TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024084941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199156
出願日2022-12-14
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60L 7/18 20060101AFI20240619BHJP(車両一般)
要約【課題】ドライバの意図しない制動力の付与を抑制し得るとともに快適な操作性をドライバに与える。
【解決手段】第1の回生制動力を発生させる第1モードと第2の回生制動力を発生させる第2モードとに切替え可能な回生制動力が付与される車両は、いずれのモードであるかを示すモード選択信号を出力するモード選択スイッチと、同信号が入力され走行用モータが発生させる回生制動力を第1の回生制動力又は第2の回生制動力のいずれかに制御する制御装置を備える。制御装置は、第1モードと第2モードの間を移行するモード遷移の制御において、両モードの間に操作入力の取消しが可能な期間であり操作入力の直前のモードに基づく回生制動力を一定期間維持して車両に付与するモード移行中時間を設けており、モード移行中時間内に、アクセルペダル又はブレーキペダルの操作量の増減情報が入力されると増減情報に応じた第1モード又は第2モードに直ちに移行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
走行用モータが発生させる回生制動力であり第1の回生制動力を発生させる第1モードと第2の回生制動力を発生させる第2モードとに切り替え可能な回生制動力が付与される車両であって、
ドライバ操作によって選択されたモードが前記第1モードと前記第2モードのいずれであるかを示すモード選択信号を出力するモード選択スイッチと、
前記モード選択信号が入力され前記走行用モータが発生させる回生制動力を前記第1の回生制動力又は前記第2の回生制動力のいずれかに制御する制御装置と、
を備えており、
前記制御装置は、前記モード選択スイッチの操作入力により前記第1モードと前記第2モードの間を移行するモード遷移の制御において、これら両モードの間に前記操作入力の取り消しが可能な期間であって前記操作入力の直前のモードに基づく回生制動力を一定期間維持して前記車両に付与するモード移行中時間を設けており、
前記モード移行中時間内に、アクセルペダル又はブレーキペダルの操作量の増減情報が入力されると、前記増減情報に応じた前記第1モード又は前記第2モードに直ちに移行する、ことを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、電気自動車などの車両に関する。本明細書における車両には、走行用モータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車も含まれる。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アクセル開放操作によるコースト走行(惰性走行)時において、ドライバの選択に応じて車両に付与する減速力を第1減速力と第1減速力よりも大きい第2減速力との2段階で変更可能な電動車両の制御に関する技術が開示されている。この技術では、ドライバによるモード選択スイッチの操作によって選択された通常モードや強回生モードなどに基づき、制御装置が目標制動力を算出する。モータは、目標制動力に応じた回生制動力を車両に付与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/189904号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなモード選択スイッチはその操作をドライバが行う。そのため、誤操作により予定外のモードが選択された場合、ドライバの意図しない制動力が車両に付与され得る。そこで、本願出願人は、異なる回生制動力が付与される2つのモード間においてドライバのキャンセル操作を受け付け可能な期間を設けることを提案した(特願2021-124170号、2021年7月29日出願、本願出願時には未公開)。
【0005】
この提案では、キャンセル操作の受け付け可能な期間は任意の時間に設定され、この時間内にキャンセル操作をドライバが行うことによってドライバの意図しない制動力が車両に付与されることが回避される。このような期間はキャンセル操作をドライバが行い得る十分な長さの時間に設定せざるを得ない一方で、この期間中は一方のモードから他方のモードへの切り替えが一時的に停止する。そのため、速やかにモード移行ができない違和感をドライバに与えてしまう可能性がある。本明細書は、ドライバの意図しない制動力の付与を抑制し得るとともに快適な操作性をドライバに与える技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する車両は、走行用モータが発生させる回生制動力であり第1の回生制動力を発生させる第1モードと第2の回生制動力を発生させる第2モードとに切り替え可能な回生制動力が付与される。当該車両はモード選択スイッチと制御装置を備えている。制御装置は、モード選択スイッチの操作入力により第1モードと第2モードの間を移行するモード遷移の制御において、これら両モードの間に操作入力の取り消しが可能な期間であって操作入力の直前のモードに基づく回生制動力を一定期間維持して車両に付与するモード移行中時間を設けている。そして、制御装置は、モード移行中時間内に、アクセルペダル又はブレーキペダルの操作量の増減情報が入力されると、この増減情報に応じた第1モード又は第2モードに直ちに移行する。なお、第1の回生制動力と第2の回生制動力は大きさが異なり、第1の回生制動力が第2の回生制動力よりも大きい場合、逆に第2の回生制動力が第1の回生制動力よりも大きい場合もある。
【0007】
これにより、第1モードと第2モードの間にはモード移行中時間が設けられるため、当該車両を運転するドライバは、モード選択スイッチを誤操作してもモード移行中時間内であればモード選択スイッチの操作を取り消すことが可能になる。またモード移行中時間内において、ドライバがアクセルペダルやブレーキペダルを踏み込んだり離したりしてその操作量の増減情報が入力されると、増減情報に応じた第1モード又は第2モードに直ちに移行する。そのため、当該車両は、モード移行中時間の満了を待つことなく即時に第1モードや第2モードに移行して移行後のモードに基づく回生制動力が当該車両に付与されるので、速やかにモード移行ができない違和感をドライバに与え難い。したがって、ドライバの意図しない制動力の付与を抑制し得るとともに快適な操作性をドライバに与えることができる。
【0008】
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の電気自動車の駆動系のブロック図である。
本実施形態の電気自動車の制御装置が行う制御のフローチャートである。
本実施形態の電気自動車の通常回生モードと強回生モードの間におけるモード遷移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して実施例の電気自動車2について説明する。図1は、電気自動車2の駆動系のブロック図である。電気自動車2は、走行用モータ10が発生する駆動力を利用して走行する。電気自動車2は、走行用モータ10に電力を供給するバッテリ14と、走行用モータ10とバッテリ14の間に接続されているとともに電力を直流と交流の間で変換するインバータ12と、インバータ12等の機器を制御する制御装置16を有している。電気自動車2はさらに、ドライブシャフト6及びディファレンシャルギア8を有している。ドライブシャフト6及びディファレンシャルギア8は、走行用モータ10から駆動輪である一対の前輪4に駆動力を伝えるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両
2日前
トヨタ自動車株式会社
組立体
2日前
トヨタ自動車株式会社
連結車両
5日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
調理システム
5日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両管理装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両用駆動装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
熱管理システム
2日前
トヨタ自動車株式会社
ケーブル取付構造
5日前
トヨタ自動車株式会社
排ガス浄化用触媒
2日前
トヨタ自動車株式会社
バックドアトリム
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両用乗員拘束装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両の冷却ユニット
5日前
トヨタ自動車株式会社
運転席用エアバッグ装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
電力変換装置及び駆動装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
ハイブリッド車両の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
ハイブリッド車両の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
ハイブリッド車両の制御装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
供給システム及び水素調理システム
5日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両の電動コンプレッサの取付け構造
2日前
トヨタ自動車株式会社
差動機構を備えた車両用駆動装置の制御装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
充電制御装置、車両、および、充電制御方法
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両用の情報処理装置、及び車両用のプログラム
2日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
2日前
トヨタ自動車株式会社
運動マネージャ、車両の制御システム、及び車両の制御方法
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両の自動減速制御装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
車両用の情報処理装置、車両用のソフトウェア更新システム、及び車両用のプログラム
2日前
トヨタ自動車株式会社
車両用の情報処理装置、車両用のソフトウェア更新システム、及び車両用のプログラム
2日前
トヨタ自動車株式会社
ソフトウェアの更新装置、ソフトウェアの更新プログラム、ソフトウェアの更新方法、及びソフトウェアの更新システム
2日前
続きを見る