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公開番号2024088323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203433
出願日2022-12-20
発明の名称蓄電セルの製造方法及び蓄電セル
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20240625BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】巻回時に接続片が巻き芯から離間する向きに倒れるのを抑制することが可能な蓄電セルの製造方法を提供すること。
【解決手段】蓄電セル1の製造方法は、集電箔と活物質層とを含む電極シートを準備する準備工程と、集電箔に複数の切込み114cを形成する切込み工程と、巻き芯10まわりに電極シートを巻回する巻回工程と、を備える。集電箔は、活物質層が設けられていない端部領域114を含む。切込み工程では、端部領域114に連結部114dが形成されるように、端部領域114dに複数の切込み114cを形成する。巻回工程では、電極シートを巻き芯10まわりに巻回することによって連結部114dが切込み114cに沿って破断するとともに、連結部114dの破断により端部領域114に形成された接続片114aが巻き芯10に向かって倒れる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一方向に長く延びる形状を有する集電箔と、前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を含む電極シートを準備する準備工程と、
前記集電箔に前記一方向に互いに離間した複数の切込みを形成する切込み工程と、
巻き芯まわりに前記電極シートを巻回する巻回工程と、を備え、
前記準備工程で準備される前記電極シートの前記集電箔は、前記活物質層が設けられていない端部領域を含み、前記端部領域は、前記一方向及び前記集電箔の厚み方向の双方と直交する直交方向における縁部を含むとともに、前記一方向に連続的につながる形状を有し、
前記切込み工程では、前記端部領域に前記直交方向における前記縁部を含み前記一方向に沿って延びる連結部が形成されるように、前記端部領域に前記複数の切込みを形成し、
前記巻回工程では、前記電極シートを前記巻き芯まわりに巻回することによって前記連結部が前記切込みに沿って破断するとともに、前記連結部の破断により前記端部領域に形成された接続片が前記巻き芯に向かって倒れる、蓄電セルの製造方法。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記切込み工程では、巻回方向における外側に向かうにしたがって次第に前記直交方向における外側に向かうように傾斜する傾斜部を含む前記切込みを形成する、請求項1に記載の蓄電セルの製造方法。
【請求項3】
前記切込み工程では、前記一方向における前記端部領域の一方側の端部から他方側の端部に至るように連続的につながる前記連結部が形成されるように、前記端部領域に前記複数の切込みを形成する、請求項1に記載の蓄電セルの製造方法。
【請求項4】
前記切込み工程では、巻回方向における外側に向かうにしたがって次第に前記直交方向における前記連結部の長さが短くなるように前記複数の切込みを形成する、請求項1に記載の蓄電セルの製造方法。
【請求項5】
正極電極シート、負極電極シート及びセパレータを有し、前記正極電極シートと前記負極電極シートとが前記セパレータを介して巻回されてなる巻回体で構成された電極体を備え、
前記正極電極シート及び前記負極電極シートの各々は、
集電箔と、
前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を有し、
前記集電箔は、
前記活物質層が設けられており、前記巻回体の径方向に互いに重なり合うように配置された主領域と、
前記巻回体の軸方向における前記主領域の外側に形成されており、前記活物質層が設けられていない端部領域と、を有し、
前記端部領域は、前記巻回体の周方向に互いに分離されており、かつ、前記径方向における内側に向かって倒れた複数の接続片を有し、
各接続片は、
前記集電箔の切込みにより形成された切込み端面と、
前記径方向における前記切込み端面の内側に形成されており、前記集電箔の破断により形成された破断端面と、を有する、蓄電セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電セルの製造方法及び蓄電セルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許第4401634号公報には、正極板、負極板及びセパレータを含む極板群と、極板群を収容する電池ケースと、を備える蓄電池が開示されている。各極板の帯状集電部には、複数の切欠きが形成されている。帯状集電部は、各切欠き間に形成された複数の接続片を有している。これらの極板がセパレータを介して渦巻状に巻回されることによって極板群が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4401634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許第4401634号公報に記載される蓄電セルの製造方法では、各極板がセパレータを介して渦巻状に巻回される際、接続片が巻き芯から離間する向き(巻き芯の径方向における外向き)に倒れる場合がある。
【0005】
本開示の目的は、巻回時に接続片が巻き芯から離間する向きに倒れるのを抑制することが可能な蓄電セルの製造方法及び蓄電セルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に従った蓄電セルの製造方法は、一方向に長く延びる形状を有する集電箔と、前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を含む電極シートを準備する準備工程と、前記集電箔に前記一方向に互いに離間した複数の切込みを形成する切込み工程と、巻き芯まわりに前記電極シートを巻回する巻回工程と、を備え、前記準備工程で準備される前記電極シートの前記集電箔は、前記活物質層が設けられていない端部領域を含み、前記端部領域は、前記一方向及び前記集電箔の厚み方向の双方と直交する直交方向における縁部を含むとともに、前記一方向に連続的につながる形状を有し、前記切込み工程では、前記端部領域に前記直交方向における前記縁部を含み前記一方向に沿って延びる連結部が形成されるように、前記端部領域に前記複数の切込みを形成し、前記巻回工程では、前記電極シートを前記巻き芯まわりに巻回することによって前記連結部が前記切込みに沿って破断するとともに、前記連結部の破断により前記端部領域に形成された接続片が前記巻き芯に向かって倒れる。
【0007】
本開示の一局面に従った蓄電セルは、正極電極シート、負極電極シート及びセパレータを有し、前記正極電極シートと前記負極電極シートとが前記セパレータを介して巻回されてなる巻回体で構成された電極体を備え、前記正極電極シート及び前記負極電極シートの各々は、集電箔と、前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を有し、前記集電箔は、前記活物質層が設けられており、前記巻回体の径方向に互いに重なり合うように配置された主領域と、前記巻回体の軸方向における前記主領域の外側に形成されており、前記活物質層が設けられていない端部領域と、を有し、前記端部領域は、前記周方向に互いに分離されており、かつ、前記巻回体の径方向における内側に向かって倒れた複数の接続片を有し、各接続片は、前記集電箔の切込みにより形成された切込み端面と、前記径方向における前記切込み端面の内側に形成されており、前記集電箔の破断により形成された破断端面と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、巻回時に接続片が巻き芯から離間する向きに倒れるのを抑制することが可能な蓄電セルの製造方法及び蓄電セルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態における蓄電セルを概略的に示す一部断面図である。
巻回前における正極電極シートを概略的に示す平面図である。
電極シートが巻き芯に巻回される巻回工程を概略的に示す斜視図である。
切込みの変形例を概略的に示す図である。
切込みの変形例を概略的に示す図である。
連結部及び切込みの変形例を概略的に示す図である。
連結部及び切込みの変形例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(【0011】以降は省略されています)

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