TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024088583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2023161629
出願日2023-09-25
発明の名称モータ及びファン装置
出願人株式会社ミツバ
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類H02K 5/22 20060101AFI20240625BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】巻き線から剥離された剥離片による回路基板のショートを防止したモータを提供する。
【解決手段】モータは、コイルに電流を供給してロータを回転させるための磁界の発生を制御する回路基板と、巻き線を回路基板に電気的に接続するスリットターミナル(60U)とを備える。スリットターミナル(60U)は、芯線の直径より狭い間隔で巻き線(244U)を挟んで対向配置された一対の脚部(63A,63B)を備える。モータブラケットは、一対の脚部(63A,63B)の間に圧入された巻き線(244U)から剥離した剥離片(245U)を収容する剥離片収容空間(52A,52B)が形成されたターミナルホルダ(43U)を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
モータブラケットと、
前記モータブラケットに支持されたシャフトと、
前記シャフトに回転自在に支持されたロータと、
周方向に離間した位置に配置された複数のティース、及び導電性の芯線を絶縁性の被膜で覆った巻き線を複数の前記ティースそれぞれに巻回して形成された複数のコイルを有し、前記モータブラケットに固定されたステータと、
前記モータブラケットに固定されて、前記コイルに電流を供給して前記ロータを回転させるための磁界の発生を制御する回路基板と、
前記巻き線を前記回路基板に電気的に接続するスリットターミナルとを備えるモータにおいて、
前記スリットターミナルは、前記芯線の直径より狭い間隔で前記巻き線を挟んで対向配置された一対の脚部を備え、
前記モータブラケットは、一対の前記脚部の間に圧入された前記巻き線から剥離した剥離片を収容する剥離片収容空間が形成されたターミナルホルダを備えることを特徴とするモータ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記剥離片収容空間は、前記巻き線の延設方向において、前記脚部を挟んで対向配置された一対の剥離片収容壁によって画定されていることを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項2に記載のモータにおいて、
前記ターミナルホルダは、一対の前記剥離片収容壁の間に配置されて、一対の前記脚部の間に圧入される前記巻き線に当接して、前記巻き線から前記剥離片を剥離させる剥離突起を備え、
前記剥離片収容空間は、前記剥離突起の両側に形成されていることを特徴とするモータ。
【請求項4】
請求項3に記載のモータにおいて、
前記ターミナルホルダには、前記剥離片収容空間を挟んで前記剥離突起と反対側に、前記脚部を収容すると共に前記剥離片収容空間に連通した脚部収容空間が形成され、
前記脚部収容空間は、前記巻き線の延設方向において、前記脚部を挟んで対向配置された一対の脚部収容壁によって画定され、
前記脚部収容空間に収容された前記脚部の一部は、前記剥離片収容空間に進入し、
前記巻き線の延設方向において、前記脚部の厚み寸法は、一対の前記剥離片収容壁の間隔より大きく、一対の前記脚部収容壁の間隔より小さいことを特徴とするモータ。
【請求項5】
請求項3に記載のモータにおいて、
前記スリットターミナルは、平行に配置されたN本の前記巻き線それぞれを挟んで対向配置された(N+1)個の前記脚部を備え、
前記ターミナルホルダは、両端の前記脚部それぞれに当接して、両端の前記脚部が互いに離間する方向に弾性変形するのを規制する一対の規制壁を備えることを特徴とするモータ。
【請求項6】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記剥離片収容空間は、前記巻き線の延設方向に離間した複数の位置に形成されていることを特徴とするモータ。
【請求項7】
請求項1に記載のモータにおいて、
一対の前記脚部の間隔は、前記巻き線の圧入方向に向かって徐々に狭くなっていることを特徴とするモータ。
【請求項8】
請求項1に記載のモータと、
前記モータにより回転駆動されて冷却風を生成するファンとを備えることを特徴とするファン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ、及びモータを搭載したファン装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という)の推進に向けた取り組みが行われている。それに伴い、持続可能な生産消費形態の確保などのため、廃棄物や不良品の削減などを目指す技術が知られている。
【0003】
従来より、ブラシレスモータと、ブラシレスモータに供給する電力を制御する回路基板とを備える、所謂「機電一体型」のモータが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなモータでは、ステータにコイル状に巻回された巻き線の端部を、回路基板に電気的に接続する必要がある。
【0004】
そこで、特許文献1には、回路基板に電気接合されたスリットターミナルの一対の脚部の間に巻き線を圧入することによって、巻き線の被膜除去と電気接合とを同時に行う給電構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-76524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、一対の脚部に圧入された巻き線から剥離された剥離片には、絶縁性の被膜のみならず、導電性の芯線も含まれる。そのため、特許文献1の給電構造において、剥離片が回路基板に接触すると、ショートを起こす可能性がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、スリットターミナルを用いて回路基板に巻き線を電気的に接続するモータにおいて、巻き線から剥離された剥離片による回路基板のショートを防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、モータブラケットと、前記モータブラケットに支持されたシャフトと、前記シャフトに回転自在に支持されたロータと、周方向に離間した位置に配置された複数のティース、及び導電性の芯線を絶縁性の被膜で覆った巻き線を複数の前記ティースそれぞれに巻回して形成された複数のコイルを有し、前記モータブラケットに固定されたステータと、前記モータブラケットに固定されて、前記コイルに電流を供給して前記ロータを回転させるための磁界の発生を制御する回路基板と、前記巻き線を前記回路基板に電気的に接続するスリットターミナルとを備えるモータにおいて、前記スリットターミナルは、前記芯線の直径より狭い間隔で前記巻き線を挟んで対向配置された一対の脚部を備え、前記モータブラケットは、一対の前記脚部の間に圧入された前記巻き線から剥離した剥離片を収容する剥離片収容空間が形成されたターミナルホルダを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スリットターミナルを用いて回路基板に巻き線を電気的に接続するモータにおいて、巻き線から剥離された剥離片による回路基板のショートを防止することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るファン装置の一構成例を示す外観斜視図である。
モータとファンとを分解した場合の分解斜視図である。
モータを表面側から見た外観斜視図である。
ロータヨークを除いた状態のモータの構成を示す斜視図である。
図3におけるV-V線断面図である。
ブラケットカバー、巻き線、及びスリットターミナルを表面側から見た分解斜視図である。
スリットターミナルの斜視図である。
ターミナルホルダの平面図である。
図8のA-A断面図(A)、図9(A)のB-B断面図(B)である。
巻き線がスリットターミナルのスリットに挿入される過程を示す断面図である。
第1実施形態に係る一対の脚部の寸法関係(A)、第2実施形態に係る一対の脚部の寸法関係(B)、比較例に係る一対の脚部の寸法関係(C)を示す図である。
一対の脚部から巻き線に負荷される脚部の対向方向の荷重のシミュレーション結果である。
一対の脚部から巻き線に負荷される巻き線の圧入方向の荷重のシミュレーション結果である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社ミツバ
モータ
16日前
株式会社ミツバ
回転電機
1か月前
株式会社ミツバ
燃料供給装置
9日前
株式会社ミツバ
モータ及びファン装置
11日前
西芝電機株式会社
回転電機
9日前
株式会社アイシン
回転電機
9日前
オリオン機械株式会社
電源装置
16日前
株式会社ダイヘン
開閉装置
10日前
株式会社タツノ
供給ステーション
10日前
個人
スイッチドリラクタンスモータ装置
10日前
株式会社レクザム
制御装置
12日前
豊田合成株式会社
送電装置
10日前
西芝電機株式会社
回転電機の回転子
16日前
個人
チョッパ型双方向ACDCコンバータ
3日前
株式会社ミツバ
モータ
16日前
ミツミ電機株式会社
駆動回路
16日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
4日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
9日前
トヨタ自動車株式会社
回転電機
3日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
17日前
株式会社デンソー
バーニアモータ
10日前
株式会社アイシン
駆動装置
16日前
矢崎総業株式会社
非接触給電装置
3日前
住友重機械工業株式会社
レーザ電源装置
4日前
住友重機械工業株式会社
レーザ電源装置
4日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
4日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
16日前
株式会社デンソー
制御装置
9日前
サンデン株式会社
車載電動コンプレッサ
11日前
トヨタ自動車株式会社
コイル線の製造方法
5日前
株式会社GSユアサ
電源装置およびその組立方法
3日前
東海電子株式会社
電子機器およびプログラム
5日前
マレリ株式会社
車両用電源装置
9日前
株式会社デンソー
電子制御装置
10日前
株式会社アイシン
電動アクチュエータ
11日前
学校法人金沢工業大学
高周波整流回路
9日前
続きを見る