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公開番号2024129481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038711
出願日2023-03-13
発明の名称車両用の情報処理装置、車両用のソフトウェア更新システム、及び車両用のプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 8/65 20180101AFI20240919BHJP(計算;計数)
要約【課題】乗員が車両を使用したい場合にソフトウェアの更新が開始されてしまうことを防止する。
【解決手段】OTAマスタは、車室内に乗員が居ると判定した場合には(ステップS110:YES)、更新ソフトウェアへの更新を開始する前に事前通知を行い(ステップS120)、事前通知を行った後、更新ソフトウェアへの更新が許諾されたことを示す信号を取得したことを条件に(ステップS140:YES)、更新ソフトウェアへの更新を開始する(ステップS150)。一方、OTAマスタは、車室内に乗員が居ないと判定した場合には(ステップS110:NO)、事前通知を行わずに、更新ソフトウェアへの更新を開始する(ステップS150)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されている電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、
前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、
前記車両の車室内に乗員が居るか否かを判定することと、
前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知をすることと、
を実行可能であり、
前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に前記通知を行い、
前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する
車両用の情報処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
車両の車室内における乗員の存在を検出する第1機器と、
光又は音によって前記車室内に居る乗員に情報を通知するための第2機器と、
前記車室内において乗員からの指示を受け付ける第3機器と、
前記車両に搭載されている電子制御装置と、
前記車両に搭載されているとともに前記電子制御装置のソフトウェアの更新を制御する情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、
前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、
前記第1機器の検出結果に基づいて前記車室内に乗員が居るか否かを判定することと、
前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知を、前記第2機器を用いて行うことと、
を実行可能であり、
前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に前記通知を行い、前記通知を行った後、前記第3機器から前記更新ソフトウェアへの更新が許諾されたことを示す信号を取得したことを条件に、前記更新ソフトウェアへの更新を開始し、
前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する
車両用のソフトウェア更新システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、前記通知を行った後、前記第3機器から前記更新ソフトウェアへの更新が拒否されたことを示す信号を取得した場合に、前記更新ソフトウェアのへ更新を行う新たな予定日時の候補を、前記第2機器を用いて通知する
請求項2に記載の車両用のソフトウェア更新システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記通知を行った後、前記第3機器から前記更新ソフトウェアへの更新が許諾されたことを示す信号を取得していなくても、前記第1機器の検出結果に基づいて前記車室内から乗員が居なくなったと判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する
請求項2に記載の車両用のソフトウェア更新システム。
【請求項5】
電子制御装置と、前記電子制御装置のソフトウェアの更新を制御する情報処理装置と、が搭載される車両に適用され、
前記情報処理装置に、
前記電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、
前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、
前記車両の車室内に乗員が居るか否かを判定することと、
前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に、前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知を行うことと、
前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始することと、
を実行させる
車両用のプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用の情報処理装置、車両用のソフトウェア更新システム、及び車両用のプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているソフトウェア更新システムは、サーバと、端末と、を備えている。サーバと端末とは、通信ネットワークを介して通信可能に接続している。サーバは、予め定められた日時になると、端末のソフトウェアを更新するためのデータを端末に送信する。端末は、送信されたデータを受信すると、自身のソフトウェアを更新する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-026252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に搭載されている電子制御装置のソフトウェアを更新することがある。車両におけるソフトウェアの更新は、車両のシステムがオフの状態で行われる。したがって、ソフトウェアの更新中は、車両を走行させることができない。そのため、ユーザが車両を使用しようとした時刻が、ソフトウェア更新の時刻に重なってしまうと、そのソフトウェア更新が終了するまでユーザが車両を使用できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための車両用の情報処理装置は、車両に搭載されている電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、前記車両の車室内に乗員が居るか否かを判定することと、前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知をすることと、を実行可能であり、前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に前記通知を行い、前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する。
【0006】
上記課題を解決するための車両用のソフトウェア更新システムは、車両の車室内における乗員の存在を検出する第1機器と、光又は音によって前記車室内に居る乗員に情報を通知するための第2機器と、前記車室内において乗員からの指示を受け付ける第3機器と、前記車両に搭載されている電子制御装置と、前記車両に搭載されているとともに前記電子制御装置のソフトウェアの更新を制御する情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、前記第1機器の検出結果に基づいて前記車室内に乗員が居るか否かを判定することと、前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知を、前記第2機器を用いて行うことと、を実行可能であり、前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に前記通知を行い、前記通知を行った後、前記第3機器から前記更新ソフトウェアへの更新が許諾されたことを示す信号を取得したことを条件に、前記更新ソフトウェアへの更新を開始し、前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する。
【0007】
上記課題を解決するための車両用のプログラムは、電子制御装置と、前記電子制御装置のソフトウェアの更新を制御する情報処理装置と、が搭載される車両に適用され、前記情報処理装置に、前記電子制御装置に対する更新ソフトウェアを受信することと、前記電子制御装置のソフトウェアを前記更新ソフトウェアに更新することと、前記車両の車室内に乗員が居るか否かを判定することと、前記車室内に乗員が居ると判定した場合には、前記更新ソフトウェアへの更新を開始する前に、前記更新ソフトウェアへの更新を開始するか否かを乗員に選択させるための通知を行うことと、前記車室内に乗員が居ないと判定した場合には、前記通知を行わずに、前記更新ソフトウェアへの更新を開始することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
上記の各技術思想では、乗員が車両を使用したい場合にソフトウェアの更新が開始されてしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両の概略構成図である。
第1処理の処理手順を表したフローチャートである。
第2処理の処理手順を表したフローチャートである。
第2処理の開始時点の状況のパターンについての表である。
再決定用の映像の例を表した図である。
選択用映像の例を表した図である。
第1処理と第2処理の実行タイミングの例を表したタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、車両用の情報処理装置を含む、車両用のソフトウェア更新システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。
<車両の概略構成>
図1に示すように、車両100は、OTAマスタ10を備えている。OTAマスタ10は、処理回路12を備えている。処理回路12は、CPU20と、第1メモリ21と、第2メモリ22と、第3メモリ23と、を備えている。第1メモリ21は、不揮発性の記憶媒体である。第1メモリ21は、電気的に書き換え可能である。第1メモリ21は、例えば外部から受信したデータを記憶するストレージとして機能する。第2メモリ22は、不揮発性の記憶媒体である。第2メモリ22は、電気的に書き換え可能である。第2メモリ22は、各種のソフトウェアを記憶している。ソフトウェアのうちの1つは、CPU20が実行するべき処理が記述されたプログラムWである。ソフトウェアは、CPU20がプログラムWを実行する上で必要になる各種のデータを含む。第3メモリ23は、揮発性の記憶媒体である。OTAマスタ10は、通信モジュール14を備えている。通信モジュール14は、外部通信回線網を介して外部と無線通信するための通信回路である。OTAマスタ10は、リアルタイムクロック16を備えている。リアルタイムクロック16は、日時の情報を生成する回路である。なお、OTAマスタ10は、車両100に搭載されている情報処理装置である。また、OTAマスタ10は、車両100に搭載されている電子制御装置でもある。
(【0011】以降は省略されています)

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