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公開番号2025018363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121989
出願日2023-07-26
発明の名称ガスバーナ、およびガスバーナを搭載した加熱調理器
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類F23D 14/06 20060101AFI20250130BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】上下に分割可能な炎口形成部材の外周面の周方向に複数の炎口が開口したガスバーナで、火炎から発生する共鳴音を抑制する。
【解決手段】炎口形成部材20の下側の第1形成部材21で第1環状壁21dの上端側に複数の第1溝21eを凹設し、隣り合う第1溝の間を第1凸部21kとする。一方、上側の第2形成部材22で第2環状壁22aの下端側に複数の第2溝22bを凹設し、隣り合う第2溝の間を第2凸部22kとする。そして、第1溝と第2溝とが重ならないように周方向にずらして第1形成部材に第2形成部材を載置した状態で、第1凸部と第2凸部とが接することで、第1溝と第2凸部の下端とで画成された第1炎口20Uaと、第2溝と第1凸部の上端とで画成された第2炎口20Ubとが分かれている分断箇所と、第1凸部と第2凸部とが接しておらす間に空隙Gを有することで、第1炎口と第2炎口とが空隙を介して繋がっている連結箇所とを設ける。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
上下に分割可能な炎口形成部材の外周面の周方向に複数の炎口が開口しており、燃料ガスと空気との混合ガスを該炎口から噴出して燃焼させるガスバーナにおいて、
前記炎口形成部材の下側の第1形成部材は、外縁部分から上方に向かって環状に立設された第1環状壁を有し、該第1環状壁の上端側に径方向の第1溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う該第1溝の間が上に凸の第1凸部となっており、
前記炎口形成部材の上側の第2形成部材は、外縁部分から下方に向かって環状に垂設された第2環状壁を有し、該第2環状壁の下端側に径方向の第2溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う該第2溝の間が下に凸の第2凸部となっており、
前記第1環状壁の前記第1溝と前記第2環状壁の前記第2溝とが重ならないように周方向にずらして前記第1形成部材に前記第2形成部材を載置した状態の前記炎口形成部材の外周面には、
前記第1凸部と前記第2凸部とが接することで、前記第1溝と前記第2凸部の下端とで画成された第1炎口と、前記第2溝と前記第1凸部の上端とで画成された第2炎口とが分かれている分断箇所と、
前記第1凸部と前記第2凸部とが接しておらず間に空隙を有することで、前記第1炎口と前記第2炎口とが該空隙を介して繋がっている連結箇所と
が設けられていることを特徴とするガスバーナ。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガスバーナにおいて、
前記炎口形成部材の外周面の周方向に前記分断箇所と前記連結箇所とが交互に配置されている
ことを特徴とするガスバーナ。
【請求項3】
請求項1に記載のガスバーナにおいて、
前記炎口形成部材の外周面には、前記連結箇所が複数連続して配置された連結領域が設けられている
ことを特徴とするガスバーナ。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のガスバーナを搭載し、該ガスバーナでの燃焼によって調理容器を加熱する加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上下に分割可能な炎口形成部材の外周面の周方向に下側の第1炎口と上側の第2炎口とが交互に開口したガスバーナ、および当該ガスバーナを搭載した加熱調理器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
炎口形成部材の外周面の周方向に複数の炎口が開口しており、燃料ガスと空気との混合ガスを炎口から噴出して燃焼させるガスバーナは、ガスコンロなどの加熱調理器に搭載されて広く使用されている。こうしたガスバーナでは、炎口形成部材の加工性を高めるために、炎口形成部材を上下に分割可能に構成することが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
炎口形成部材の下側の第1形成部材は、外縁部分から上方に向かって環状に立設された第1環状壁を有し、第1環状壁の上端側に径方向の第1溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う第1溝の間が上に凸の第1凸部となっている。一方、炎口形成部材の上側の第2形成部材は、外縁部分から下方に向かって環状に垂設された第2環状壁を有し、第2環状壁の下端側に径方向の第2溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う第2溝の間が下に凸の第2凸部となっている。そして、第1溝と第2溝とが重ならないように周方向にずらして第1形成部材に第2形成部材を載置した状態では、第1凸部と第2凸部とが接することにより、第1溝と第2凸部の下端とで画成された第1炎口が第1環状壁の外周面に開口し、第2溝と第1凸部の上端とで画成された第2炎口が第2環状壁の外周面に開口している。すなわち、炎口形成部材の外周面には、第1炎口と第2炎口とが分断された状態で周方向に交互に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-143959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のように炎口形成部材の外周面の周方向に下側の第1炎口と上側の第2炎口とが交互に開口した従来のガスバーナでは、炎口形成部材に供給される混合ガスの流量が多くなると、燃焼に伴って不快な音が発生することがあるという問題があった。この音は次のようにして発生する。まず、炎口から噴出する混合ガスの流量が多くなると、炎口の外側に形成される火炎に振動が生じ易くなり、特に、火炎が小さいほど振動し易い。そして、炎口形成部材の外周面の周方向に比較的小さな同様の火炎が近接して連なっていると、火炎同士が共振することにより、火炎から共鳴音が発生してしまうことがある。
【0006】
この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、上下に分割可能な炎口形成部材の外周面の周方向に下側の第1炎口と上側の第2炎口とが交互に開口したガスバーナで、混合ガスの燃焼に伴って火炎から発生する共鳴音を抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明のガスバーナは次の構成を採用した。すなわち、
上下に分割可能な炎口形成部材の外周面の周方向に複数の炎口が開口しており、燃料ガスと空気との混合ガスを該炎口から噴出して燃焼させるガスバーナにおいて、
前記炎口形成部材の下側の第1形成部材は、外縁部分から上方に向かって環状に立設された第1環状壁を有し、該第1環状壁の上端側に径方向の第1溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う該第1溝の間が上に凸の第1凸部となっており、
前記炎口形成部材の上側の第2形成部材は、外縁部分から下方に向かって環状に垂設された第2環状壁を有し、該第2環状壁の下端側に径方向の第2溝が周方向に所定の間隔で複数凹設されて、隣り合う該第2溝の間が下に凸の第2凸部となっており、
前記第1環状壁の前記第1溝と前記第2環状壁の前記第2溝とが重ならないように周方向にずらして前記第1形成部材に前記第2形成部材を載置した状態の前記炎口形成部材の外周面には、
前記第1凸部と前記第2凸部とが接することで、前記第1溝と前記第2凸部の下端とで画成された第1炎口と、前記第2溝と前記第1凸部の上端とで画成された第2炎口とが分かれている分断箇所と、
前記第1凸部と前記第2凸部とが接しておらず間に空隙を有することで、前記第1炎口と前記第2炎口とが該空隙を介して繋がっている連結箇所と
が設けられていることを特徴とする。
【0008】
このような本発明のガスバーナにおける分断箇所では、第1炎口および第2炎口の各々で個別に比較的小さな火炎(分断火炎)が形成されるのに対して、連結箇所では、第1炎口と第2炎口とが空隙を介して繋がっていることにより、第1炎口から第2炎口に亘って繋がった火炎(連結火炎)が形成される。この連結火炎は、分断火炎に比べて大きいため、混合ガスの流量が多くなっても振動し難い。そして、炎口形成部材の外周面の周方向に分断火炎だけが連なるのではなく、連結火炎が含まれることによって、分断火炎同士の共振が妨げられるので、混合ガスの燃焼に伴って火炎から発生する共鳴音を抑制することが可能となる。
【0009】
上述した本発明のガスバーナでは、炎口形成部材の外周面の周方向に分断箇所と連結箇所とが交互に配置されていてもよい。
【0010】
このような構成のガスバーナでは、分断箇所と連結箇所とが交互に配置されていることにより、分断箇所と連結箇所とがランダムに配置されている場合に比べて、分断火炎同士の共振が連結火炎の介在によって遮断され易くなるので、混合ガスの燃焼に伴う火炎からの共鳴音の発生を効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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