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公開番号2024090803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206926
出願日2022-12-23
発明の名称燃料供給装置
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 37/34 20190101AFI20240627BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタの目詰まり時に燃料ポンプの燃料吸入性能を迅速に回復させることができる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置は、燃料ポンプ3と、サクションフィルタ90と、脱気孔と、排出管と、を備える。燃料ポンプ3は、アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク2内に配置される。サクションフィルタ90は、燃料ポンプ3の燃料吸入口に接続される。脱気孔は、燃料ポンプ3の吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する。排出管は、一方の端部が脱気孔と接続され、脱気孔から排出された微小気体を他方の端部の排出口から排出する。サクションフィルタ90は、第1濾過領域92と、第2濾過領域93を備える。第2濾過領域93は、第1濾過領域92の第1濾過表面92sよりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面93sを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク内に配置され、前記燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、
前記燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する脱気孔と、
一方の端部が前記脱気孔と接続され、前記脱気孔から排出された前記微小気体を流通させて上方に設けた他方の端部の排出口から排出可能な排出管と、を備え、
前記サクションフィルタは、
前記燃料タンク内の前記燃料に接する第1濾過表面を有する第1濾過領域と、
前記燃料タンク内の前記燃料に接するとともに、前記第1濾過表面よりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面を有する第2濾過領域と、を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記第1濾過領域は、前記燃料ポンプの前記燃料吸入口に接続され、
前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から他方向に屈曲、若しくは、湾曲して延びていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記第2濾過領域は、前記第1濾過領域の略水平方向の延出端から略鉛直方向の上側に延出していることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
第2濾過表面は、前記第1濾過表面よりも目の粗さが粗いことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動二輪車や四輪車両の燃料供給装置として、燃料ポンプが燃料タンクの内部に設置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の燃料供給装置は、燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、備え、燃料ポンプを保持するホルター部が燃料タンクに取り付けられている。サンションフィルタは、微細な樹脂繊維等から成り、全体が板状のブロック形状に形成されている。このサクションフィルタは、燃料ポンプの下方に設けられた燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸引される燃料中の異物を取り除く(濾過する)。
【0004】
また、この燃料供給装置は、燃料ポンプの吸入部に脱気孔が設けられ、燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体(ベーパ)を、脱気孔を通して燃料ポンプの外部に排出する。また、燃料供給装置には、脱気孔から排出された微小気体を燃料ポンプの上方側に誘導する排出管が設けられている。排出管は、一方の端部が脱気孔に接続され、他方の端部には排出口が設けられている。脱気孔から排出管に導入された微小気体は、排出口を通して燃料タンク内の上部空間に排出される。この燃料供給装置は、燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出することにより、燃料ポンプの作動効率を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-190167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記の燃料供給装置は、通常のガソリン燃料等を扱う場合には、燃料中に混入しているダストが比較的大きな塊となってサクションフィルタに捕獲される。このため、サクションフィルタを通した燃料の円滑な吸入ができなくなるようなサクションフィルタの目詰まりは生じにくい。
【0007】
しかし、所定割合以上のアルコールを含む燃料を扱う場合には、燃料中に混入しているダストが大きな塊となりにくく、サクションフィルタの全域が微細なダストによって塞がれる可能性がある。この場合、燃料ポンプの燃料吸入性能が急激に低下し、その燃料吸入性能を速やかに回復させることが難しくなる。
【0008】
そこで本発明は、アルコールを含む燃料を扱う場合であっても、サクションフィルタの目詰まり時に燃料ポンプの燃料吸入性能を迅速に回復させることができる燃料供給装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料供給装置は、以下の構成を採用した。
即ち、本発明の一態様に係る燃料供給装置は、アルコールを含む燃料が貯留される燃料タンク内に配置され、前記燃料を吸入して内燃機関に送給する燃料ポンプと、前記燃料ポンプの燃料吸入口に接続されるサクションフィルタと、前記燃料ポンプの吸入部内で発生した微小気体を外部に排出する脱気孔と、一方の端部が前記脱気孔と接続され、前記脱気孔から排出された前記微小気体を流通させて上方に設けた他方の端部の排出口から排出可能な排出管と、を備え、前記サクションフィルタは、前記燃料タンク内の前記燃料に接する第1濾過表面を有する第1濾過領域と、前記燃料タンク内の前記燃料に接するとともに、前記第1濾過表面よりも目詰まりの生じにくい第2濾過表面を有する第2濾過領域と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
上記の構成において、経時使用に伴ってサクションフィルタに目詰まりが生じると、脱気孔部分に作用する燃料ポンプの吸引力が増大し、排出管の上部の気体が脱気孔を通して僅かに燃料吸入口に流入するようになる。これにより、燃料吸入口の近傍の負圧が一時的に低下し、今まで目詰まりによって収縮していた第2濾過領域(目詰まりの生じにくい領域)が膨張し、その膨張した第2濾過領域で燃料の吸入が再開される。こうして、サクションフィルタの第2濾過領域で燃料の吸入が再開されると、それを契機としてサクションフィルタの第2濾過領域を含む広範囲が膨張するようになる。この結果、サクションフィルタの広範囲が再生され、サクションフィルタを通した燃料のスムーズな吸入が可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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