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公開番号
2025015027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118083
出願日
2023-07-20
発明の名称
燃焼方法
出願人
東京瓦斯株式会社
,
株式会社ナリタテクノ
代理人
個人
,
個人
主分類
F23N
1/00 20060101AFI20250123BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】ラジアントチューブバーナにおいて、未燃の燃料の排出を抑制して難燃性燃料を燃焼させる。
【解決手段】燃焼後に排出されるガスにより燃焼に使用するガスを予熱する熱交換機能を有するラジアントチューブバーナにて、燃焼室負荷を予め定められた範囲に制限し、熱交換機能により予熱された燃焼に使用するガスの温度が予め定められた温度に達した場合に非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替える燃焼方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼後に排出されるガスにより燃焼に使用するガスを予熱する熱交換機能を有するラジアントチューブバーナにて、燃焼室負荷を予め定められた範囲に制限し、
前記熱交換機能により予熱された前記燃焼に使用するガスの温度が予め定められた温度に達した場合に非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替える燃焼方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記予め定められた範囲は、前記難燃性燃料を完全燃焼させるための前記ラジアントチューブバーナ内に滞留する時間を確保することができる範囲であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法。
【請求項3】
前記予め定められた範囲は、最大燃焼室負荷が1800kW/m
3
以下であり、最小燃焼室負荷が180kW/m
3
以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法。
【請求項4】
前記予め定められた温度は、前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な温度であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法。
【請求項5】
前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な前記温度は、前記燃焼に使用するガスの温度が燃焼用空気の温度であるか当該燃焼用空気と前記難燃性燃料との予混合気の温度であるかに応じて異なる値が設定されることを特徴とする請求項4に記載の燃焼方法。
【請求項6】
前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な前記温度は、前記燃焼用空気が275℃以上もしくは当該燃焼用空気と前記非難燃性燃料との予混合気が200℃以上であることを特徴とする請求項5に記載の燃焼方法。
【請求項7】
前記難燃性燃料を予熱する熱交換機能をさらに有し、前記燃焼用空気の温度が前記予め定められた温度に達していない場合でも前記非難燃性燃料を用いた燃焼から当該難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えることを特徴とする請求項5に記載の燃焼方法。
【請求項8】
前記予め定められた温度は、前記燃焼室負荷に応じて異なる値が設定されることを特徴とする請求項4に記載の燃焼方法。
【請求項9】
前記予め定められた温度は、前記燃焼室負荷が大きくなるにつれて低い値が設定されることを特徴とする請求項8に記載の燃焼方法。
【請求項10】
前記ラジアントチューブバーナは、前記難燃性燃料を用いた燃焼を行う主燃バーナと前記非難燃性燃料を用いた燃焼を行う助燃バーナとを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼方法に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、小口径化が可能であると共に安定燃焼を得ることができる、とするシングルエンド型ラジアントチューブバーナが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6594749号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラジアントチューブバーナの燃料としては、例えば都市ガス等の炭化水素燃料が使用されており、その燃焼時に二酸化炭素が排出される。二酸化炭素排出量削減のため燃焼時に二酸化炭素を排出しない燃料として、例えばアンモニア等を含む難燃性燃料の直接燃料利用が考えられる。しかしながら、難燃性燃料はその燃焼性の低さから未燃の燃料が排出されることが想定される。
本発明は、ラジアントチューブバーナにおいて、未燃の燃料の排出を抑制して難燃性燃料を燃焼させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、燃焼後に排出されるガスにより燃焼に使用するガスを予熱する熱交換機能を有するラジアントチューブバーナにて、燃焼室負荷を予め定められた範囲に制限し、前記熱交換機能により予熱された前記燃焼に使用するガスの温度が予め定められた温度に達した場合に非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替える燃焼方法である。
請求項2に記載の発明は、前記予め定められた範囲は、前記難燃性燃料を完全燃焼させるための前記ラジアントチューブバーナ内に滞留する時間を確保することができる範囲であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法である。
請求項3に記載の発明は、前記予め定められた範囲は、最大燃焼室負荷が1800kW/m
3
以下であり、最小燃焼室負荷が180kW/m
3
以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法である。
請求項4に記載の発明は、前記予め定められた温度は、前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な温度であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法である。
請求項5に記載の発明は、前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な前記温度は、前記燃焼に使用するガスの温度が燃焼用空気の温度であるか当該燃焼用空気と前記難燃性燃料との予混合気の温度であるかに応じて異なる値が設定されることを特徴とする請求項4に記載の燃焼方法である。
請求項6に記載の発明は、前記難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な前記温度は、前記燃焼用空気が275℃以上もしくは当該燃焼用空気と前記非難燃性燃料との予混合気が200℃以上であることを特徴とする請求項5に記載の燃焼方法である。
請求項7に記載の発明は、前記難燃性燃料を予熱する熱交換機能をさらに有し、前記燃焼用空気の温度が前記予め定められた温度に達していない場合でも前記非難燃性燃料を用いた燃焼から当該難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えることを特徴とする請求項5に記載の燃焼方法である。
請求項8に記載の発明は、前記予め定められた温度は、前記燃焼室負荷に応じて異なる値が設定されることを特徴とする請求項4に記載の燃焼方法である。
請求項9に記載の発明は、前記予め定められた温度は、前記燃焼室負荷が大きくなるにつれて低い値が設定されることを特徴とする請求項8に記載の燃焼方法である。
請求項10に記載の発明は、前記ラジアントチューブバーナは、前記難燃性燃料を用いた燃焼を行う主燃バーナと前記非難燃性燃料を用いた燃焼を行う助燃バーナとを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法である。
請求項11に記載の発明は、前記ラジアントチューブバーナは、前記難燃性燃料を用いた燃焼と前記非難燃性燃料を用いた燃焼とを切り替えることが可能な主燃バーナを備えることを特徴とする請求項1に記載の燃焼方法である。
請求項12に記載の発明は、燃焼後に排出されるガスにより燃焼に使用するガスを予熱する熱交換機能を有するラジアントチューブバーナにて、当該熱交換機能により予熱された当該燃焼に使用するガスの温度を取得し、前記熱交換機能により予熱された前記燃焼に使用するガスの温度と燃焼室負荷との関係に応じて非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼への切り替えを制御する燃焼方法である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、12の発明によれば、ラジアントチューブバーナにおいて、未燃の燃料の排出を抑制して難燃性燃料を燃焼させることができる。
請求項2の発明によれば、ラジアントチューブバーナにおいて、難燃性燃料を完全燃焼させる滞留時間を確保することができる。
請求項3の発明によれば、未燃の燃料の排出を抑制しつつ難燃性燃料を安定して燃焼させることができる。
請求項4の発明によれば、難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えた後にも安定して燃焼させることができる。
請求項5の発明によれば、燃焼に使用するガスが先混合であるか予混合であるかに応じて必要な温度で燃焼を切り替えることができる。
請求項6の発明によれば、燃焼に使用するガスが先混合であるか予混合であるかに関わらず難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えた後にも安定して燃焼させることができる。
請求項7の発明によれば、燃焼の切り替えに必要な燃焼用空気の温度を低下させることができる。
請求項8の発明によれば、燃焼室負荷ごとに適した温度で燃焼を切り替えることができる。
請求項9の発明によれば、燃焼室負荷が大きく設定された場合に、予熱温度が低い状態でも燃焼を切り替えることができる。
請求項10の発明によれば、助燃バーナによる非難燃性燃料を用いた燃焼から主燃バーナによる難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えることができる。
請求項11の発明によれば、主燃バーナの燃料に用いる燃料の切り替えにより非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼へと切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係る燃焼方法に使用するラジアントチューブバーナの構成例を示す図である。
第1の実施形態における非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼への燃焼の切り替えの例を示す図である。
第1の実施形態に係る、各燃焼室負荷において難燃性燃料を安定して燃焼させることが可能な温度について示す図である。
第1の実施形態に係る燃焼の切り替え制御時に実施される処理の例について示すフローチャートである。
第2の実施形態に係る燃焼方法に使用するラジアントチューブバーナの構成例を示す図である。
第2の実施形態において、難燃性燃料を予熱する熱交換機能をさらに有する場合のラジアントチューブバーナの構成例を示す図である。
予熱された難燃性燃料の温度と、燃焼を切り替える燃焼用空気の温度の関係を示す図である。
第3の実施形態に係る燃焼方法に使用するラジアントチューブバーナの構成例を示す図である。
第3の実施形態に係る非難燃性燃料を用いた燃焼から難燃性燃料を用いた燃焼への燃焼の切り替えの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
(ラジアントチューブバーナ)
図1は、第1の実施形態に係る燃焼方法に使用するラジアントチューブバーナ10の構成例を示す図である。下の図はラジアントチューブバーナ10の構成例を示す拡大図である。
ラジアントチューブバーナ10は、主燃バーナ11と、助燃バーナ12と、燃焼用ガス流路13と、排ガス流路14と、熱交換器15とを備える。燃焼用ガス流路13、排ガス流路14は、流路内を通過するガスの温度を測定する予熱ガス温度測定器16、排ガス温度測定器17をそれぞれ備える。また、ラジアントチューブバーナ10は燃焼を制御する制御部90を備える。
ラジアントチューブバーナ10は、図1に示すシングルエンド型の他、W字型、U字型のものを使用しても良い。
【0009】
主燃バーナ11は難燃性燃料を燃焼させるためのバーナである。助燃バーナ12は主燃バーナ11における燃焼を安定化させるためのバーナである。主燃バーナ11と助燃バーナ12とを合わせてメインバーナと呼ぶことがある。
主燃バーナ11は、燃焼用ガス流路13により供給される難燃性燃料と燃焼用空気との予混合気により燃焼させる。助燃バーナ12は、都市ガス等の炭化水素燃料等(非難燃性燃料)と燃焼用空気との予混合気により燃焼させる。助燃バーナ12は、例えば不図示の点火用パイロットバーナにより点火する。または、着火プラグ等の点火機構を用いて助燃バーナ12を直接点火しても良い。
【0010】
燃焼用ガス流路13は、主燃バーナ11における燃焼に用いられる燃焼用ガスを主燃バーナ11に供給する流路である。燃焼用ガス流路13により主燃バーナ11に供給される燃焼用ガスは、熱交換器15により予熱され、主燃バーナ11に供給される。
燃焼用ガス流路13により供給される燃焼用ガスは、燃焼用空気と難燃性燃料とが予め混合された予混合気である。難燃性燃料としては、例えばアンモニアやアンモニアを含む混合ガスなどが使用される。なお、難燃性燃料と、都市ガスや水素ガスとの混合燃料を使用しても良い。
燃焼用空気と難燃性燃料とはそれぞれを供給する配管により供給され、熱交換器15に入る手前で混合される。各配管はそれぞれ図1に示すように流量制御弁21、流量調整弁22、遮断弁23(23a、23b、23c)、圧力調整器24を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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