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公開番号2025030502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135849
出願日2023-08-23
発明の名称薪ストーブ用蓄熱ユニット
出願人ヒューマニック株式会社,株式会社岡本
代理人個人,個人
主分類F23B 60/02 20060101AFI20250228BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】薪ストーブが設置された部屋の温度を早期に上昇させることができるとともに、薪材のもちを向上できる。
【解決手段】蓄熱ユニット10は、薪ストーブ50の燃焼室51内に配置されるものであり、薪材90を上方から覆うように構成される蓄熱板11と、蓄熱板11を燃焼室51の内壁53から離間した状態で支持する支持部12と、開放されている前面部13とを備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
薪ストーブの燃焼室内に配置される蓄熱ユニットであって、
前記薪ストーブの前後方向を単に前後方向とするとき、
薪材を上方から覆うように構成される蓄熱部と、
前記蓄熱部を前記燃焼室の内壁から離間した状態で支持する支持部と、
開放されている前面部と、を備えている、
薪ストーブ用蓄熱ユニット。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記蓄熱部の下面は、前側ほど上側に位置するように傾斜している、
請求項1に記載の薪ストーブ用蓄熱ユニット。
【請求項3】
前記蓄熱部の周縁から下方に延在するとともに、前記蓄熱部の下面に沿ったガスの移動を規制する規制部を備えている、
請求項1または請求項2に記載の薪ストーブ用蓄熱ユニット。
【請求項4】
前記支持部は、上下方向に延在するとともに前記燃焼室の底部に載置されて前記蓄熱部を下方から支持する、
請求項3に記載の薪ストーブ用蓄熱ユニット。
【請求項5】
前記蓄熱部よりも下方において前記支持部により支持されるとともに薪材が載置される載置板を備え、
前記載置板は、
前記支持部の下端よりも上方に位置する載置板本体と、
前記載置板本体の上方と下方とを連通するとともに前記載置板本体から上方に突出する連通部と、を有している、
請求項4に記載の薪ストーブ用蓄熱ユニット。
【請求項6】
前後方向及び上下方向の双方に直交する方向を幅方向とするとき、
前記支持部は、前記蓄熱部の前記幅方向の両側からそれぞれ下方に延在する2つの側壁部を有しており、
前記蓄熱部、2つの前記側壁部、及び前記載置板によって囲まれた部分を後側から覆う後壁部を備えており、
前記規制部は、
前記蓄熱部の前縁から下方に延在する前側延在部と、
2つの前記側壁部と、
前記後壁部と、を含んでおり、前記蓄熱部の周縁の全周にわたって設けられている、
請求項5に記載の薪ストーブ用蓄熱ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薪ストーブ用蓄熱ユニットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、薪ストーブが開示されている。特許文献1に開示の薪ストーブを含む従来の薪ストーブは、燃焼室を有する鋳鉄製のストーブ本体と、ストーブ本体に接続されて上方に延びる煙突とを備えている。ストーブ本体には、燃焼室内に空気を導入する導入口が設けられている。薪ストーブには、導入口を通じて燃焼室内に導入される空気量を調整可能な空気量調整手段が設けられている。空気量調整手段によって燃焼室に供給される空気量を調整することで、薪材の燃焼状態を調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-20573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の薪ストーブにおいては、薪材の燃焼に伴い発生する熱(以下、燃焼熱)の多くが煙突から外部に排出される。また、ストーブ本体が熱容量の大きい鋳鉄製であるため、燃焼熱によってストーブ本体の温度が上昇するまでに長い時間を要する。これらのことから、薪ストーブが設置された部屋の温度が上昇するまでに長い時間を要するという問題がある。
【0005】
これに対して、薪材の燃焼を促進すべく燃焼室に導入される空気量を増やすと、薪ストーブが一時的に高温となるものの、薪材が早期に灰となるために新たな薪材を投入しなければならない。このため、薪材のもちの向上において改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、薪ストーブが設置された部屋の温度を早期に上昇させることができるとともに、薪材のもちを向上できる薪ストーブ用蓄熱ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための薪ストーブ用蓄熱ユニットの各態様を記載する。
[態様1]
薪ストーブの燃焼室内に配置される蓄熱ユニットであって、
前記薪ストーブの前後方向を単に前後方向とするとき、
薪材を上方から覆うように構成される蓄熱部と、
前記蓄熱部を前記燃焼室の内壁から離間した状態で支持する支持部と、
開放されている前面部と、を備えている、
薪ストーブ用蓄熱ユニット。
【0008】
薪材に着火して種火が形成されると、薪材の燃焼に伴い発生する熱(以下、燃焼熱)が上方に移動するとともに、蓄熱部に蓄えられるようになる。
蓄熱部は、薪ストーブの燃焼室の内壁から離間している。また、蓄熱部と薪ストーブの内壁との間には、鉄などの金属に比べて熱伝導率が約数千分の1である断熱性の高い空気が存在する。このため、蓄熱部から薪ストーブへの熱の移動が抑制されるので、蓄熱部の温度が早期に上昇するようになる。
【0009】
蓄熱部の温度が上昇した状態において、種火の上に新たな薪材を投入すると、当該薪材が加熱される。
薪材の温度が約250度以上に高められると、薪材の熱分解反応が進行することで薪材から可燃ガスが発生するようになる。可燃ガスが高温の蓄熱部に近づくことで、可燃ガスの温度が上昇して可燃ガスが燃焼するようになる。
【0010】
ここで、可燃ガスの周囲の温度が高いことから、薪ストーブの既設の空気量調整手段を通じて燃焼室内に供給される空気量を減らしても可燃ガスの燃焼を維持できる。高温下において空気量が適切に減らされた状態で可燃ガスが燃焼することによって、青色の火炎、すなわち高温の火炎が発生する。また、薪材から可燃ガスが発生しなくなった後においては、炭化された薪材、すなわち木炭が燃焼するようになる。木炭は、薪材よりも燃焼時間が長い。
(【0011】以降は省略されています)

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