TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024084464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198746
出願日2022-12-13
発明の名称断線検知方法及び装置
出願人株式会社プロテリアル
代理人弁理士法人平田国際特許事務所
主分類G01R 31/58 20200101AFI20240618BHJP(測定;試験)
要約【課題】断線原因の分析を行い易くすることが可能な断線検知方法及び装置を提供する。
【解決手段】複数の素線からなる導体11aを有するケーブル10に周期的な動作を付与し、前記動作により時系列的に変化する導体11aの抵抗値を測定し、抵抗値の測定結果を基に、動作の周期に対応した動作周波数またはその高次周波数の抵抗値変動成分を抽出し、抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、前記動作の付与を停止させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の素線からなる導体を有するケーブルに周期的な動作を付与し、
前記動作により時系列的に変化する前記導体の抵抗値を測定し、
前記抵抗値の測定結果を基に、前記動作の周期に対応した動作周波数またはその高次周波数の抵抗値変動成分を抽出し、
抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、前記動作の付与を停止させる、
断線検知方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、警報を発する、
請求項1に記載の断線検知方法。
【請求項3】
複数のケーブルに周期的な動作を付与し、
前記ケーブル毎に前記閾値を異ならせる、
請求項1に記載の断線検知方法。
【請求項4】
複数の素線からなる導体を有するケーブルに周期的な動作を付与する動作付与機構と、
前記動作により時系列的に変化する前記導体の抵抗値を測定する抵抗値測定器と、
前記抵抗値測定器による前記抵抗値の測定結果を基に、前記動作の周期に対応した動作周波数またはその高次周波数の抵抗値変動成分を抽出する周波数解析処理部と、
前記周波数解析処理部が抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、前記動作付与機構による前記動作の付与を停止させる動作停止処理部と、を備えた、
断線検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断線検知方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ケーブルの導体における断線検知は、一般的に、ケーブル内の導体の電気抵抗の測定結果に基づいて行われている。複数の素線から構成される導体に含まれる素線の一部に断線が発生し、素線の断線本数が増えて断線が進行していくと、徐々に導体の抵抗値が増大する。そのため、例えば、断線が発生していない初期状態における導体の抵抗値をあらかじめ測定しておき、その抵抗値の初期状態からの抵抗値の増加率に基づいて、導体の断線を検知することができる。従来、初期状態からの抵抗値の増加率が20%を超えたときに、断線と判断するのが一般的である。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-139488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、導体を校正する素線の断線には様々な原因があり、例えば、ケーブルに屈曲等の動作が繰り返し行われた場合、素線の断線原因は単純な疲労断線だけでなく、素線同士の摩擦の影響による断線や、素線に傷が付いていたことによる断線など、断線に至るさまざまな破壊モードが存在する。導体に断線が生じにくいケーブルの開発を進めるにあたって、どのような破壊モードで導体に断線が発生したのかを分析したいという要求がある。
【0006】
しかしながら、従来の抵抗値の増加率で断線を判断する方法では、断線が進行した状態(例えば、初期状態からの抵抗値の増加率が20%を超えた状態)、すなわち多数の素線が既に断線している状態となってはじめて断線が検知されるために、断線が検知されたときに検査を行っても、素線の断線箇所が屈曲によって潰される等して、断線原因の分析が困難となってしまう場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、断線原因の分析を行い易くすることが可能な断線検知方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の素線からなる導体を有するケーブルに周期的な動作を付与し、前記動作により時系列的に変化する前記導体の抵抗値を測定し、前記抵抗値の測定結果を基に、前記動作の周期に対応した動作周波数またはその高次周波数の抵抗値変動成分を抽出し、抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、前記動作の付与を停止させる、断線検知方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の素線からなる導体を有するケーブルに周期的な動作を付与する動作付与機構と、前記動作により時系列的に変化する前記導体の抵抗値を測定する抵抗値測定器と、前記抵抗値測定器による前記抵抗値の測定結果を基に、前記動作の周期に対応した動作周波数またはその高次周波数の抵抗値変動成分を抽出する周波数解析処理部と、前記周波数解析処理部が抽出した抵抗値変動成分の大きさが予め設定した閾値よりも大きいとき、前記動作付与機構による前記動作の付与を停止させる動作停止処理部と、を備えた、断線検知装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、断線原因の分析を行い易くすることが可能な断線検知方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本精機株式会社
表示装置
2日前
株式会社コロナ
石油ストーブ
9日前
株式会社ヨコオ
プローブ
2日前
個人
電気抵抗の測定方法
17日前
太陽誘電株式会社
センサ
5日前
太陽誘電株式会社
検出装置
1か月前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
株式会社トプコン
測量装置
1か月前
株式会社トプコン
測量装置
9日前
太陽誘電株式会社
検出装置
20日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
1か月前
CKD株式会社
錠剤検査装置
24日前
北陽電機株式会社
光電センサ
16日前
個人
変位測定装置
2日前
個人
二次電池繰返パルス放電器用基板
2日前
株式会社日立国際電気
試験装置
1か月前
株式会社東芝
センサ
20日前
株式会社キーエンス
超音波流量センサ
20日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
10日前
ニデック株式会社
測定用治具
17日前
ニデック株式会社
測定用治具
17日前
株式会社ジークエスト
感温センサー
20日前
ローム株式会社
磁気検出装置
10日前
株式会社チノー
放射光導光型温度計
20日前
愛知製鋼株式会社
位置推定システム
23日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
5日前
大陽日酸株式会社
液面センサ
1か月前
株式会社イシダ
電子秤
1か月前
株式会社デンソートリム
ガスセンサ
2日前
株式会社ヒロハマ
包装用容器の気密検査治具
26日前
株式会社トクヤマ
全固体型イオン選択性電極
1か月前
株式会社 システムスクエア
検査装置
9日前
中央精機株式会社
変角平行光投光装置
1か月前
東レ株式会社
センサー素子及びガスセンサー
23日前
TDK株式会社
磁気検出システム
26日前
続きを見る