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公開番号
2024177818
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096165
出願日
2023-06-12
発明の名称
ボイラ
出願人
三浦工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
F23N
5/24 20060101AFI20241217BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】煤の除去が困難な状況になることを未然に防ぐこと。
【解決手段】ボイラ1は、水管11を有する缶体2と、缶体2に接続されるバーナ3と、バーナ3に空気を送る送風機4と、缶体2内の圧力を示す炉圧値を検出する炉圧センサ9と、コントローラ10と、を備える。コントローラ10は、バーナ3に送る燃料及び空気の流量を適正量に調整したときの缶体2内の圧力を示す基準値を記憶する基準値記憶部21と、基準値に1よりも大きい第1実数を乗じた第1相対閾値を設定する相対閾値設定部22と、炉圧値に係る上限値である第1絶対閾値を記憶する絶対閾値記憶部23と、炉圧値が第1相対閾値及び第1絶対閾値の少なくとも一方を超過したか否かを判定する判定部24と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水管を有する缶体と、
前記缶体に接続されるバーナと、
前記バーナに空気を送る送風機と、
前記缶体内の圧力を示す炉圧値を検出する炉圧センサと、
コントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記バーナに送る燃料及び空気の流量を適正量に調整したときの前記缶体内の圧力を示す基準値を記憶する基準値記憶部と、
前記基準値に1よりも大きい第1実数を乗じた第1相対閾値を設定する相対閾値設定部と、
前記炉圧値に係る上限値である第1絶対閾値を記憶する絶対閾値記憶部と、
前記炉圧値が前記第1相対閾値及び前記第1絶対閾値の少なくとも一方を超過したか否かを判定する判定部と、を備える、
ボイラ。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記基準値は、運転中の前記ボイラの燃焼負荷率ごとに異なる、
請求項1に記載のボイラ。
【請求項3】
前記第1実数は、前記燃焼負荷率が高いほど小さい、
請求項2に記載のボイラ。
【請求項4】
前記相対閾値設定部は、前記基準値に前記第1実数よりも大きい第2実数を乗じた第2相対閾値を設定し、
前記絶対閾値記憶部は、前記第1絶対閾値よりも大きい第2絶対閾値を記憶し、
前記判定部は、前記炉圧値が前記第2相対閾値及び前記第2絶対閾値の少なくとも一方を超過したか否かを判定する、
請求項1に記載のボイラ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、ボイラに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ボイラに係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなボイラ装置が知られている。特許文献1において、空気が混合された燃料がバーナに供給される。空気は、送風機から送風路を介してバーナに供給される。バーナにおいて燃料の燃焼に使用された空気は、缶体内を通過した後、排ガスとして煙道から排出される。
【0003】
燃料に対する空気の比率である空気比が適正値に調整された状態で、燃料がバーナに供給される。適正値に調整された空気比の燃料がバーナに供給されることにより、バーナにおいて燃料が適正に燃焼される。
【0004】
バーナにおいて燃料が燃焼されることにより、煤が発生する可能性がある。発生した煤がバーナよりも下流側の流路に滞留したり付着したりする可能性がある。煤の存在により流路が狭くなると、送風機からバーナへの空気の流れが悪くなり、送風機からバーナに送られる空気の流量が減少する。バーナに送られる空気の流量が適正量よりも減少すると、空気比が低下する。すなわち、バーナに送られる空気の流量が適正量よりも減少すると、空気比が不適正値になる。
【0005】
空気比が不適正値になった場合、送風機の出力を高くする調整処理が実施されることにより、送風機からバーナに送られる空気の流量が増加し、空気比が適正値に戻される。流路から煤を除去するクリーニング作業が実施されなくても、送風機の出力を高くする調整処理が実施されることにより、空気比が適正値に戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-143914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
調整処理は、例えばボイラの定期点検において実施される。調整処理は、点検者により手動で実施される。調整処理の実施により、空気比が適正値に調整されたときの缶体内の圧力を示す基準値が更新される。クリーニング作業が実施されることなく調整処理が実施された場合、調整処理が実施された後の基準値は、調整処理が実施される前の基準値よりも高い値を示すことになるので、基準値は、更新される度に上昇する。クリーニング作業が実施されることなく調整処理が何回も実施されると、空気比は適正値に調整されるものの、流路に存在する煤の量が次第に多くなり、やがて流路から煤を除去することが困難な状況になる可能性がある。流路から煤を除去することが困難な状況になる場合、例えば缶体の交換を要する状況が発生し、交換に要するコストが発生する。
【0008】
本明細書で開示する技術は、煤の除去が困難な状況になることを未然に防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書は、ボイラを開示する。ボイラは、水管を有する缶体と、缶体に接続されるバーナと、バーナに空気を送る送風機と、缶体内の圧力を示す炉圧値を検出する炉圧センサと、コントローラと、を備える。コントローラは、バーナに送る燃料及び空気の流量を適正量に調整したときの缶体内の圧力を示す基準値を記憶する基準値記憶部と、基準値に1よりも大きい第1実数を乗じた第1相対閾値を設定する相対閾値設定部と、炉圧値に係る上限値である第1絶対閾値を記憶する絶対閾値記憶部と、炉圧値が第1相対閾値及び第1絶対閾値の少なくとも一方を超過したか否かを判定する判定部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本明細書で開示する技術によれば、煤の除去が困難な状況になることを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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