TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024081549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022195253
出願日2022-12-06
発明の名称ウナギ目仔魚形質測定装置
出願人個人
代理人
主分類A01K 61/95 20170101AFI20240611BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ウナギ目魚類の種苗生産時における給餌や清掃に見られる煩雑かつ長時間作業の軽減化、および、種苗生産に半年以上費やす事で発生する生産コストの高騰化を解決するため、作業の高効率化や生産期間の短縮を可能とする、ウナギ目仔魚用測定装置、および、その使用方法を提供する。
【解決手段】ウナギ目仔魚の体サイズや変態ステージ判定に対し、ハンドリングによる死亡リスクを軽減しながら短時間で成長評価を可能とする有効形質測定装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ウナギ目仔魚の撮影動画および撮影画像から取得した情報をもとに、有効形質の位置を識別する形質測定装置
続きを表示(約 62 文字)【請求項2】
前記対象となる有効形質部位から、全長、体高、最終垂直血管棘長、前肛門長を算出する形質測定装置

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動画および画像から、ウナギ目仔魚の成長および変態ステージを判定するための方法に関する。また、本発明は、有効形質を数値化するための装置及びコンピュータープログラムに関する。さらに、本発明は、自動形質測定装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ニホンウナギ(Anguilla japonica)は、ウナギ目魚類の中で種苗生産に唯一成功している種類である(特許文献1参照)。そこで用いている仔魚用飼料はサメ卵や鶏卵黄などを含むペースト状の飼料が開発されている(特許文献2参照)。
【0003】
現在のペースト状飼料およびそれを用いた飼育方法は、天然海域で成長するニホンウナギ仔魚が摂餌していると予想されているマリンスノーと性状が異なり(非特許文献1参照)、餌および摂餌環境が再現出来ていない。そのため、天然仔魚よりも人工仔魚は成長が遅いと考えられている。
【0004】
ニホンウナギ仔魚の初期形態は、レプトケファルス幼生と呼ばれ、孵化直後は3mmほどであるが、その後、全長50mm以上に成長する。そこからさらに変態しシラスウナギと呼ばれるウナギ型仔魚にまで成長する。天然環境下では、孵化からシラスウナギまでに要する日数は、およそ130-150日程度と考えられている(非特許文献2参照)。一方、人工でのシラスウナギ生産期間は、平均200日以上の長期飼育が必要で、400日以上要する個体もいる(非特許文献1参照)。このように、ニホンウナギの種苗生産期間は非常に長いため、生産コストは非常に高い。
【0005】
仔魚飼育の長期化は、仔魚間の成長差が大きくなると言った問題も生じる。例えば、ニホンウナギ仔魚をおよそ130日間飼育したところ、最小サイズは全長29.8mm、最大サイズは全長40.6mmとおよそ10mmのサイズ差が生じた(非特許文献3参照)。一般的に、種苗生産では成長の遅い小型仔魚を救済する目的で、分別、分送作業、さらにサイズ毎の分別飼育を定期的に行う必要がある。そのため、ニホンウナギ種苗生産にみられる半年以上に及ぶ長期飼育下では、定期的にサイズ毎に分別飼育を行う必要があるが、分別作業は煩雑で多くの時間を費やしてしまう。
【0006】
ニホンウナギ種苗生産で飼育されるレプトケファルス幼生は、透明である事が大きな特徴であるため、水槽内での個体数や体サイズの確認は視覚的に非常に困難な作業となる。さらに擦れに弱く、仔魚を取り出すなどのハンドリング頻度や長時間の作業操作は死亡リスクが高まるため出来る限り避けたい案件である。レプトケファルス幼生の体サイズを確認する方法として、飼育水槽から取り出し麻酔をかけ、動きが緩慢になったのを見計らい実体顕微鏡下で計測版にてサイズ測定が行われる。しかし、上述した様にレプトケファルス幼生に対し過分にストレスを与えるため、効率的な方法とは言い難い。
【0007】
これまで、魚類では甲状腺ホルモンを用いて仔魚の変態を誘導する方法が報告されている(非特許文献4参照)。ウナギ目魚類においても甲状腺ホルモンを用いた早期変態誘導法が確立され、変態可能サイズに満たないニホンウナギレプトケファルス幼生をシラスウナギまで誘導する事が可能となった(非特許文献3参照))。つまり、シラスウナギ生産に要する飼育期間を従来法より大幅に短縮出来る。
【0008】
早期変態誘導法において、対象とする仔魚のサイズ測定や変態誘導工程の判定作業は、麻酔後、実体顕微鏡下で有効形質間を測定する、もしくは、撮影装置で取得した画像データから画像解析ソフトを用いて測定判定するなどどちらも煩雑である。つまり、操作時間やハンドリング頻度を重ねる事は幼弱であるレプトケファルス幼生の生死に大きく関わり、一度に多くの仔魚を短時間で判定する事が困難であるため、効果的とは言い難い。
【0009】
このように、従来から実践されている飼育方法では、生産期間の長期化による生産コストの高騰や作業効率が著しく低いため、さらなる開発の余地がある。そのため、産業的用途に有効に用い得る飼育方法が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平11-253111号公報
特開2005-13116号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
蠅捕獲器
今日
個人
遠投コマセ籠
1日前
個人
防護柵
15日前
個人
多機能の除草具
4日前
個人
イカ釣り用ヤエン
25日前
個人
釣り用ルアー
1日前
個人
動物用ケージ
23日前
井関農機株式会社
作業車両
15日前
個人
産卵床及び卵保護方法
1か月前
個人
害虫の防止方法
29日前
個人
アスパラガスの栽培方法
9日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
18日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
9日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
9日前
個人
ウナギ目仔魚形質測定装置
10日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
25日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
22日前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
井関農機株式会社
作業車両
8日前
株式会社オーツボ
海苔箱船
8日前
株式会社シマノ
釣竿
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
個人
除草方法
11日前
松山株式会社
農作業機
15日前
松山株式会社
農作業機
11日前
個人
穴堀具
15日前
井関農機株式会社
歩行型管理機
23日前
株式会社アテックス
歩行型斜面草刈機
18日前
株式会社石垣
海洋生物の餌料生成装置
29日前
個人
カラス捕獲具
1日前
株式会社下川精工
動物用歯ブラシ
1日前
イワフジ工業株式会社
伐採作業機
1か月前
株式会社クボタ
作業車
3日前
株式会社シマノ
釣糸ガイド及び釣竿
8日前
株式会社クボタ
作業車
18日前
株式会社クボタ
作業車
8日前
続きを見る