TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024083804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197834
出願日2022-12-12
発明の名称管理装置、管理方法、およびプログラム
出願人JFEエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F23G 5/50 20060101AFI20240617BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】焼却炉内を撮像した熱画像データに基づいて火格子上の廃棄物の体積を容易に導出できること。
【解決手段】火格子を備えた炉内の廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報の画像データを取得して画像処理を施す制御部を備える管理装置であって、制御部は、画像データを取得して記憶部に記憶させ、読み出した画像データに対して、火格子上の廃棄物の存在領域と廃棄物以外の領域との境界を識別することで境界線を生成して境界線を含む境界画像データを生成し、境界画像データに基づいて、火格子上廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、所定断面における境界線の上部の位置と境界線の下部の位置と火格子に廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、所定軸に沿った複数の位置に対して閉曲線の面積を導出して、閉曲線の面積に基づいて火格子上の廃棄物の体積を導出する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す制御部を備える管理装置であって、
前記制御部は、
前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、
前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、
前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、
前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出する
管理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記記憶部から前記画像データを入力パラメータとして取得して、前記画像データを境界識別学習モデルに入力して、前記境界画像データを出力パラメータとして出力し、
前記境界識別学習モデルは、前記画像データを学習用入力パラメータとし、前記画像データに対して前記境界線が描画された処理画像データを学習用出力パラメータとして、機械学習によって生成された学習モデルである
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記所定軸は、前記火格子と前記廃棄物が落下される段差壁との交差部分に平行に設定され、
前記所定断面は、前記所定軸に対して直交する平面であり、
前記3頂点を結ぶ閉曲線が前記平面内に設定される
請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す管理装置が実行する管理方法であって、
前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、
前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、
前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、
前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出する
管理方法。
【請求項5】
廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す制御部を備えた管理装置の前記制御部に、
前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、
前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、
前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、
前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出する
ことを実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ストーカ式焼却炉運転の効率化のために、焼却炉内で燃焼している廃棄物を撮像した熱画像データから火格子上の廃棄物量を導出する技術が求められている。特許文献1には焼却炉内の両側の内壁面との境界線を検出することによって、壁面における廃棄物の堆積高さを導出し、導出した堆積高さの値に基づいて廃棄物の体積を推定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6472035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、左右の壁面における高さのみに基づいて廃棄物の体積を導出しているため、廃棄物の堆積の導出において、高精度な推定は困難であった。そのため、焼却炉内を撮像した熱画像データに基づいて火格子上の廃棄物の体積を容易に導出できる技術が求められていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、焼却炉内を撮像した熱画像データに基づいて火格子上の廃棄物の体積を容易に導出できる管理装置、管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る管理装置は、廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す制御部を備える管理装置であって、前記制御部は、前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出する。
【0007】
本発明の一態様に係る管理装置は、上記の発明において、前記制御部は、前記記憶部から前記画像データを入力パラメータとして取得して、前記画像データを境界識別学習モデルに入力して、前記境界画像データを出力パラメータとして出力し、前記境界識別学習モデルは、前記画像データを学習用入力パラメータとし、前記画像データに対して前記境界線が描画された処理画像データを学習用出力パラメータとして、機械学習によって生成された学習モデルである。
【0008】
本発明の一態様に係る管理装置は、上記の発明において、前記所定軸は、前記火格子と前記廃棄物が落下される段差壁との交差部分に平行に設定され、前記所定断面は、前記所定軸に対して直交する平面であり、前記3頂点を結ぶ閉曲線が前記平面内に設定される。
【0009】
本発明の一態様に係る管理方法は、廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す管理装置が実行する管理方法であって、前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出する。
【0010】
本発明の一態様に係るプログラムは、廃棄物を移動させる火格子を備えた廃棄物焼却炉内の前記廃棄物を含む領域が撮像された熱画像情報から生成された画像データを取得して前記画像データに対して画像処理を施す制御部を備えた管理装置の前記制御部に、前記画像データを取得して記憶部に記憶させ、前記記憶部から読み出した前記画像データに対して、前記火格子上の前記廃棄物の存在領域と、前記廃棄物以外の領域との境界を識別し、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線を生成して、前記境界線を含む境界画像データを生成し、前記境界画像データに基づいて、前記火格子上に存在する前記廃棄物に対する所定軸に対応した所定断面を設定し、前記所定断面における前記境界線の上部の位置と前記境界線の下部の位置と前記火格子に前記廃棄物が供給される位置とをそれぞれ頂点とした3頂点を結ぶ閉曲線を設定し、前記所定軸に沿った複数の位置に対して前記閉曲線の面積を導出して、前記閉曲線の面積に基づいて前記火格子上の廃棄物の体積を導出することを実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
燃焼装置
2か月前
株式会社コロナ
燃焼装置
2か月前
コーキ株式会社
煙突
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
12日前
東京窯業株式会社
溶融炉
6日前
リンナイ株式会社
燃焼装置
2か月前
三浦工業株式会社
空気比算出装置
1か月前
リンナイ株式会社
連結燃焼システム
2か月前
株式会社エム・アイ・エス
燃焼装置
2か月前
三浦工業株式会社
ガスバーナ
1か月前
株式会社AIDテクノロジー
燃焼装置
16日前
中国電力株式会社
燃焼灰飛散防止フェンス
6日前
株式会社日本サーモエナー
燃焼装置
2か月前
中外炉工業株式会社
蓄熱式バーナー
1か月前
中外炉工業株式会社
レキュペレータ
24日前
株式会社パロマ
燃焼装置及び給湯器
1か月前
ヤマハ発動機株式会社
自走式暖房装置
9日前
中国電力株式会社
溶出防止剤投入装置
1か月前
リンナイ株式会社
コンロバーナ装置
2か月前
日立造船株式会社
廃棄物焼却設備
1か月前
中外炉工業株式会社
未燃燃料の燃焼装置
24日前
日立造船株式会社
廃棄物焼却設備
1か月前
株式会社豊田中央研究所
化学ループ燃焼システム
2か月前
株式会社開発コンサルティング
円筒回転型高出力燃焼器の構造
17日前
UBE三菱セメント株式会社
ボイラシステム
1か月前
株式会社アプリコット
フレアガス燃焼処理システム
16日前
三菱重工業株式会社
燃料噴射器
1か月前
中国電力株式会社
火炉運転方法及び石炭火力発電設備
1か月前
大陽日酸株式会社
高温ガス発生装置
1か月前
東芝ホームテクノ株式会社
燃焼装置
2か月前
株式会社プランテック
竪型ごみ焼却炉及び竪型ごみ焼却炉の燃焼方法
2か月前
JX金属株式会社
ストーカ炉の火格子脱落防止構造及びストーカ炉
2か月前
株式会社ハーマン
こんろ用ガスバーナ及び加熱調理器
1か月前
株式会社ハーマン
こんろ用ガスバーナ及び加熱調理器
2か月前
三菱重工業株式会社
燃焼器用筒体、燃焼器及びガスタービン
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
廃棄物処理設備及び廃棄物処理方法
3日前
続きを見る