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公開番号2024088905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022203948
出願日2022-12-21
発明の名称燻煙剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01N 25/18 20060101AFI20240626BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ホコリや汚れに潜む菌に対する除菌効果に優れ、燻煙処理によって発生する白色汚染を低減し、発生した白色汚染を容易に除去できる燻煙剤組成物を提供すること。
【解決手段】有機発泡剤(A)、吸油量40mL/100g以上の水不溶性のけい素含有無機化合物(B)、非イオン界面活性剤(C)、及び薬剤(D)を含有し、前記(C)成分の含有量が、燻煙剤組成物の総質量に対し、11~25質量%であり、(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.26~1.10である、燻煙剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機発泡剤(A)、吸油量40mL/100g以上の水不溶性のけい素含有無機化合物(B)、非イオン界面活性剤(C)、及び薬剤(D)を含有し、
前記(C)成分の含有量が、燻煙剤組成物の総質量に対し、11~25質量%であり、
(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.26~1.10である、燻煙剤組成物。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記(B)成分の含有量が、燻煙剤組成物の総質量に対し、6~18質量%である、請求項1に記載の燻煙剤組成物。
【請求項3】
前記(C)成分がオキシプロピレンとオキシエチレンとの共重合型非イオン界面活性剤類である、請求項1又は2に記載の燻煙剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燻煙剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
燻煙処理は、薬剤を含んだ煙が密閉した空間内に充満することで、手の届きにくいところまで簡便に処理することができる。燻煙剤は一般に、アゾジカルボンアミド(以下、「ADCA」ともいう。)等の有機発泡剤(以下、「発煙剤」ともいう。)と防カビ剤等の薬剤とを含み、外部から加熱を受けて有機発泡剤が発煙することで、その煙と共に薬剤が空間中に飛散し、細菌やカビ等の有害生物の防除を可能としている。
【0003】
このような燻煙技術は、様々な空間における衛生維持に貢献することが期待される。しかしながら、従来技術では、リビング、キッチン、玄関、トイレ、寝室、書斎、押入れ等の居住空間における手が届き難く普段の掃除がしにくい場所(例えば、換気扇、床の隅、エアコン、通気口、カーテンレール、家具及び家電の裏側や下側等)に存在する、ホコリや汚れの中に潜む菌に対する効果が不十分である。非イオン界面活性剤を増量することによりこのような掃除がしにくい場所に潜む菌への効果を向上させられるが、発煙剤由来の白色分解物(燃焼灰、以下、「白色汚染」ともいう。)の壁や床等への付着量が増え、さらに除去もし難くなる。特に、水や洗浄液等で白色汚染を洗い流すことが困難なリビング、トイレ、寝室、書斎、押入れ等の空間では、白色汚染が残存しやすく処理面の外観が損なわれてしまう。そこで白色汚染を除去しやすくして残存するのを軽減するためにADCAを使用しないことが考えられるが、発煙剤であるADCAを除くと空間全体に薬剤がいきわたらず効果が不十分となってしまう。
【0004】
特許文献1は、平均粒子径が1~9μm、且つ細孔容積が1.0mL/g以下である水不溶性無機化合物(A)と、有機発泡剤(B)と、薬剤(C)と、香料(D)と、を含有し、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.12~0.30である、燻煙剤組成物について提案している。特許文献1の組成物によれば、香料の含有量が少なくても、燻煙時に香料の香り立ちを十分に感じることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-48772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の燻煙剤組成物が、ホコリや汚れに潜む菌に対する除菌効果に優れ、燻煙処理によって発生する白色汚染を低減し、発生した白色汚染を容易に除去できるかどうかの検討はなされていない。また、特許文献1の組成物は、燻煙時の香料の香り立ちを増加させることを課題としているため、白色汚染の発生を低減するためホコリ中の除菌効果向上するための技術として特許文献1の組成物を使用すると、かえってホコリや汚れ中の菌への除菌効果が低下してしまうおそれがあると推察される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ホコリや汚れに潜む菌に対する除菌効果に優れ、燻煙処理によって発生する白色汚染を低減し、発生した白色汚染を容易に除去できる燻煙剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 有機発泡剤(A)、吸油量40mL/100g以上の水不溶性のけい素含有無機化合物(B)、非イオン界面活性剤(C)、及び薬剤(D)を含有し、
前記(C)成分の含有量が、燻煙剤組成物の総質量に対し、11~25質量%であり、
(B)成分/(C)成分で表される質量比が0.26~1.10である、燻煙剤組成物。
[2] 前記(B)成分の含有量が、燻煙剤組成物の総質量に対し、6~18質量%である、[1]に記載の燻煙剤組成物。
[3] 前記(C)成分がオキシプロピレンとオキシエチレンとの共重合型非イオン界面活性剤類である、[1]又は[2]に記載の燻煙剤組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の燻煙剤組成物によれば、ホコリや汚れに潜む菌に対する除菌効果に優れ、燻煙処理によって発生する白色汚染を低減し、発生した白色汚染を容易に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る燻煙装置の断面図である。
実施例において、<白色燃焼灰の発生抑制度合い・残存度合い(除去し易さ)の評価>に使用した評価室の斜視図である。
実施例において、<ホコリに混在するカビへの除菌効果の評価>に使用した評価室の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪燻煙剤組成物≫
本発明の燻煙剤組成物は、以下の(A)~(D)成分を含有する。
本明細書において、「居住空間」とは、人が生活する空間であり、特にここでは屋内のことを指す。例えば、玄関やリビング、寝室、書斎、キッチン、トイレ、押入れ等が挙げられる。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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