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公開番号2024093314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209613
出願日2022-12-27
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02K 3/34 20060101AFI20240702BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電動圧縮機の信頼性の向上を図ること。
【解決手段】各突起部65を、各U相貫通溝62Uの底面632Uに設けた。これによれば、例えば、各突起部65がインシュレータ50におけるステータコア23とは反対側の端部に設けられている場合に比べると、各突起部65における各被挿入部71に対する係り代が確保され易くなる。その結果、各突起部65が各被挿入部71に安定的に係止されるため、カバー70におけるインシュレータ50に対する取り付けが安定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動するモータと、
前記モータを収容する筒状のハウジングと、を備え、
前記モータは、ステータを備え、
前記ステータは、
前記ハウジングに固定される筒状のステータコアと、
前記ステータコアの端面に当接する筒状のインシュレータと、
前記ステータコアに集中巻きで巻回されることで複数のコイルを形成する巻線と、を備え、
前記巻線は、前記ステータコアの周方向で前記コイル同士を繋ぐ渡り線を含み、
前記インシュレータは、
前記インシュレータの外周面に形成されるとともに前記インシュレータの周方向に延び、前記渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内する案内溝と、
前記インシュレータの径方向に貫通するとともに前記インシュレータにおける前記ステータコアとは反対側の端面に開口することで、前記インシュレータの周方向において対向する一対の側面と、対向する一対の前記側面を繋ぐ底面と、を備え、前記コイルから引き出された前記渡り線を前記案内溝へ案内する貫通溝と、を有し、
前記インシュレータの外周面を囲繞することにより前記渡り線と前記ハウジングとの間に介在される絶縁性の筒状のカバーを備え、
前記インシュレータは、係止部を有し、
前記カバーは、前記係止部が係止される被係止部を有し、
前記係止部が前記被係止部に係止されることにより、前記カバーが前記インシュレータに取り付けられている電動圧縮機であって、
前記係止部は、前記底面に設けられていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記複数のコイルは、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含み、
前記巻線は、前記U相コイルを形成するU相巻線、前記V相コイルを形成するV相巻線、及び前記W相コイルを形成するW相巻線を含み、
前記渡り線は、前記ステータコアの周方向で前記U相コイル同士を繋ぐ渡り線であるU相渡り線、前記ステータコアの周方向で前記V相コイル同士を繋ぐ渡り線であるV相渡り線、及び前記ステータコアの周方向で前記W相コイル同士を繋ぐ渡り線であるW相渡り線を含み、
前記案内溝は、前記U相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するU相案内溝、前記V相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するV相案内溝、及び前記W相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するW相案内溝を含み、
前記U相案内溝、前記V相案内溝、及び前記W相案内溝は、前記インシュレータの軸方向で並んで配置されており、
前記貫通溝は、前記U相コイルから引き出された前記U相渡り線を前記U相案内溝へ案内するU相貫通溝、前記V相コイルから引き出された前記V相渡り線を前記V相案内溝へ案内するV相貫通溝、及び前記W相コイルから引き出された前記W相渡り線を前記W相案内溝へ案内するW相貫通溝を含み、
前記係止部は、前記U相貫通溝、前記V相貫通溝、及び前記W相貫通溝のうち、前記インシュレータにおける前記ステータコアとは反対側に位置する開口から前記底面までの距離が最も長い貫通溝の前記底面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記係止部は、前記底面から突出する突起部であり、
前記被係止部は、前記カバーに形成されるとともに前記突起部が挿入される被挿入部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、圧縮部と、モータと、ハウジングと、を備えている。圧縮部は、流体を圧縮する。モータは、圧縮部を駆動する。ハウジングは、筒状である。ハウジングは、モータを収容する。モータは、ステータを有している。ステータは、筒状のステータコアと、筒状のインシュレータと、複数のコイルを形成する巻線と、を備えている。ステータコアは、ハウジングに固定されている。インシュレータは、ステータコアの端面に当接している。巻線は、ステータコアに集中巻きで巻回されている。巻線は、ステータコアの周方向でコイル同士を繋ぐ渡り線を含む。
【0003】
例えば特許文献1に開示されているように、インシュレータは、案内溝と、貫通溝と、を有している。案内溝は、インシュレータの外周面に形成されている。案内溝は、インシュレータの周方向に延びている。そして、案内溝は、渡り線をインシュレータの周方向へ案内する。貫通溝は、インシュレータの径方向に貫通している。貫通溝は、インシュレータにおけるステータコアとは反対側の端面に開口することで、インシュレータの周方向において対向する一対の側面と、対向する一対の側面を繋ぐ底面と、を備えている。貫通溝は、コイルから引き出された渡り線を案内溝へ案内する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-109045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような電動圧縮機においては、渡り線とハウジングとの間の絶縁を確保するために、筒状のカバーを備えている場合がある。カバーは、インシュレータの外周面を囲繞することにより渡り線とハウジングとの間に介在されている。インシュレータは、係止部を有している。カバーは、係止部が係止される被係止部を有している。そして、係止部が被係止部に係止されることにより、カバーがインシュレータに取り付けられている。
【0006】
ここで、インシュレータは、インシュレータに渡り線のテンションが加わることにより、インシュレータにおけるステータコア側の端部を基点として、インシュレータの径方向内側へ撓むように変形する。したがって、インシュレータにおける径方向内側への変位量は、インシュレータにおけるステータコアとは反対側の端部が最も大きくなる。このとき、例えば、係止部がインシュレータにおけるステータコアとは反対側の端部に設けられていると、係止部におけるカバーの被係止部に対する係り代が確保され難くなってしまう。すると、係止部が被係止部に係止され難くなってしまうため、カバーにおけるインシュレータに対する取り付けが不安定になってしまう虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動するモータと、前記モータを収容する筒状のハウジングと、を備え、前記モータは、ステータを備え、前記ステータは、前記ハウジングに固定される筒状のステータコアと、前記ステータコアの端面に当接する筒状のインシュレータと、前記ステータコアに集中巻きで巻回されることで複数のコイルを形成する巻線と、を備え、前記巻線は、前記ステータコアの周方向で前記コイル同士を繋ぐ渡り線を含み、前記インシュレータは、前記インシュレータの外周面に形成されるとともに前記インシュレータの周方向に延び、前記渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内する案内溝と、前記インシュレータの径方向に貫通するとともに前記インシュレータにおける前記ステータコアとは反対側の端面に開口することで、前記インシュレータの周方向において対向する一対の側面と、対向する一対の前記側面を繋ぐ底面と、を備え、前記コイルから引き出された前記渡り線を前記案内溝へ案内する貫通溝と、を有し、前記インシュレータの外周面を囲繞することにより前記渡り線と前記ハウジングとの間に介在される絶縁性の筒状のカバーを備え、前記インシュレータは、係止部を有し、前記カバーは、前記係止部が係止される被係止部を有し、前記係止部が前記被係止部に係止されることにより、前記カバーが前記インシュレータに取り付けられている電動圧縮機であって、前記係止部は、前記底面に設けられている。
【0008】
インシュレータに渡り線のテンションが加わることにより生じるインシュレータにおける径方向内側への変位量は、インシュレータにおけるステータコアとは反対側の端部よりも、貫通溝の底面の方が小さい。そこで、係止部を、貫通溝の底面に設けた。これによれば、例えば、係止部がインシュレータにおけるステータコアとは反対側の端部に設けられている場合に比べると、係止部における被係止部に対する係り代が確保され易くなる。その結果、係止部が被係止部に安定的に係止されるため、カバーにおけるインシュレータに対する取り付けが安定する。よって、電動圧縮機の信頼性の向上を図ることができる。
【0009】
上記電動圧縮機において、前記複数のコイルは、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含み、前記巻線は、前記U相コイルを形成するU相巻線、前記V相コイルを形成するV相巻線、及び前記W相コイルを形成するW相巻線を含み、前記渡り線は、前記ステータコアの周方向で前記U相コイル同士を繋ぐ渡り線であるU相渡り線、前記ステータコアの周方向で前記V相コイル同士を繋ぐ渡り線であるV相渡り線、及び前記ステータコアの周方向で前記W相コイル同士を繋ぐ渡り線であるW相渡り線を含み、前記案内溝は、前記U相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するU相案内溝、前記V相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するV相案内溝、及び前記W相渡り線を前記インシュレータの周方向へ案内するW相案内溝を含み、前記U相案内溝、前記V相案内溝、及び前記W相案内溝は、前記インシュレータの軸方向で並んで配置されており、前記貫通溝は、前記U相コイルから引き出された前記U相渡り線を前記U相案内溝へ案内するU相貫通溝、前記V相コイルから引き出された前記V相渡り線を前記V相案内溝へ案内するV相貫通溝、及び前記W相コイルから引き出された前記W相渡り線を前記W相案内溝へ案内するW相貫通溝を含み、前記係止部は、前記U相貫通溝、前記V相貫通溝、及び前記W相貫通溝のうち、前記インシュレータにおける前記ステータコアとは反対側に位置する開口から前記底面までの距離が最も長い貫通溝の前記底面に設けられているとよい。
【0010】
インシュレータにおける径方向内側への変位量は、U相貫通溝、V相貫通溝、及びW相貫通溝のうち、インシュレータにおけるステータコアとは反対側に位置する開口から底面までの距離が最も長い貫通溝の底面が最も小さい。そこで、係止部を、U相貫通溝、V相貫通溝、及びW相貫通溝のうち、インシュレータにおけるステータコアとは反対側に位置する開口から底面までの距離が最も長い貫通溝の底面に設けた。これによれば、係止部における被係止部に対する係り代がさらに確保され易くなる。その結果、係止部が被係止部にさらに安定的に係止されるため、カバーにおけるインシュレータに対する取り付けがさらに安定する。よって、電動圧縮機の信頼性の向上をさらに図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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