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公開番号2024118918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025506
出願日2023-02-21
発明の名称火炉運転方法及び石炭火力発電設備
出願人中国電力株式会社
代理人個人,個人
主分類F23L 7/00 20060101AFI20240826BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】より簡便に燃焼後の石炭灰からの微量物資の溶出を抑制可能な火炉運転方法及び石炭火力発電設備を提供すること。
【解決手段】火炉運転方法は、燃焼部13へ石炭を運搬する運搬部11を洗浄する洗浄工程(ステップS10)と、洗浄工程(ステップS10)により生じた洗浄水から石炭Cを含む排泥を回収する回収工程(ステップS11)と、回収された排泥に炭酸カルシウムを添加する添加工程(ステップS12)と、炭酸カルシウムが添加された排泥を運搬部11に投入する排泥投入工程(ステップS13)と、運搬部11により石炭C、及び添加工程(ステップS12)により添加された炭酸カルシウムを含む排泥を運搬する運搬工程(ステップS14)と、運搬工程(ステップS14)により運搬された石炭C及び炭酸カルシウムを含む排泥を燃焼部13において燃焼する燃焼工程(ステップS16)と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
火炉へ石炭を運搬する運搬設備を洗浄する洗浄工程と、
前記洗浄工程により生じた洗浄水から石炭を含む排泥を回収する回収工程と、
前記回収工程により回収された排泥に炭酸カルシウムを添加する添加工程と、
前記添加工程により炭酸カルシウムが添加された排泥を前記運搬設備に投入する排泥投入工程と、
前記運搬設備により石炭、及び前記添加工程により添加された炭酸カルシウムを含む排泥を運搬する運搬工程と、
前記運搬工程において運搬された石炭及び炭酸カルシウムを含む排泥を、前記火炉において燃焼する燃焼工程と、を含む、火炉運転方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記添加工程では、前記回収工程で回収された排泥にスラリー状の炭酸カルシウムを添加する、請求項1に記載の火炉運転方法。
【請求項3】
前記回収工程は、前記洗浄工程により生じた石炭を含む排泥と洗浄水とを含む混合物を沈殿によって分離する分離工程を含み、
前記分離工程で分離された水は、前記洗浄工程において前記運搬設備の洗浄に用いられ、
前記分離工程で分離された排泥は前記排泥投入工程において前記運搬設備に投入される、請求項1又は2に記載の火炉運転方法。
【請求項4】
前記運搬工程により運搬された石炭を粉砕する粉砕工程を含み、
前記運搬設備は、石炭を運搬可能なベルトコンベアであり、
前記燃焼工程では、前記運搬工程において前記ベルトコンベアにより運搬され前記粉砕工程で粉砕された、石炭及び前記添加工程により添加された炭酸カルシウムを含む排泥を前記火炉において燃焼する、請求項1又は2に記載の火炉運転方法。
【請求項5】
火炉へ石炭を運搬する運搬設備を洗浄する洗浄部と、
前記洗浄部により生じた洗浄水から石炭を含む排泥を回収する回収部と、
前記回収部により回収された排泥に炭酸カルシウムを添加する添加部と、
前記添加部により炭酸カルシウムが添加された排泥を前記運搬設備に投入する排泥投入部と、
前記運搬設備であって石炭、及び前記添加部により添加された炭酸カルシウムを含む排泥を運搬する運搬部と、
前記運搬部により運搬された石炭及び炭酸カルシウムを含む排泥を、前記火炉において燃焼する燃焼部と、を備える、石炭火力発電設備。
【請求項6】
前記添加部は、前記回収部で回収された排泥にスラリー状の炭酸カルシウムを添加する、請求項5に記載の石炭火力発電設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火炉運転方法及び石炭火力発電設備に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、火力発電所の火炉における石炭燃焼時に、石炭に含まれる微量物質の排出の抑制を図る技術が知られている。この種の技術を示すものとして特許文献1が挙げられる。特許文献1には、石炭火力発電システムにおいて石炭の燃焼残渣からの有害微量元素(微量物質)の溶出を抑制する方法であって、当該石炭に石灰石、消灰石、生灰石からなる群より選択される1種以上を含む溶出防止剤を添加し、石炭の燃焼後の石炭灰を集塵する集塵機を構成する複数の集塵段のうち、上流側の集塵段より石炭灰を採取する有害微量元素溶出抑制方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-170109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の方法では、燃焼させる石炭に炭酸カルシウム(溶出防止剤)を添加するための設備を設けたり、当該設備の保全等の管理を行ったりする手間が必要となる点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、より簡便に燃焼後の石炭灰からの微量物資の溶出を抑制可能な火炉運転方法及び石炭火力発電設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る火炉運転方法は、火炉へ石炭を運搬する運搬設備を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程により生じた洗浄水から石炭を含む排泥を回収する回収工程と、前記回収工程により回収された排泥に炭酸カルシウムを添加する添加工程と、前記添加工程により炭酸カルシウムが添加された排泥を前記運搬設備に投入する排泥投入工程と、前記運搬設備により石炭、及び前記添加工程により添加された炭酸カルシウムを含む排泥を運搬する運搬工程と、前記運搬工程において運搬された石炭及び炭酸カルシウムを含む排泥を、前記火炉において燃焼する燃焼工程と、を含む。
【0007】
(1)の火炉運転方法は、より簡便に燃焼後の石炭灰からの微量物資の溶出を抑制できる。
【0008】
(2)(1)に記載の火炉運転方法においては、前記添加工程では、前記回収工程で回収された排泥にスラリー状の炭酸カルシウムを添加することが好ましい。
【0009】
(2)の火炉運転方法は、容易に排泥の全体に炭酸カルシウムを含ませることができるため、より確実に排泥投入工程において石炭に炭酸カルシウムを添加して燃焼後の石炭灰からの微量物資の溶出を抑制できる。
【0010】
(3)(1)又は(2)に記載の火炉運転方法においては、前記回収工程は、前記洗浄工程により生じた石炭を含む排泥と洗浄水とを含む混合物を沈殿によって分離する分離工程を含み、前記分離工程で分離された水は、前記洗浄工程において運搬設備の洗浄に用いられ、前記分離工程で分離された排泥は前記排泥投入工程において前記運搬設備に投入されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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