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公開番号2024087128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201743
出願日2022-12-19
発明の名称建設機械
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/00 20060101AFI20240624BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】安価な構成でフレーム剛性が得られ、組立や保守にも優れているエンジンパワーユニットの収容構造を備えた建設機械を提供する。
【解決手段】フロアフレームに作業装置の動力源となるエンジンパワーユニットを収容する収容構造が設けられている建設機械において、収容構造31は、エンジンパワーユニットのエンジン収容空間Sを規定する前後一対の門型フレーム32,33と、該門型フレームを取付部として前後分割可能に取り付けられる複数のカバー部材34,35,36とを有する箱形状からなり、前後一対の門型フレームは、左右一対の縦材37,37と、該左右一対の縦材の上端部同士を溶接で繋ぐ横材38とを有し、複数のカバー部材のうちの車幅方向外側に位置する外側面カバー部材44~47は、縦材にヒンジを介して回動可能に連結された開閉扉であり、該開閉扉は、エンジン収容空間を観音扉式に開閉する一対の扉部45,46が含まれている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回ベアリングを介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に上下動可能に設けられた作業装置とを備え、
前記上部旋回体は、下面に前記旋回ベアリングが取り付けられるメインフレームと、該メインフレームの車幅方向両側部に設けられたフロアフレームとが一体に結合されているフレーム体を有し、一方側のフロアフレームには、前記作業装置の動力源となるエンジンパワーユニットを収容する収容構造が設けられている建設機械において、
前記収容構造は、前記エンジンパワーユニットのエンジン収容空間を規定する前後一対の門型フレームと、該門型フレームを取付部として前後分割可能に取り付けられる複数のカバー部材とを有する箱形状からなり、
前記前後一対の門型フレームは、左右一対の縦材と、該左右一対の縦材の上端部同士を溶接で繋ぐ横材とを有し、
前記複数のカバー部材のうちの車幅方向外側に位置するカバー部材は、前記縦材にヒンジを介して回動可能に連結された開閉扉であり、
前記開閉扉は、前記エンジン収容空間を観音扉式に開閉する一対の扉部が含まれていることを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記前後一対の門型フレームのうちの前側門型フレームは、前記エンジンパワーユニットの熱交換装置の配置に対応して設けられ、前記熱交換装置の通風部以外の部分での通風を遮断する遮蔽部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の建設機械。
【請求項3】
前記遮蔽部材は、前記左右一対の縦材間に渡された板体であることを特徴とする請求項2記載の建設機械。
【請求項4】
前記横材は、前記門型フレームの高さを規定する平面部にカバー部材取付部と吊り治具取付部とを設けてなり、
前記複数のカバー部材のうちの前記平面部に取り付けられるカバー部材には、取付状態で前記横材を上方から見て、前記吊り治具取付部を露出させる切欠き形状が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械に関し、詳しくは、エンジンパワーユニットの収容構造を備えた建設機械に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
杭打機やアースドリル、クレーンなどの建設機械は、動力源となるエンジンや、その関連部品などを一体的に収容したハウスを備えている。ハウスは、一般に、下端が開放した箱型(溶接組立構造)のものが用いられている。これにより、エンジンEを中心に構成されるエンジンパワーユニット100の組立工程では、図6に示すように、フロアフレーム101上にエンジンEを搭載するとともに、油圧ポンプPやラジエータRなどの部品を組み付けた後、クレーン102で吊したハウス103を上方から被せていく手順により作業が進められる。このようなエンジンパワーユニット100を収容するハウス103は、通常、扉103aのある外側面の位置が車幅(輸送幅)に対応し、収容寸法にも限界があることから、排ガス規制などの求めに応じて付属部品が増えれば、それだけ配置的な条件も厳しくなる。そこで、エンジンなどの被収容体の保守性を考慮して、分解可能なボルト締結構造のハウスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6565969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたハウスは、門型フレーム(門型の柱)のうちの梁部材が取り外されることで収容空間の上方部分が開放され、吊り上げによる被収容体の着脱作業が容易になるという利点がある。しかしながら、門型フレームの構成がボルト締結を要する複数部品からなると組立性の低下を招きやすく、また、ハウスの天板は、歩行可能な足場にもなることから、こうした主要部品をボルト締結により構成すると、万一、ボルトが緩んだ場合に剛性が低下するという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、安価な構成でフレーム剛性が得られ、組立や保守にも優れているエンジンパワーユニットの収容構造を備えた建設機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回ベアリングを介して旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に上下動可能に設けられた作業装置とを備え、前記上部旋回体は、下面に前記旋回ベアリングが取り付けられるメインフレームと、該メインフレームの車幅方向両側部に設けられたフロアフレームとが一体に結合されているフレーム体を有し、一方側のフロアフレームには、前記作業装置の動力源となるエンジンパワーユニットを収容する収容構造が設けられている建設機械において、前記収容構造は、前記エンジンパワーユニットのエンジン収容空間を規定する前後一対の門型フレームと、該門型フレームを取付部として前後分割可能に取り付けられる複数のカバー部材とを有する箱形状からなり、前記前後一対の門型フレームは、左右一対の縦材と、該左右一対の縦材の上端部同士を溶接で繋ぐ横材とを有し、前記複数のカバー部材のうちの車幅方向外側に位置するカバー部材は、前記縦材にヒンジを介して回動可能に連結された開閉扉であり、前記開閉扉は、前記エンジン収容空間を観音扉式に開閉する一対の扉部が含まれていることを特徴としている。
【0007】
また、前記前後一対の門型フレームのうちの前側門型フレームは、前記エンジンパワーユニットの熱交換装置の配置に対応して設けられ、前記熱交換装置の通風部以外の部分での通風を遮断する遮蔽部材を備えていることを特徴としている。さらに、前記遮蔽部材は、前記左右一対の縦材間に渡された板体であることを特徴としている。
【0008】
加えて、前記横材は、前記門型フレームの高さを規定する平面部にカバー部材取付部と吊り治具取付部とを設けてなり、前記複数のカバー部材のうちの前記平面部に取り付けられるカバー部材には、取付状態で前記横材を上方から見て、前記吊り治具取付部を露出させる切欠き形状が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の建設機械によれば、エンジンパワーユニットの収容構造が、エンジン収容空間を規定する前後一対の門型フレームと、該門型フレームを取付部として前後分割可能に取り付けられる複数のカバー部材とを有しているので、門型フレームの数を抑えた安価な構成で、組立や保守の作業性を向上させることができる。とりわけ、溶接構造の門型フレームにより箱形状の剛性が高まり、足場機能を十分に発揮できるだけでなく、エンジン収容空間の大きさに見合う間口の広い観音扉を組み込めることから、実用性にも優れたものである。
【0010】
また、前側門型フレームがエンジンパワーユニットの熱交換装置の配置に対応して設けられ、熱交換装置の通風部以外の部分での通風を遮断する遮蔽部材を備えているので、冷却風の流れを熱交換装置の通風部に集中させることが可能となり、エンジンパワーユニットの冷却性能の向上に寄与するものである。さらに、遮蔽部材が左右一対の縦材間に渡された板体であるので、フレーム剛性がより一層高まり、総合的に最適設計を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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