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公開番号2024095179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212277
出願日2022-12-28
発明の名称回転電機
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 21/14 20060101AFI20240703BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電機の体格を抑制したり出力性能を向上したりすることができる回転電機を提供する。
【解決手段】軸線を中心とする円筒状であり且つスロットが設けられていないステータコア22及びステータコイル24を含むステータ20と、ステータ20よりも内周側に配置され且つロータコア42及び永久磁石44を含むロータ40と、を備える回転電機MGであって、(a)ステータコイル24は、ステータコア22の内側である内周面22iに固定され、(b)軸線CL方向において、ステータコイル24がステータコア22の両端部22t1,22t2よりもそれぞれ外方に突出したコイルエンド部26e,28eを有し、(c)軸線CL方向において、ロータコア42及び永久磁石44の長さL2がステータコア22の長さL1よりも長く且つロータコア42及び永久磁石44はステータコア22を含む位置に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
軸線を中心とする円筒状であり且つスロットが設けられていないステータコア及びステータコイルを含むステータと、前記ステータよりも内周側に配置され且つロータコア及び永久磁石を含むロータと、を備える回転電機であって、
前記ステータコイルは、前記ステータコアの内側に固定され、
前記軸線方向において、前記ステータコイルが前記ステータコアの両端部よりもそれぞれ外方に突出した突出部を有し、
前記軸線方向において、前記ロータコア及び前記永久磁石の長さが前記ステータコアの長さよりも長く且つ前記ロータコア及び前記永久磁石は前記ステータコアを含む位置に配置されている
ことを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記軸線方向において、前記ステータコイルは前記ロータコア及び前記永久磁石を含む位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記ステータコイルは、円環状に配置された複数の第1コイルと、円環状に配置された複数の第2コイルと、をそれぞれ同数備え、前記第1コイルにおける前記突出部は、前記第2コイルにおける前記突出部よりも内周側にそれぞれ位置し、
前記第1コイルは、前記ステータコアの内周面に沿い且つ前記軸線方向に延びる一対の第1直線部をそれぞれ有し、
前記第2コイルは、前記ステータコアの内周面に沿い且つ前記軸線方向に延びる一対の第2直線部をそれぞれ有し、
前記第2コイルにおける前記一対の第2直線部は、周方向に隣接する2個の前記第1コイルにおける前記一対の第1直線部の間の空間にそれぞれ配置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
スロットが設けられていないステータコア及びステータコイルを含むステータと、そのステータよりも内周側に配置されたロータと、を備える回転電機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
軸線方向において、ロータコアの端部がステータコアの端部よりも外方へ突出したオーバーハング部を有し且つロータコアにおけるオーバーハング部の外周面がオーバーハング部以外の外周面よりも軸線方向側に後退している、埋込磁石型の回転電機が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1に記載の回転電機では、軸線方向において、ロータコアの外周部に埋め込まれた永久磁石の長さはステータコアの内周部の長さと略同じである。オーバーハング部が設けられることによりロータコアの外周面とステータコアの内周面との距離が取られて磁気抵抗が増大させられることで、ロータコアのオーバーハング部からステータコアの内周部に磁束が流れ込むことが抑制される。このように、ロータ形状を工夫して渦電流損を低減しつつ出力効率を向上させる試みが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-249389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の回転電機を実現するには、軸線方向において、ステータコア及びロータコアに埋め込まれた永久磁石の長さを略同じにする必要がある。そのため、回転電機の軸線方向の長さは、オーバーハング部が設けられた分だけ長くなる。これにより、回転電機の体格が大きくなってしまう。例えば、このような回転電機がハイブリッド車両や電気自動車等の車両の走行用動力源である場合、車両への回転電機の搭載性が悪化するおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、回転電機の体格を抑制したり出力性能を向上したりすることができる回転電機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、軸線を中心とする円筒状であり且つスロットが設けられていないステータコア及びステータコイルを含むステータと、前記ステータよりも内周側に配置され且つロータコア及び永久磁石を含むロータと、を備える回転電機であって、(a)前記ステータコイルは、前記ステータコアの内側に固定され、(b)前記軸線方向において、前記ステータコイルが前記ステータコアの両端部よりもそれぞれ外方に突出した突出部を有し、(c)前記軸線方向において、前記ロータコア及び前記永久磁石の長さが前記ステータコアの長さよりも長く且つ前記ロータコア及び前記永久磁石は前記ステータコアを含む位置に配置されていることにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の回転電機によれば、(a)前記ステータコイルは、前記ステータコアの内側に固定され、(b)前記軸線方向において、前記ステータコイルが前記ステータコアの両端部よりもそれぞれ外方に突出した突出部を有し、(c)前記軸線方向において、前記ロータコア及び前記永久磁石の長さが前記ステータコアの長さよりも長く且つ前記ロータコア及び前記永久磁石は前記ステータコアを含む位置に配置されている。例えば、回転電機が電動機として用いられる場合、ステータコイルにおける突出部以外の部分にロータから流れてくる磁束が鎖交することでトルクが発生するとともに、突出部にロータから流れてくる磁束が鎖交することでもトルクが発生する。これにより、軸線CL方向において、ロータコア及び永久磁石の長さがステータコアの長さよりも長く且つロータコア及び永久磁石がステータコアを含む位置に配置されている場合には、そうでない場合に比較して、回転電機の体格を抑制したり出力性能を向上したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
回転電機のステータコイルの斜視図である。
回転電機のステータについて周方向の一部を平面に展開し、軸線側から径方向の外周側に見た図である。
回転電機のステータについて周方向の一部を平面に展開し、径方向に切断した断面図である。
回転電機を軸線方向に切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。本明細書では、「軸線CLに平行な方向」、「ステータ20の周方向(=ロータ40の周方向)」、及び「ステータ20の径方向(=ロータ40の径方向)」を、それぞれ単に「軸線CL方向」、「周方向」、及び「径方向」と記す。
【実施例】
【0010】
図1は、回転電機MGのステータコイル24の斜視図である。図1では、ステータコイル24のうち巻線部分のみが図示されている。回転電機MGは、回転中心線である軸線CLを中心とする円筒状のステータ20(図4参照)と、ステータ20よりも内周側に配置されたロータ40(図4参照)と、を備える。回転電機MGは、例えばハイブリッド車両や電気自動車である車両10に搭載された走行用動力源であって三相同期電動機である。回転電機MGは、例えば電動機機能及び発電機機能を有する回転電機である所謂モータジェネレータである。
(【0011】以降は省略されています)

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