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公開番号2024087263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201992
出願日2022-12-19
発明の名称波浪抑制システム
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E02B 3/06 20060101AFI20240624BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】水中に設けた気泡発生装置から気泡を発生させて水面の波を小さくするものにおいて、波の大きさに応じて気泡の発生量を制御することにある。それにより、エネルギの浪費を抑制しつつ波を適切に小さくする。
【解決手段】水面上に浮く浮体干潟Aより沖側の第1所定位置の水中に設置されて、水中に気泡を発生させる気泡発生装置10と、気泡発生装置10に気泡の元となる気体を供給する気体供給装置20と、気泡発生装置10より沖側の第2所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置30と、波高検出装置30により検出される波高に応じて気体供給装置20から供給する気体量を制御し、波高が高いほど気体量を多くする気体量制御装置40と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水面上に浮く浮体より沖側の第1所定位置の水中に設置されて、水中に気泡を発生させる気泡発生装置と、
該気泡発生装置に気泡の元となる気体を供給する気体供給装置と、
前記気泡発生装置より沖側の第2所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置と、
該波高検出装置により検出される波高に応じて前記気体供給装置から供給する気体量を制御し、波高が高いほど気体量を多くする気体量制御装置と、を備える
波浪抑制システム。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記気泡発生装置は、水中での深さが互いに異なる複数の位置で気泡を発生するように構成されており、前記気泡発生装置の上方における単位体積当たりの水中に含まれる全気泡中の気体量が、水中の深い領域に比べて浅い領域では多くされている
波浪抑制システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記気泡発生装置は、一定環境下で発生される個々の気泡の体積が、水中の深い位置に比べて浅い位置では大きくされている
波浪抑制システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記気泡発生装置は、気泡を発生させる開口部の開口面積が、水中の深い位置に比べて浅い位置では大きくされている
波浪抑制システム。
【請求項5】
請求項2において、
前記気泡発生装置は、気泡を発生させるために供給される気体の圧力が、水中の深い位置に比べて浅い位置では高くされている
波浪抑制システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記気泡発生装置は、気泡を発生させる複数の開口部が同一の通気路に通気方向に沿って並べて設けられ、水中での深さが浅い位置にある開口部は、深い位置にある開口部に比べて前記気体供給装置に近い位置に設けられている
波浪抑制システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、波浪抑制システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、海底に気泡発生装置を設置し、海面の波高が高い状態で気泡発生装置から気泡を発生させて海面の波を小さくする消波装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-315717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の消波装置では、海中に常時一定の気泡を発生させるもので、波の高さの状況によっては消波機能に過不足が生じる問題がある。即ち、波が高い状況では波が充分に抑制されず、波が比較的低い状況では気泡が過剰で、気泡を発生させるためのエネルギが無駄になる。
【0005】
本明細書が開示する技術の課題は、水中に設けた気泡発生装置から気泡を発生させて水面の波を小さくするものにおいて、波の大きさに応じて気泡の発生量を制御することにある。それにより、エネルギの浪費を抑制しつつ波を適切に小さくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本明細書に開示の波浪抑制システムは、次の手段をとる。
【0007】
第1の手段は、水面上に浮く浮体より沖側の第1所定位置の水中に設置されて、水中に気泡を発生させる気泡発生装置と、該気泡発生装置に気泡の元となる気体を供給する気体供給装置と、前記気泡発生装置より沖側の第2所定位置における水面上の波高を検出する波高検出装置と、該波高検出装置により検出される波高に応じて前記気体供給装置から供給する気体量を制御し、波高が高いほど気体量を多くする気体量制御装置と、を備える。
【0008】
上記第1の手段によれば、気泡発生装置から水中に発生される気泡の気体量が波高に応じて制御され、波高が高いほど気泡の気体量が多くされる。そのため、波高に応じて波浪抑制効果が適切に制御され、浮体に到達する波を適切に抑制することができる。気泡が過剰に発生されることもなく、気泡を発生させるためのエネルギの浪費も抑制することができる。
【0009】
第2の手段は、上述した第1の手段において、前記気泡発生装置は、水中での深さが互いに異なる複数の位置で気泡を発生するように構成されており、前記気泡発生装置の上方における単位体積当たりの水中に含まれる全気泡中の気体量が、水中の深い領域に比べて浅い領域では多くされている。
【0010】
上記第2の手段によれば、気泡発生装置の上方の水中に含まれる全気泡中の気体量が、水中の深い領域に比べて浅い領域では多くされている。水中の水粒子の運動エネルギは、水深が浅い領域の方が深い領域より大きいため、水深が浅い領域に多くの気体を供給することで波浪抑制効果を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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