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公開番号2025033254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138839
出願日2023-08-29
発明の名称固体燃料燃焼装置
出願人静岡製機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人,個人
主分類F23B 30/02 20060101AFI20250306BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】燃料に混入した異物による装置の破損や異常停止を抑制することが可能な固体燃料燃焼装置を提供する。
【解決手段】固体燃料を燃焼させる燃焼室14と、燃焼室14内に設けられ、燃焼させる固体燃料を表面に載置可能である燃焼板15と、固体燃料を燃焼板15の上に導入する固体燃料導入部12と、燃焼板15の上に設けられるレーキ16と、燃焼板15又はレーキ16の少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部17と、を備え、
レーキ16は、燃焼板15との間に異物が噛み込んだ時にレーキ16を上昇させて異物を逃がす上昇機構168を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
固体燃料を燃焼させる燃焼室と、
前記燃焼室内に設けられ、燃焼させる前記固体燃料を表面に載置可能である燃焼板と、
前記固体燃料を前記燃焼板の上に導入する固体燃料導入部と、
前記燃焼板の上に設けられるレーキと、
前記燃焼板又は前記レーキの少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部と、を備え、
前記レーキは、前記燃焼板との間に異物が噛み込んだ時に当該レーキを上昇させて前記異物を逃がす上昇機構を有する、固体燃料燃焼装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記レーキは、略円筒状のレーキメインシャフトと、前記レーキメインシャフトの内部に位置するレーキシャフトと、を有し、
前記レーキの前記上昇機構が、前記レーキメインシャフトと前記レーキシャフトを摺動可能に保持するカムシャフトと、前記レーキメインシャフトと前記レーキシャフトの少なくともいずれか一方に設けられた前記カムシャフトに係合するカム溝と、を有する、請求項1に記載の固体燃料燃焼装置。
【請求項3】
前記カム溝は、前記異物が噛み込んだ時に前記レーキが受ける回転駆動力を、前記レーキメインシャフトを上昇させる力に変換する方向に傾斜して形成されている、請求項2に記載の固体燃料燃焼装置。
【請求項4】
前記カムシャフトに対して鉛直方向下向きの荷重を加える荷重付与部を更に有する、請求項2に記載の固体燃料燃焼装置。
【請求項5】
前記固体燃料は、バイオマス燃料である、請求項1又は2に記載の固体燃料燃焼装置。
【請求項6】
前記固体燃料は、籾殻である、請求項5に記載の固体燃料燃焼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体燃料燃焼装置に関する。更に詳しくは、燃料に混入した異物による装置の破損や異常停止などを有効に抑制することが可能な固体燃料燃焼装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、穀物を乾燥する穀物乾燥システムにおいて、乾燥用の熱源を供給する燃焼装置の燃料としてバイオマス燃料の一例である籾殻を燃焼する技術が知られている。このような燃焼装置に関する技術として、バイオマス燃焼炉で生成したバイオマス燃焼熱風の熱エネルギーを有効活用できる穀粒乾燥設備や固体燃料燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1に記載された穀粒乾燥設備は、バイオマス燃料の燃焼熱と外部から取り込んだ外気とを基にして熱風を生成するバイオマス燃焼炉と、バイオマス燃焼炉で生成した熱風が熱風供給配管を介して供給される穀粒乾燥部を備えた循環式穀粒乾燥機とを有している。
【0004】
また、特許文献2に記載された固体燃料燃焼装置は、籾殻を燃焼させる燃焼室と、燃焼室内に設けられ燃焼板と、籾殻を燃焼板の上に導入する固体燃料導入部と、燃焼板の上に設けられるレーキと、燃焼板又はレーキの少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部と、を備えたものである。燃焼板の上に設けられるレーキは、導入した籾殻を燃焼板の上に拡げるように均平化するとともに、燃焼板の上で燃焼させた灰のうち、所定の厚み以上に積もった一部の灰を押し出して、燃焼板の外側方向に移動させるためのものである。また、レーキは、燃焼板の上を連続的に回転することで、燃焼板の上の灰と継続的に接触して、灰を燃焼板の上で撹拌する作用も有するとされている。
【0005】
また、特許文献2のような籾殻を燃料とする燃焼装置以外にも、例えば、建築廃材や間伐材を切断又は粉砕して小片化した不定形の木材片などを固体燃材として利用可能な加熱装置も種々知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2013/057838号
国際公開第2019/171466号
特開2012-225530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2に記載されたような固体燃料燃焼装置は、穀物の外皮である籾殻を燃料としている。このため、籾殻の保管方法や保管環境などによっては、燃料となる籾殻に異物が混入することがある。例えば、籾殻は、砂礫等の地面に積み上げるように保管されることがあり、それらを回収する際に小石などの異物を一緒に回収してしまうことがある。これらの異物が燃料と共に供給されると、燃焼板とレーキの間に異物が挟まり、燃焼板やレーキなどの構成部品を破損させる要因となる。特に、籾殻の管理が良くない状況の場合には、これらの異物がより問題になることがある。また、特許文献3に記載されたような燃焼装置は、籾殻以外の木材片などの可燃物も燃料として使用するため、上述したような保管場所から回収する際に混入する異物以外にも、燃焼板やレーキなどの構成部品を破損させる原因となる異物が燃料に含まれることがある。
【0008】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本発明は、燃料に混入した異物による装置の破損や異常停止などを有効に抑制することが可能な固体燃料燃焼装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、以下に示す固体燃料燃焼装置が提供される。
【0010】
[1] 固体燃料を燃焼させる燃焼室と、
前記燃焼室内に設けられ、燃焼させる前記固体燃料を表面に載置可能である燃焼板と、
前記固体燃料を前記燃焼板の上に導入する固体燃料導入部と、
前記燃焼板の上に設けられるレーキと、
前記燃焼板又は前記レーキの少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動部と、を備え、
前記レーキは、前記燃焼板との間に異物が噛み込んだ時に当該レーキを上昇させて前記異物を逃がす上昇機構を有する、固体燃料燃焼装置。
(【0011】以降は省略されています)

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