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公開番号2025004971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104903
出願日2023-06-27
発明の名称焼却灰加湿排出装置
出願人荏原環境プラント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F23J 1/02 20060101AFI20250108BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】焼却灰の含水率を自在に調整でき、さらにはメンテナンス頻度を低減できる焼却灰加湿排出装置の提供を目的とする。
【解決手段】焼却灰加湿排出装置1は、焼却灰が投入される灰貯留室10と、焼却灰に加湿水を供給する灰加湿装置20と、灰貯留室10の側部に接続された灰排出ダクト30と、灰排出ダクト30に対して往復移動するプッシャー41を備える灰押出装置40と、灰排出ダクト30の入口30Aより高い位置に設けられ、灰貯留室10に貯まった焼却灰のレベルを検知するレベル計50と、を備え、灰押出装置40は、レベル計50が焼却灰を検知したときに、プッシャー41を一往復させ、灰加湿装置20は、プッシャー41が一往復する毎に、プッシャー41の一往復により灰排出ダクト30に押し出される焼却灰の体積に対する一定割合の加湿水を、焼却灰に供給する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
焼却灰が投入される灰貯留室と、
前記焼却灰に加湿水を供給する灰加湿装置と、
前記灰貯留室の側部に接続された灰排出ダクトと、
前記灰排出ダクトと反対側の前記灰貯留室の側部に設けられ、前記灰排出ダクトに対して往復移動するプッシャーを備える灰押出装置と、
前記灰排出ダクトの入口より高い位置に設けられ、前記灰貯留室に貯まった前記焼却灰のレベルを検知するレベル計と、を備え、
前記灰押出装置は、前記レベル計が前記焼却灰を検知したときに、前記プッシャーを一往復させ、
前記灰加湿装置は、前記プッシャーが一往復する毎に、前記プッシャーの一往復により前記灰排出ダクトに押し出される前記焼却灰の体積に対する一定割合の前記加湿水を、前記焼却灰に供給する、
焼却灰加湿排出装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記灰加湿装置は、前記灰貯留室の底部から前記加湿水を供給する第1加湿水供給部を備える、
請求項1に記載の焼却灰加湿排出装置。
【請求項3】
前記第1加湿水供給部は、前記プッシャーの背面側から、前記プッシャーと前記灰貯留室の底部に設けられた摺動ライナーとの隙間を介して前記加湿水を供給する、
請求項2に記載の焼却灰加湿排出装置。
【請求項4】
前記灰加湿装置は、さらに、前記灰排出ダクトの天井部から前記加湿水を供給する第2加湿水供給部を備える、
請求項2または3に記載の焼却灰加湿排出装置。
【請求項5】
前記第2加湿水供給部は、前記灰排出ダクトの入口近傍の天井部に設けられた上方に凸の空間部から前記加湿水を供給する、
請求項4に記載の焼却灰加湿排出装置。
【請求項6】
前記加湿水には、前記焼却灰からの重金属の溶出を抑制するキレートが含まれている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の焼却灰加湿排出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却灰加湿排出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ごみ焼却炉から排出される焼却灰を水冷・調質して排出する焼却灰排出装置が開示されている。この焼却灰排出装置は、ごみ焼却炉から排出された灰が投入される冷却室と、冷却室に堆積した灰に冷却水を噴射する冷却水ノズルと、冷却室の灰を排出する灰排出手段と、冷却室を密閉するシール手段と、を具備している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-55341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、冷却室に堆積した焼却灰を灰押出ダクトを介して灰出口に一定のサイクルで押し出すと共に、焼却灰が焼却炉から灰排出シュートに投下されるタイミングに合わせて冷却水ノズルから所定量の冷却水を間欠的に噴射している。しかしながら、焼却炉から投入される焼却灰の量は、必ずしも一定量とはならないため、焼却灰の含水率が変動し、また灰排出手段が焼却灰の量に対して必要以上の押出し回数で作動してしまい、摺動部の摩耗が早くなり整備頻度が高くなる、またスクレーパの裏側への戻り灰が多くなり清掃頻度が高くなる(つまりメンテナンス頻度が高くなる)、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、焼却灰の含水率を自在に調整できる焼却灰加湿排出装置の提供を目的とする。さらには、メンテナンス頻度を低減できる焼却灰加湿排出装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1):本発明の一態様に係る焼却灰加湿排出装置は、焼却灰が投入される灰貯留室と、前記焼却灰に加湿水を供給する灰加湿装置と、前記灰貯留室の側部に接続された灰排出ダクトと、前記灰排出ダクトと反対側の前記灰貯留室の側部に設けられ、前記灰排出ダクトに対して往復移動するプッシャーを備える灰押出装置と、前記灰排出ダクトの入口より高い位置に設けられ、前記灰貯留室に貯まった前記焼却灰のレベルを検知するレベル計と、を備え、前記灰押出装置は、前記レベル計が前記焼却灰を検知したときに、前記プッシャーを一往復させ、前記灰加湿装置は、前記プッシャーが一往復する毎に、前記プッシャーの一往復により前記灰排出ダクトに押し出される前記焼却灰の体積に対する一定割合の前記加湿水を、前記焼却灰に供給する。
【0007】
(2):(1)に係る焼却灰加湿排出装置において、前記灰加湿装置は、前記灰貯留室の底部から前記加湿水を供給する第1加湿水供給部を備えてもよい。
【0008】
(3):(2)に係る焼却灰加湿排出装置において、前記第1加湿水供給部は、前記プッシャーの背面側から、前記プッシャーと前記灰貯留室の底部に設けられた摺動ライナーとの隙間を介して前記加湿水を供給してもよい。
【0009】
(4):(2)または(3)に係る焼却灰加湿排出装置において、前記灰加湿装置は、さらに、前記灰排出ダクトの天井部から前記加湿水を供給する第2加湿水供給部を備えてもよい。
【0010】
(5):(4)に係る焼却灰加湿排出装置において、前記第2加湿水供給部は、前記灰排出ダクトの入口近傍の天井部に設けられた上方に凸の空間部から前記加湿水を供給してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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