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公開番号
2024089700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-04
出願番号
2022205043
出願日
2022-12-22
発明の名称
きのこ栽培用人工培養基、きのこ栽培用培地、きのこの人工栽培方法
出願人
デンカ株式会社
,
一般社団法人長野県農村工業研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
18/20 20180101AFI20240627BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】短い生育日数でも品質が優れたきのこを高い収率で栽培することを可能にする、きのこ栽培用人工培養基、きのこ栽培用培地、及びきのこの人工栽培方法を提供することを目的とする。
【解決手段】CaOを30~60質量%、Al
2
O
3
を10~60質量%、SiO
2
を5~40質量%、及びP
2
O
5
を100~5,000ppmの質量割合で含有する非晶質アルミノケイ酸カルシウムを含む、きのこ栽培用人工培養基である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
CaOを30~60質量%、Al
2
O
3
を10~60質量%、SiO
2
を5~40質量%、及びP
2
O
5
を100~5,000ppmの質量割合で含有する非晶質アルミノケイ酸カルシウムを含む、きのこ栽培用人工培養基。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記非晶質アルミノケイ酸カルシウムが、さらにZrO
2
を100~5,000ppmの質量割合で含有する、請求項1に記載のきのこ栽培用人工培養基。
【請求項3】
前記非晶質アルミノケイ酸カルシウム中のSiO
2
とP
2
O
5
とのモル比(SiO
2
/P
2
O
5
)が、20~9,500である、請求項1または2に記載のきのこ栽培用人工培養基。
【請求項4】
請求項1または2に記載のきのこ栽培用人工培養基を含む、きのこ栽培用培地。
【請求項5】
請求項4に記載のきのこ栽培用培地を用いる、きのこの人工栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、きのこ栽培用人工培養基、該きのこ栽培用人工培養基を含むきのこ栽培用培地、該きのこ栽培用培地を用いるきのこの人工栽培方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、きのこの栽培は、くぬぎ、ぶな、及びならなどの原木を利用したほだ木栽培がほとんどであり、そのため気象条件により収穫が左右されることが多いという問題があった。また、ほだ木栽培では栽培期間が長く、種菌の接種からきのこの収穫までに1年半~2年も要するので、生産コストが相当高くつくという問題もあった。
【0003】
近年、えのきたけ、ひらたけ、なめこ、及びしいたけ等は、鋸屑に米糠を配合した人工培養基を用い、瓶または箱で培養を行う菌床人工栽培方法が確立され、一年を通じて、四季に関係なく安定してこれらのきのこが収穫できるようになっている。すなわち、農家での副業的性格が強く、小規模生産に頼っていた従来のきのこの栽培が、現在では大規模専業生産が可能で、かつ、原料が入手しやすい菌床人工栽培方法に移りつつある。しかしながら、この菌床人工栽培においても、きのこを大量に連続栽培するには、いまだ収率も低く、かつ、栽培期間がかなり長いため、その生産コストは安価とはいえず、これら生産性の改善が切望されている。
【0004】
生産性を改善する方法として培地に特定の組成物を配合する方法が知られている。例えば、カルシウムアルミネート系化合物を含有する組成物(特許文献1)、アルミノケイ酸カルシウム系化合物を含有する組成物やその水和物(特許文献2~4)、アルミノケイ酸マグネシウム系化合物を含有する組成物(特許文献5及び6)等が従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-187762号公報
特開平11-155364号公報
特開平11-243773号公報
特開2003-70351号公報
特開平3-58716号公報
特開2002-119133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術では、短い生育日数で品質の優れたきのこの収率を高くすることが難しかった。
本発明は、上記のような問題を解決するため、短い生育日数でも品質が優れたきのこを高い収率で栽培することを可能にする、きのこ栽培用人工培養基、きのこ栽培用培地、及びきのこの人工栽培方法を提供することを目的とする。なお、品質の優れたきのことは、生産組合が定めた規格に満足するきのこをいう。例えば、ぶなしめじの場合、品質の優れたきのことは、株の接着性が良好で株元の張りが強いものをいう。これにより、軸が太いきのこを一株にまとまっている状態で出荷することができる。また、生産組合が定めた規格によりきのこを出荷することにより、きのこの市場価値を高くすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を進めたところ、CaO、Al
2
O
3
、SiO
2
、及びP
2
O
5
の含有割合が所定の範囲内にあるアルミノケイ酸カルシウムを含むきのこ栽培用人工培養基を用いることにより、短い生育日数でも品質が優れたきのこを高い収率で栽培することを可能にすることを見出した。
【0008】
[1] CaOを30~60質量%、Al
2
O
3
を10~60質量%、SiO
2
を5~40質量%、及びP
2
O
5
を100~5,000ppmの質量割合で含有する非晶質アルミノケイ酸カルシウムを含む、きのこ栽培用人工培養基。
[2] 前記非晶質アルミノケイ酸カルシウムが、さらにZrO
2
を100~5,000ppmの質量割合で含有する、上記[1]に記載のきのこ栽培用人工培養基。
[3] 前記非晶質アルミノケイ酸カルシウム中のSiO
2
とP
2
O
5
とのモル比(SiO
2
/P
2
O
5
)が、20~9,500である、上記[1]または[2]に記載のきのこ栽培用人工培養基。
[4] 上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のきのこ栽培用人工培養基を含む、きのこ栽培用培地。
[5] 上記[4]に記載のきのこ栽培用培地を用いる、きのこの人工栽培方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、短い生育日数でも品質が優れたきのこを高い収率で栽培することを可能にする、きのこ栽培用人工培養基、きのこ栽培用培地、及びきのこの人工栽培方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)を詳細に説明するが、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書における「部」や「%」は特に規定しない限り質量基準とする。
(【0011】以降は省略されています)
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