TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025002274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102333
出願日2023-06-22
発明の名称酸素供給型高速焼却装置及び焼却方法
出願人株式会社山辰組
代理人個人
主分類F23B 60/02 20060101AFI20241226BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】
燃焼物を高温・高速で焼却するため燃焼部に向けて強制的に空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2本以上の空気噴射部材を有する酸素供給型高速焼却装置において、運搬、組みたてが容易となる酸素供給型高速焼却装置を提供する。
【解決手段】
酸素供給型高速焼却装置100において、平面上に形成されている焼却用中央架台部と、前記焼却用中央架台部から上方が広がるようにV字状に配置される左右傾斜架台部と、を有する可燃物焼却用架台と、を備え、前記左右傾斜架台部は、長さを調節可能なように、スライド機能、折りたたみ機能及び着脱機能の少なくとも1の機能又はこれらの任意の組み合わせからなる機能を有することを特徴とする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
可燃物を載置して焼却するため下部の地面との間に空間が設けられて配置されており、複数の鋼材又は耐熱性部材からなる棒状部材が並列に配置された状態で固定されてなり、平面上に形成されている焼却用中央架台部と、前記焼却用中央架台部から左右上方が広がるようにV字状に配置される左右傾斜架台部と、を有する可燃物焼却用架台と、
前記焼却用中央架台部の任意の位置に配置可能であって、燃焼物を高温・高速で焼却するため燃焼部に向けて強制的に空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2本以上の空気噴射部材と、を備え、
前記左右傾斜架台部の棒状部材は、突出長さを調節可能なように、スライド、折りたたみ及び着脱の少なくとも1つ又はこれらの任意の組み合わせからなることを有することを特徴とする酸素供給型高速焼却装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記左右傾斜架台部には、前記左右傾斜架台部に使用された棒状部材よりも細い棒状部材によって、前記左右傾斜架台部の間隔より狭い間隔を有する櫛状平面部材が取り付け自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の酸素供給型高速焼却装置。
【請求項3】
前記櫛状平面部材は、前記棒状部材が円筒部材である場合に挿入穴に引っ掛け可能な引っ掛け部を有することを特徴とする請求項2に記載の酸素供給型高速焼却装置。
【請求項4】
前記左右傾斜架台部には、棒状部材によってメッシュ状に形成されたメッシュ状平面部材を取付自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の酸素供給型高速焼却装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の酸素供給型高速焼却装置を使用して可燃物を焼却する焼却方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼物を高温・高速で焼却するため可燃部に向けて強制的に空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2本以上の空気噴射部材を有する酸素供給型高速焼却装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の河川や道路の維持管理作業において、堤防法面や路肩の雑草を刈り倒してその場で乾燥させた後に、法先の地面上に帯状に掻き集め、その地面上で焼却処分をするという作業を行っていた。しかし、この雑草等の焼却作業方法は、湿気の多い地面上で行っていたため完全燃焼させることができず、多くの煙が発生して堤防上の道路、又は一般道路を通行する車両の運転手の視界を妨げる原因になったり、近隣の民家に煙が飛んだり洗濯物に灰がかかったりして、苦情が寄せられるなどの事例が発生していた。そこで、このような第三者からの苦情が発生するのを防ぐため、刈草等を第三者に影響を与えにくい場所に運搬して山積みにしてから焼却する方法が採られている。
【0003】
これらの課題を解決するため、本発明者らは空気噴射部材を有する、V形形状の可燃物焼却用装置について提案している(特許文献1)。かかる焼却用装置によれば、空気を供給することで、高温で完全燃焼させて焼却することができるため、煙の発生が大幅に軽減できる上、焼却時間の短縮を図ることができ、焼却効率を2倍~3倍に向上させることができるという効果を有する。これにより、従来であれば、焼却に複数の日数がかかる場合、天候に大きく左右されていたが、天候のよい日に短時間で大量の焼却作業を行うことが可能となったため、休日に遅れを挽回するための作業を行わなければならない事案が激減し、時間外作業や休日作業が無くなってこの作業に従事する作業員の働き方改革に貢献するものとなった。
【0004】
しかしながら、この焼却用装置は、燃焼物載荷部が全体として上方に向かって幅が広くなるV型をしているため、運搬の際に上部の広がりが運搬車両の幅を超えることとなり、焼却架台座本体を含めて縦方向に右側刈草載荷架台部、中央刈草載荷架台本体部、左側刈草載荷架台部材に3分割して運搬していた。運搬するトラックも3分割した内の左右の刈草載荷台座で1台、中央刈草載荷架台本体部で1台の合計2台を必要とするという問題があった。そして、この焼却用装置は、現場に着いて組み立てることとなるが、重量物であるため組み立て作業にクレーンやバックホーなどの重機を必要とし、組み立てを完了させるのに時間と費用を要するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-55930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、燃焼物を高温・高速で焼却するため可燃物の燃焼部に向けて強制的に空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2本以上の空気噴射部材を有する酸素供給型高速焼却装置において、運搬、組み立てが容易となる酸素供給型高速焼却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明にかかる酸素供給型高速焼却装置は、
可燃物を載置して焼却するため下部の地面との間に空間部が設けられて配置されており、複数の鋼材又は耐熱性部材からなる棒状部材が並列に配置された状態で固定されてなり、平面上に形成されている焼却用中央架台部と、前記焼却用中央架台部から上方が広がるようにV字状に配置される左右傾斜架台部と、を有する可燃物焼却用架台と、
前記焼却用中央架台部の任意の位置に配置可能であって、燃焼物を高温・高速で焼却するため可燃物の燃焼部に向けて強制的に空気を噴射する空気噴射口を有する1又は2本以上の空気噴射部材と、を備え、
前記左右傾斜架台部の棒状部材は、突出長さを調節可能なように、スライド、折りたたみ及び着脱の少なくとも1つ又はこれらの任意の組み合わせからなることを有することを特徴とする。
【0009】
本発明にかかる酸素供給型高速焼却装置は、可燃物焼却用架台の焼却用中央架台部の左右に形成される左右傾斜架台部を形成する棒状部材に対して、突出長さを変更することができるように、着脱可能に差し込み可能に形成したり、焼却用中央架台部の幅の中にスライド又は折り畳み可能な構造としたりして、棒状部材を人力で1本ずつ突出量を変更可能にした。これにより、クレーンや重機は焼却用中央架台部を目的の場所に据え付けた後は不要となり、その後は、人力で酸素供給型高速焼却装置を設置することができる。また、運搬車への積載物が焼却用中央架台部だけの幅となるため積載面積が狭くて済み積載量が大きく軽減させることができ、運搬するトラックが1台で済むようになった。
【0010】
また、前記左右傾斜架台部には、前記左右傾斜架台部に使用された棒状部材よりも細い棒状部材によって、前記左右傾斜架台部の間隔より狭い間隔を有する櫛状平面部材が取り付け自在に設けられていてもよい。これにより、左右傾斜架台部を形成する棒状部材の数を少なくすることができ、これまでの酸素供給型高速焼却装置よりも軽量でかつ迅速に組み立て可能な酸素供給型高速焼却装置を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社山辰組
酸素供給型高速焼却装置及び焼却方法
1日前
株式会社山辰組
サイフォン送水装置及びそれを使用したサイフォン送水工法
24日前
株式会社山辰組
サイフォン送水装置及びそれを使用したサイフォン送水工法。
2か月前
株式会社コロナ
燃焼装置
2か月前
株式会社コロナ
暖房装置
2か月前
株式会社コロナ
燃焼装置
1か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
15日前
株式会社ノーリツ
燃焼装置
1か月前
東京窯業株式会社
溶融炉
3か月前
中部電力株式会社
燃焼装置
15日前
株式会社トヨトミ
石油燃焼器の点火装置
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラ装置
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
三浦工業株式会社
BOG燃焼装置
3か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
株式会社下瀬微生物研究所
廃棄物焼却設備
29日前
個人
燃焼システム
2か月前
中外炉工業株式会社
バーナー装置及び工業炉
今日
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
17日前
JFEスチール株式会社
バーナノズル
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置及び乾燥機
2か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
3か月前
株式会社山辰組
酸素供給型高速焼却装置及び焼却方法
1日前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
2か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
2か月前
三菱重工業株式会社
ガスタービン燃焼器
3か月前
三建産業株式会社
アンモニア加熱分解装置
2か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
廃棄物処理設備
22日前
三浦工業株式会社
バーナ及びアンモニア混焼ボイラ
1か月前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
1か月前
川崎重工業株式会社
バーナ及び燃焼炉
1か月前
株式会社ヒラカワ
切替専焼バーナ
3か月前
株式会社ハーマン
こんろ用ガスバーナ
15日前
住友金属鉱山株式会社
自熔製錬炉の補助バーナー
2か月前
続きを見る