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公開番号2024089670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2024007133,2022204843
出願日2024-01-22,2022-12-21
発明の名称水圧試験装置および水圧試験方法
出願人株式会社クボタ
代理人
主分類G01M 3/12 20060101AFI20240626BHJP(測定;試験)
要約【課題】管端に対して所定の面積の接触領域を形成して管端の口を液密に封じることができる水圧試験装置および水圧試験方法を実現する。
【解決手段】水圧試験装置(1)は、管固定部(2)と、金属製のテーパ面(30)を管端に対向する部分に有した止水部(3)とを備え、止水部(3)は、管固定部(4)の押圧を受けることによって、管端における管内周面側の領域(107)および管外周面側の領域(108)のうちの一方を変形対象領域としてテーパ面(30)を当接させて変形させ、テーパ面(30)と前記変形対象領域との間に所定面積の接触領域を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水圧試験対象の管を管軸方向に押圧して所定の位置に固定する管固定部と、
前記管の管端と前記管固定部との間に配設された止水部であって、前記管の管軸に対して交差する方向に広がる金属製のテーパ面を前記管端に対向する部分に有した止水部と、
を備え、
前記止水部は、前記管固定部の押圧を受けることによって、前記管端における管内周面側の領域および管外周面側の領域のうちの一方を変形対象領域として前記テーパ面を当接させて変形させ、前記テーパ面と前記変形対象領域との間に所定面積の接触領域を形成する、
ことを特徴とする水圧試験装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記管を管軸に沿って切断して管軸に対して垂直方向に見た場合に、前記テーパ面が前記変形対象領域に当接を開始した時点で、前記テーパ面と、前記管端における管内周面側の領域および管外周面側の領域のうちで前記変形対象領域でない方との間には、隙間が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の水圧試験装置。
【請求項3】
前記管固定部は、
前記止水部が設置される第1面を含む連結部と、
前記テーパ面が前記管端の前記変形対象領域に沿うように、前記連結部の位置姿勢を調整する調整部と、
を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の水圧試験装置。
【請求項4】
前記調整部は、
前記連結部を前記管軸方向に沿って進退させる位置固定されたシリンダと、
前記シリンダによって進退するピストン部であって、先端部に回動可能に前記連結部を連結したピストン部と、
を有し、
前記変形対象領域に対して前記テーパ面が当接を開始することによって前記連結部が回動して姿勢が制御され、前記テーパ面が前記管端の口の全周に渡って前記変形対象領域と当接する、
ことを特徴とする請求項3に記載の水圧試験装置。
【請求項5】
水圧試験対象の管の管端に対し、前記管の管軸に対して交差する方向に広がる金属製のテーパ面を有した止水部を押圧することによって、前記管端における管内周面側の領域および管外周面側の領域のうちの一方を変形対象領域として前記テーパ面を当接させて変形させ、前記テーパ面と前記変形対象領域との間に所定面積の接触領域を実現する変形ステップと、
前記変形ステップ後の前記管に水を充填して圧をかける水圧負荷ステップと、
を含む、
ことを特徴とする水圧試験方法。
【請求項6】
前記変形ステップでは、前記変形対象領域に前記テーパ面を当接させる際に、前記テーパ面が前記管端の前記変形対象領域に沿うように、前記テーパ面の位置姿勢を調整する調整ステップを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の水圧試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は管の水圧試験を行う水圧試験装置および水圧試験方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
上下水道やガスの輸送用に用いられる管は、工場での製造後に様々な検査が行われ、これらの検査に合格した製品が完成品となる。検査の一つである耐水圧試験では、管の内部に水圧を負荷して外部への漏水の有無を確認する。例えば特許文献1に開示された耐水圧試験装置は、受口と挿口とを有する管に対して、受口側を位置固定の蓋体によって閉塞し、挿口側を硬質の蓋体の円錐面を接当させて閉塞する。このように両端を閉塞した状態の管内に圧力水を供給することによって、水圧試験が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭58-026376号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の耐水圧試験装置は、管端の閉塞性(止水性)に課題がある。特許文献1の耐水圧試験装置は、管の挿口側に接当させる硬質の蓋体を、蓋体の挿口側とは反対側に設けられた弾性材を介して、シリンダ装置のラムによって加圧するだけであるため、蓋体の円錐面と管の挿口側の管端との接当領域は僅かな領域に限られてしまい、管端の形状によっては管端の口の全周にわたって均一に接頭しない虞がある。また、特許文献1の構成の場合、蓋体の挿口側とは反対側に弾性材が設けられているため、シリンダ装置による押圧力が十分に蓋体に伝わらず、止水性を十分に確保できない。また、シリンダ装置によって過度に押圧力をかければ、弾性材が潰れてしまう。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、管端に対して所定の面積の接触領域を形成して管端の口を液密に封じることができる水圧試験装置および水圧試験方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る水圧試験装置は、水圧試験対象の管を管軸方向に押圧して所定の位置に固定する管固定部と、前記管の管端と前記管固定部との間に配設された止水部であって、前記管の管軸に対して交差する方向に広がる金属製のテーパ面を前記管端に対向する部分に有した止水部と、を備え、前記止水部は、前記管固定部の押圧を受けることによって、前記管端における管内周面側の領域および管外周面側の領域のうちの一方を変形対象領域として前記テーパ面を当接させて変形させ、前記テーパ面と前記変形対象領域との間に所定面積の接触領域を形成する。
【0007】
前記の構成によれば、止水部が、テーパ面を当接させて管端の変形対象領域を変形させることにより、テーパ面と変形対象領域との間に所定の面積の接触領域を形成することができるため、管端の口を液密に封じることができる。そのため、水圧試験において充水させた管に十分な水圧をかけることが可能となる。
【0008】
本発明の一態様に係る水圧試験装置は、前記の構成において、前記管を管軸に沿って切断して管軸に対して垂直方向に見た場合に、前記テーパ面が前記変形対象領域に当接を開始した時点で、前記テーパ面と、前記管端における管内周面側の領域および管外周面側の領域のうちで前記変形対象領域でない方との間には、隙間が形成されていてもよい。
【0009】
前記の構成によれば、前記テーパ面を、前記管端における限られた領域(前記変形対象領域)に当接させることができ、当接領域における面圧を高めて、止水性を向上させることができる。
【0010】
本発明の一態様に係る水圧試験装置は、前記の構成において、前記管固定部は、前記止水部が設置される第1面を含む連結部と、前記テーパ面が前記管端の前記変形対象領域に沿うように、前記連結部の位置姿勢を調整する調整部と、を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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