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公開番号2024085196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199592
出願日2022-12-14
発明の名称研修施設
出願人株式会社IHIインフラ建設
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類E02B 7/26 20060101AFI20240619BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】現実の水門設備に出向くことなく市街地等でも研修を実施でき、且つ、効果的な研修を実施できる研修施設を提供する。
【解決手段】機側操作盤110,210と、機側操作盤110,210により制御されるゲート開閉装置120,220と、ゲート開閉装置120,220の駆動により模擬的な開閉動作を行うとともにゲート開閉装置120,220に対して駆動負荷を与える模擬ゲート装置130,230とが同一のフロア1に設置されており、ゲート開閉装置110,210及び模擬ゲート装置130,230は、それぞれ機側操作盤110,210の操作位置から視認可能な位置に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ダムや河川の水門設備に関する技術を研修するための研修施設であって、
機側操作盤と、前記機側操作盤により制御されるゲート開閉装置と、前記ゲート開閉装置の駆動により模擬的な開閉動作を行うとともに前記ゲート開閉装置に対して駆動負荷を与える模擬ゲート装置とが同一のフロアに設置されており、
前記ゲート開閉装置及び前記模擬ゲート装置は、それぞれ前記機側操作盤の操作位置から視認可能な位置に配置されている
ことを特徴とする研修施設。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記模擬ゲート装置は実機よりも小型化された扉体又は前記ゲート開閉装置に対する扉体による駆動負荷を代替する重りを含み、
前記ゲート開閉装置はワイヤロープウィンチ式であり、
前記機側操作盤、前記ゲート開閉装置、及び前記模擬ゲート装置が設置されたフロアよりも高層に位置する他のフロアには、前記ゲート開閉装置のワイヤロープで前記模擬ゲート装置の前記扉体又は前記重りを上下に駆動可能に吊り下げる吊り具が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の研修施設。
【請求項3】
前記模擬ゲート装置は実機よりも小型化された扉体又は前記ゲート開閉装置に対する扉体による駆動負荷を代替する重りを含み、
前記ゲート開閉装置は油圧シリンダを備えた油圧式であり、
前記油圧シリンダは、前記機側操作盤、前記ゲート開閉装置、及び前記模擬ゲート装置が設置されたフロアよりも高層に位置する他のフロアに配置されるとともに、前記ゲート開閉装置の上方に配置され、下端部が前記模擬ゲート装置の前記扉体又は前記重りに連結している
ことを特徴とする請求項1に記載の研修施設。
【請求項4】
前記ゲート開閉装置及び前記模擬ゲート装置は、前記機側操作盤の操作位置から前記ゲート開閉装置及び前記模擬ゲート装置の双方を同時に視認可能な位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の研修施設。
【請求項5】
前記機側操作盤と前記ゲート開閉装置との距離は、前記機側操作盤と前記模擬ゲート装置との距離よりも近い
ことを特徴とする請求項4に記載の研修施設。
【請求項6】
前記機側操作盤と前記ゲート開閉装置と前記模擬ゲート装置の組を少なくとも2つ備え、
一方の組に係る前記模擬ゲート装置は実機よりも小型化された扉体を含み、
他方の組に係る前記模擬ゲート装置は前記ゲート開閉装置に対する扉体による駆動負荷を代替する重りを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の研修施設。
【請求項7】
前記機側操作盤、前記ゲート開閉装置、及び前記模擬ゲート装置が設置されたフロアよりも高層に位置する他のフロアには、水門設備に関連する他の装置が配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の研修施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダムや河川の水門設備に関する技術を研修するための研修施設に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、頻発化・甚大化する豪雨による洪水災害等が多発してきている。また、既存の水門設備の老朽化が加速度的に進行している。そこで、防災・減災対策として適切且つ効果的な水門設備の維持管理の必要性が高まっている。一方、水門設備の維持管理や整備を行う技術者の高齢化が進んできており、熟練者の減少が懸念されている。このため、水門設備の技術者の確保を目的とした人材育成の仕組み作りが求められている。
【0003】
技術者の育成を行うための研修方法としては、現実の水門設備にシミュレーション機能を設けるものが知られている(特許文献1,2参照)。特許文献1に記載のものは、現用のダム設備において、現用運転と並行してリアルタイムでのシミュレートを行うダイナミック・シミュレート機能を設けることにより、制御装置等の実証試験や操作訓練を可能にしている。特許文献2に記載のものは、実運用を行うダム管理システムにダム訓練管理装置を設けて実運用と訓練の双方を可能にしたものである。
【0004】
また、他の研修方法としては、全てコンピュータにより研修を行うものや(特許文献3参照)、専用の研修施設を用いるもの(特許文献4参照)が知られている。特許文献3に記載のものは、実設備を用いることなく、ダム操作訓練サーバ及び外部端末を用いて、ダム放流業務の訓練を遠隔でシミュレーション可能なダム放流業務シミュレーションシステムである。特許文献4に記載のものは、トレーナ卓および通話卓などを有するトレーナ設備と、実際のダム管理所に設置される監視操作卓を模擬したもので、ゲート操作を行うトレーニ卓および放流警報装置の操作を行う放流警報操作卓などを備えたトレーニ設備とを備えた施設である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実願昭61-11633号(実開昭62-125902号)のマイクロフィルム
特開2002-032008号公報
特開2008-040354号公報
特許2519161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1,2に記載のものでは研修を行うには、研修生が現実の水門設備にまで出向く必要があるため研修の実施コストが高く利便性も悪いという問題がある。
【0007】
一方、特許文献3,4に記載のものでは、これらの問題については解決可能であると考えられる。しかしながら、特許文献4に記載のものでは、機側操作盤の実機を配置しているもののゲート装置については実機を用いることなくシミュレーションで行っている。また、特許文献3に記載のものは、全ての装置について実機を用いることなくシミュレーションで行っている。近年のシミュレーション技術は現実感が高くなってきているものの、効果的な研修の観点からは実機又はこれと同等の装置が実際に動作している様子を観察できる方が好ましい。
【0008】
他方、特許文献1,2に記載のものは現実の設備を観察できる点では特許文献3,4に記載のものよりも好ましい。ところで、現実の水門設備では、主要な設備である機側操作盤、ゲート開閉装置、扉体や戸当たり等からなるゲート装置がそれぞれ異なる場所に設置されている。したがって、研修を行う際には研修生が機側操作盤を操作するが、当該操作によってゲート開閉装置やゲート装置がどのように動作するかを研修生は直接観察できない。このため、各装置の構造・原理・動作・不具合対応などの理解という観点からは効果的な研修に不向きであるという問題がある。このような観点は水門設備についての初学者にとって特に重要である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、現実の水門設備に出向くことなく市街地等でも研修を実施でき、且つ、効果的な研修を実施できる研修施設を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本願発明は、ダムや河川の水門設備に関する技術を研修するための研修施設であって、機側操作盤と、前記機側操作盤により制御されるゲート開閉装置と、前記ゲート開閉装置の駆動により模擬的な開閉動作を行うとともに前記ゲート開閉装置に対して駆動負荷を与える模擬ゲート装置とが同一のフロアに設置されており、前記ゲート開閉装置及び前記模擬ゲート装置は、それぞれ前記機側操作盤の操作位置から視認可能な位置に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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