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公開番号2024082690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196713
出願日2022-12-09
発明の名称建物用基礎の製造方法。
出願人株式会社新生工務
代理人個人,個人
主分類E02D 5/30 20060101AFI20240613BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】建物用基礎は、これが支えるべき建物の形状や重量、更には地盤の状況に応じて、その深さが調整される。一方、芯材は鋼管を主軸としているので、その長さは、これを運搬するトラック荷台の長さにより制限される。
【解決手段】ソイルセメントパイルと芯材とからなる建物用基礎の製造方法であって、地盤に孔を掘削するステップと、該孔にソイルセメントミルクを充填するステップと、第1の芯材をソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、第1の芯材の上端に第2の芯材の下端を連結する連結ステップと、ここに、第1の芯材と前記第2の芯材は厚さ2.0mm~3.5mmで、外径が48.6mm~60.5mmの薄型鋼管である、連結された第2の芯材に荷重をかけて第1及び第2の芯材をともにソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、を含む建物用基礎の製造方法。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
ソイルセメントパイルと芯材とからなる建物用基礎の製造方法であって、
地盤に孔を掘削するステップと、
該孔にソイルセメントミルクを充填するステップと、
第1の芯材を前記ソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、
前記第1の芯材の上端に第2の芯材の下端を連結する連結ステップと、ここに、前記第1の芯材と前記第2の芯材は厚さ2.0mm~3.5mmで、外径が48.6mm~60.5mmの薄型鋼管である、
連結された前記第2の芯材に荷重をかけて前記第1及び第2の芯材をともに前記ソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、
を含む建物用基礎の製造方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記連結ステップでは、前記第1の芯材と前記第2の芯材の外周と同径の内周を備えるクランプを準備し、前記第1の芯材の上端と前記第2の芯材の下端とを突き合わせて、両者の外周に前記クランプを巻回させて前記第1の芯材と前記第2の芯材とを固定する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記クランプは、前記第1の芯材と前記第2の芯材の外周と同径の内周を備える筒状の部材を半割にした第1アームと第2アームとを備え、該第1アームの一端と該第2アームの一端とはヒンジで連結され、前記第1アームの他端には第1フランジが延設され、前記第2アームの他端には第2フランジが延設され、前記第1フランジと前記第2フランジとねじ部材で締結する、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第1の芯材が前記第2の芯材より長い、請求項1~3のいずれかに記載の製造方法。
【請求項5】
2.0mm~3.5mmの厚さで、外径が48.6mm~60.5mmの薄型鋼管なる芯材を建物用基礎となるソイルセメントミルク内へ埋入する方法であって、
前記芯材を第1の芯材と第2の芯材に分割して準備するステップ、ここに、第1の芯材の長さL1と第2の芯材の長さL2は次の関係を有する、
L1+L2≧前記建物用基礎の深さL0、かつ
L1>L2
前記ソイルセメントミルク内へ前記第1の芯材を埋入するステップ
埋入された前記第1の芯材の上端に前記第2の芯材の下端を連結するステップ、
連結された前記第2の芯材に荷重をかけて第1及び第2の芯材をともに前記ソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、
を含む芯材の埋入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物用基礎の製造方法の改良に関する。本発明が対象とする建物用の基礎はソイルセメントパイルと芯材とからなり、鋼管ソイルセメント複合杭とよばれることもある。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
このような建物用基礎は、地盤に掘削した孔へソイルセメントミルクを充填し、このソイルセメントミルクが硬化する前に鋼管製の芯材を埋入させ、その後ソイルセメントミルクを硬化させることで形成される。例えば、特許文献1に開示の芯材は、鋼管を主軸として、これへ軸方向に間隔をあけてリング状の鋼管が外挿されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-172850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物用基礎は、これが支えるべき建物の形状や重量、更には地盤の状況に応じて、その深さが調整される。
一方、芯材は鋼管を主軸としているので、その長さは、これを運搬するトラック荷台の長さにより制限される。
例えば、2トントラックで運搬できる鋼管の長さは6mであり、建築用基礎に6mを超える深さが要求されるとき、それに応じた長さの鋼管が必要となるので、運搬に要するトラックが大型となる。
また、現場環境によっては、大型トラックの運行が出来ない場合もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討をしたところ、芯材を継ぎ足せばよいことに気が付き、この発明に想到した。即ち、この発明の第1局面は次のように規定される。
ソイルセメントパイルと芯材とからなる建物用基礎の製造方法であって、
地盤に孔を掘削するステップと、
該孔にソイルセメントミルクを充填するステップと、
第1の芯材を前記ソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、
前記第1の芯材の上端に第2の芯材の下端を連結する連結ステップと、ここに、前記第1の芯材と前記第2の芯材は厚さ2.0mm~3.5mmで、外径が48.6mm~60.5mmの薄型鋼管である、
連結された前記第2の芯材に荷重をかけて第1及び第2の芯材をともに前記ソイルセメントミルク内へ埋入させるステップと、
を含む建物用基礎の製造方法。
【0006】
このように規定される第1局面の製造方法によれば、第1の芯材はソイルセメントミルク内へ一旦埋入されているので、その上端の位置が安定する。従って、この上端に対する第2の芯材の下端の位置合わせが容易になり、もって、第1の芯材と第2の芯材の連結作業が容易になる。
その後、第2の芯材に荷重をかけて両者(第1及び第2の芯材)をソイルセメント内へ埋入させるので、第1の芯材と第2の芯材とは同心軸上に並ぶこととなる。即ち、芯合わせされる。
【0007】
なお、芯材を構成する鋼管には軸方向の剛性のみが要求されるので、その肉厚は一般的に2.0mm~3.5mmと薄い一方、比較的に大径である(外径:48.6mm~60.5mm)。
かかる薄肉の鋼管どうしをフリーの状態で、かつその芯合わせをしながら両者の端部を連結することは一般に困難であり、現場での手間と熟練の技が要求される。
これに対し、この発明の製造方法によれば、既述のように、第1の芯材がソイルセメントに支えられてその上端の位置が安定するので、第2の芯材を連結する作業を容易に行える。
【0008】
この場合、第1の芯材を第2の芯材に比べて長くしておくことで(第4局面)、換言すれば、第2の芯材を短くしてこれを比較的に軽くすることで、第2の芯材が取り扱いやすくなり、もって、両者の連結作業がより容易になる。
ソイルセメントミルクに支えられている第1の芯材の上端はその位置が安定しているため、クランプを用いて、第2の芯材の下端と連結可能となる。
即ち、この発明の第2の局面は次のように規定される。
第1の局面に規定の建物用基礎の製造方法において、前記連結ステップでは、前記第1の芯材と前記第2の芯材の外周と同径の内周を備えるクランプを準備し、前記第1の芯材の上端と前記第2の芯材の下端とを突き合わせて、両者の外周に前記クランプを巻回させて前記第1の芯材と前記第2の芯材とを固定する。
【0009】
クランプとして第3局面又は第6局面に規定の物を用いることにより、クランプ自体を安価に調達でき、もって製造方法のコストを低減できる。
即ち、この発明の第3の局面は次のように規定される、
第2の局面に規定の製造方法において、前記クランプは、前記第1の芯材と前記第2の芯材の外周と同径の内周を備える筒状の部材を半割にした第1アームと第2アームとを備え、該第1アームの一端と該第2アームの一端とはヒンジで連結され、前記第1アームの他端には第1フランジが延設され、前記第2アームの他端には第2フランジが延設され、前記第1フランジと前記第2フランジとねじ部材で締結する。
【0010】
この発明の第6局面は次のように規定される。
建物用基礎となるソイルセメント内へ埋入される、2.0mm~3.5mmの厚さで、外径が48.6mm~60.5mmの薄型鋼管なる芯材どうしをその軸方向に連結して固定するクランプであって、
前記芯材の外周と同径の内周を備える筒状の部材を半割にした第1アームと第2アームとを備え、該第1アームの一端と該第2アームの一端とはヒンジで連結され、前記第1アームの他端には第1フランジが延設され、前記第2アームの他端には第2フランジが延設され、前記第1フランジと前記第2フランジとねじ部材で締結される、
クランプ。
(【0011】以降は省略されています)

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