側から到達する波を抑制するシステムにおいて、波浪抑制作用を、波の大きさ及び水位に応じて調整することにある。それにより、水位の変化や波の大きさの変化に係わらず、波浪抑制効果を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本明細書に開示の波浪抑制システムは、次の手段をとる。
【0007】
第1の手段は、水面上に浮く浮体より沖側の水中に設置されて、水面側の上面が平面とされ、前記浮体に沖側から到達する波の大きさを小さくする波減衰体と、該波減衰体より沖側の所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置と、該波高検出装置により検出される検出波高が設定値以上のとき、前記波減衰体の上面の水深を検出波高以下に調整する水深調整装置と、を備え、該水深調整装置は、前記波減衰体の設置位置における水位に基づいて前記波減衰体の上面の水深を求める水深算出手段を備える。
【0008】
上記第1の手段によれば、波高検出装置により検出される波高に応じて波減衰体上の水深が調整される。即ち、波高が設定値以上のとき、波減衰体上の水深が波高値以下とされる。そのため、波の大きさ及び水位に適した波浪抑制を行うことができる。
【0009】
第2の手段は、上述した第1の手段において、前記波減衰体の沖側には、前記波減衰体に向けて沖側から漸次水深が浅くなる傾斜面を持つ傾斜体を備える。
【0010】
上記第2の手段によれば、沖側からの波は、波減衰体に向けて傾斜体の斜面を登り、その間に波の運動エネルギが消費され、波浪が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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