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公開番号
2025029252
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023133772
出願日
2023-08-21
発明の名称
ガスバーナ並びにガスコンロ
出願人
リンナイ株式会社
代理人
弁理士法人青莪
主分類
F23N
5/02 20060101AFI20250227BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】上下方向にのびるスロート部415を有するバーナボディ41と、バーナボディとの間にスロート部に連通する環状のチャンバ43とその外周部の複数の炎口44とを画成するバーナキャップ42と、スロート部の上端に対向するスロート対向板45とを備えるガスバーナにおいて、長時間燃焼による温度上昇で低密度の空気が一次空気としてスロート部の下端から吸引されることにより、混合気の空気過剰率が低下して、燃焼性に悪影響が及ぶことを抑制できるようにする。
【解決手段】チャンバ43内の温度上昇に伴いスロート対向板45を上方に変位させる変位手段46を設ける。変位手段46は、例えば、チャンバ43の内周のテーパー面461と、スロート対向板45の周縁から垂下してテーパー面461に当接する、形状記憶合金製の脚片部462とで構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上下方向にのびるスロート部を有するバーナボディと、バーナボディ上に載置され、バーナボディとの間にスロート部に連通する環状のチャンバを画成すると共に、このチャンバの外周部に周方向の間隔を存して複数の炎口を画成するバーナキャップとを備え、スロート部の下方に設けられたノズルからスロート部の下端開口に向けて燃料ガスが噴射されるようにしたガスバーナであって、
スロート部の上端開口の上方に対向し、スロート部の上端開口から噴出するガス流を径方向に拡散させて、スロート部の下端開口から一次空気を吸い込む効果を発揮させるスロート対向板を備えるものにおいて、
チャンバ内の温度上昇に伴いスロート対向板をスロート部の上端開口に対し上方に変位させる変位手段を備えることを特徴とするガスバーナ。
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【請求項2】
前記チャンバの内周面又は前記スロート部の上部周面を、法線が水平方向に対し上方に傾斜するテーパー面に形成し、前記スロート対向板の周縁の周方向複数箇所から垂下してテーパー面に当接する複数の脚片部が設けられ、チャンバ内の温度上昇に伴いテーパー面への脚片部の圧接力が強くなるように、脚片部は形状記憶合金で形成され、テーパー面と脚片部とで前記変位手段が構成されることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
【請求項3】
前記チャンバの内周面又は前記スロート部の上部内周面を、法線が水平方向に対し上方に傾斜するテーパー面に形成し、前記スロート対向板の周縁の周方向複数箇所から垂下してテーパー面に当接する複数の脚片部が設けられ、チャンバ内の温度上昇に伴いテーパー面への脚片部の圧接力が強くなるように、バーナボディとスロート対向板とは熱膨張率の異なる材料で形成され、テーパー面と脚片部とで前記変位手段が構成されることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項記載のガスバーナで構成されるコンロバーナを備えることを特徴とするガスコンロ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下方向にのびるスロート部を有するバーナボディと、バーナボディ上に載置され、バーナボディとの間にスロート部に連通する環状のチャンバを画成すると共に、このチャンバの外周部に周方向の間隔を存して複数の炎口を画成するバーナキャップとを備え、スロート部の下方に設けられたノズルからスロート部の下端開口に向けて燃料ガスが噴射されるようにしたガスバーナ並びにガスコンロに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガスバーナとして、スロート部の上端開口の上方に対向し、スロート部の上端開口から噴出するガス流を径方向に拡散させて、スロート部の下端開口から一次空気を吸い込む効果を発揮させるスロート対向板を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このスロート対向板は、バーナボディに一体的に設けられている。そして、チャンバ内の温度が変化しても、スロート部の上端開口とスロート対向板との間の間隔は一定に保たれる。
【0003】
ところで、ガスバーナで長時間燃焼させると、バーナボディが高温になり、バーナボディの周りで温められて密度が低下した空気が一次空気としてスロート部の下端開口から吸い込まれる。そのため、スロート部を介してチャンバ内に供給される混合気(燃料ガスと一次空気との混合ガス)の空気過剰率が低下し、燃焼性に悪影響が及ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-52947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、長時間燃焼させることで燃焼性に悪影響が及ぶことを抑制できるようにしたガスバーナ並びにこのガスバーナを備えるガスコンロを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、上下方向にのびるスロート部を有するバーナボディと、バーナボディ上に載置され、バーナボディとの間にスロート部に連通する環状のチャンバを画成すると共に、このチャンバの外周部に周方向の間隔を存して複数の炎口を画成するバーナキャップとを備え、スロート部の下方に設けられたノズルからスロート部の下端開口に向けて燃料ガスが噴射されるようにしたガスバーナであって、スロート部の上端開口の上方に対向し、スロート部の上端開口から噴出するガス流を径方向に拡散させて、スロート部の下端開口から一次空気を吸い込む効果を発揮させるスロート対向板を備えるものにおいて、チャンバ内の温度上昇に伴いスロート対向板をスロート部の上端開口に対し上方に変位させる変位手段を備えることを特徴とする。
また、本願の第2発明は、ガスコンロであって、上記第1発明のガスバーナで構成されるコンロバーナを備えることを特徴とする。
【0007】
第1発明のガスバーナによれば、ガスバーナを長時間燃焼させることで、バーナボディの温度が上昇した場合、チャンバ内の温度上昇に伴うスロート対向板の上方への変位より、スロート部の上端開口とスロート対向板との間の間隔が広くなる。そのため、この間隔における通気抵抗が減少して、一次空気の吸引量が増加する。その結果、一次空気の温度上昇による密度低下が吸引量の増加で補償されて、混合気の空気過剰率の低下が抑制される。従って、ガスバーナを長時間燃焼させることで燃焼性に悪影響が及ぶことを抑制できる。
また、第2発明のガスコンロによれば、調理のためにコンロバーナを長時間燃焼させても、燃焼性に悪影響が及ぶことを抑制できるため、良好な調理性能を確保できる。
【0008】
また、第1発明においては、チャンバの内周面又はスロート部の上部周面を、法線が水平方向に対し上方に傾斜するテーパー面に形成し、スロート対向板の周縁の周方向複数箇所から垂下してテーパー面に当接する複数の脚片部を設け、チャンバ内の温度上昇に伴いテーパー面への脚片部の圧接力が強くなるように、脚片部を形状記憶合金で形成し、或いは、バーナボディとスロート対向板とを熱膨張率の異なる材料で形成することが望ましい。ここで、テーパー面への脚片部の圧接力が強くなれば、テーパー面の傾斜によりスロート対向板が上方に変位する。従って、テーパー面と脚片部とで上記変位手段が構成されることになる。これによれば、比較的簡素な構成でスロート対向板を確実に変位でき、有利である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態のガスバーナを備えるガスコンロの要部の切断側面図。
実施形態のガスバーナの分解状態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照して、1は、ガスコンロのコンロ本体を示している。コンロ本体1は、上面が開放されており、この上面を覆うようにして天板2が載置されている。天板2には、バーナ用開口2aが開設されている。天板2上には、バーナ用開口2aを囲うようにして五徳3が載置されている。また、ガスコンロは、バーナ用開口2aを通して天板2上に露出する、本発明の実施形態のガスバーナで構成されるコンロバーナ4を備えている。そして、五徳3の複数の五徳爪3a上に載置される鍋等の調理容器をコンロバーナ4で加熱するようにしている。
(【0011】以降は省略されています)
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