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公開番号2025040751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147747
出願日2023-09-12
発明の名称焼却設備、及び焼却灰除去方法
出願人三新テクニカサービス株式会社
代理人弁理士法人湘洋特許事務所
主分類F23J 3/00 20060101AFI20250317BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】焼却炉による脱水汚泥の焼却を停止することなく焼却灰を捕集する。
【解決手段】焼却設備は、脱水汚泥を焼却する焼却炉と、前記脱水汚泥の焼却によって発生した排ガスを誘導する排ガス流路と、前記排ガス流路の内面に堆積した焼却灰に高圧ガスを噴射する焼却灰除去機構と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
脱水汚泥を焼却する焼却炉と、
前記脱水汚泥の焼却によって発生した排ガスを誘導する排ガス流路と、
前記排ガス流路の内面に堆積した焼却灰に高圧ガスを噴射する焼却灰除去機構と、
を備える焼却設備。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載の焼却設備であって、
前記排ガス流路は、前記焼却灰除去機構によって剥離、移動された前記焼却灰を排出するための排出口、を備え、
前記焼却灰除去機構は、
前記排出口からの距離が異なる複数の噴射ノズル、を備え、
前記排出口に対して遠くに配置されている前記噴射ノズルから近くに配置されている前記噴射ノズルまで順に前記高圧ガスを噴射させる
焼却設備。
【請求項3】
請求項2に記載の焼却設備であって、
前記排ガス流路の前記焼却灰除去機構が設けられている部位に対する前記排ガスの流入を制御する第1のバルブと、
前記排ガス流路の前記焼却灰除去機構が設けられている前記部位に対する前記排ガスの流入が前記第1のバルブによって規制されている間、前記排ガスを誘導するバイパス流路と、
前記排ガス流路から前記バイパス流路に対する前記排ガスの流入を制御する第2のバルブと、を備え、
前記焼却灰除去機構は、前記第1のバルブが閉鎖され、前記第2のバルブが解放された状態で作動する
焼却設備。
【請求項4】
請求項3に記載の焼却設備であって、
前記焼却灰除去機構、前記第1のバルブ、及び前記第2のバルブのうちの少なくとも一つを制御する制御装置、備える
焼却設備。
【請求項5】
請求項3に記載の焼却設備であって、
前記排ガスが有する熱エネルギを他の熱媒体に移動させる熱交換器、を備え、
前記排ガス流路、及び前記バイパス流路は、前記排ガスを前記熱交換器に誘導する
焼却設備。
【請求項6】
請求項5に記載の焼却設備であって、
前記排ガス流路の内面に堆積した前記焼却灰を確認するための点検口、を備える
焼却設備。
【請求項7】
焼却設備の焼却灰除去方法であって、
脱水汚泥の焼却によって発生した排ガスを誘導する排ガス流路に、複数の噴射ノズルを設け、
前記複数の噴射ノズルに、高圧ガスを噴射させる
焼却灰除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却設備、及び焼却灰除去方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
生活排水等の下水を処理する下水処理施設における工程は、下水を浄化するとともに下水から汚泥を分離・抽出する工程と、分離・抽出した汚泥を濃縮、脱水して脱水汚泥を生成する工程と、脱水汚泥を焼却する工程と、を含む。
【0003】
脱水汚泥を焼却する工程に関し、例えば、特許文献1には「余剰汚泥を含む脱水汚泥を、流動焼却炉により焼却処理する下水汚泥の焼却処理方法において、流動焼却炉に供給される脱水汚泥中のNa,K,Ca,Mg,Al,Feのそれぞれの含有量と、P(リン)の含有量とから求められる値が所定値以上となるよう流動焼却炉で焼却される脱水汚泥の成分を調整し、さらに焼却灰中のリン成分を再利用するために焼却灰を捕集する下水汚泥の焼却処理方法」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-120164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術によれば、リンを含有する下水の脱水汚泥を、流動焼却炉により840~900℃で焼却処理するにあたり、焼却炉出口側の排ガス流路の内面に付着、堆積する焼却灰を減少させることができる。しかしながら、排ガス流路の内面に焼却灰が付着、堆積することを完全に無くすことは困難であって、依然として、付着、堆積した焼却灰を定期的に捕集する必要がある。
【0006】
図2は、従来存在する脱水汚泥を焼却するための焼却設備200の構成例を示している。
【0007】
焼却設備200は、脱水汚泥201Pを焼却する焼却炉201、脱水汚泥201Pの焼却によって生じた排ガスを熱交換器203に誘導する排ガス流路202、及び排ガスが有する熱エネルギを他の熱媒体に移動させる熱交換器203を備える。
【0008】
排ガス流路202は、垂直部位202V

、水平部位202H、及び垂直部位202V

からなり、焼却炉201からの排ガスは、垂直部位202V

、水平部位202H、及び垂直部位202V

の順に通過して熱交換器203に達する。排ガス流路202の水平部位202Hの中央には、排ガス流路202の内面に堆積した焼却灰205の捕集作業を行う作業員が排ガス流路202の内部に進入するための点検口204が設けられている。
【0009】
焼却設備200において、焼却炉201にて脱水汚泥201Pを焼却すると、排ガス流路202の水平部位202Hに焼却灰205が堆積し易い。水平部位202Hに堆積した焼却灰205の捕集作業を行う場合、排ガス流路202の内部に作業員が進入する必要がある。このため、捕集作業を行う前に、焼却炉201による脱水汚泥201Pの焼却を停止し、焼却炉201や排ガス流路202が冷却するまで待機する必要がある。また、捕集作業後には、再び焼却炉201にて燃料を燃焼させて加熱してから脱水汚泥201Pの焼却を再開する必要がある。このため、これら一連の作業には10日間程度を要するので焼却処理及びそれより前の処理が滞る、焼却炉201の再加熱に膨大な燃料が必要となって燃料費用が増加する、環境負荷が大きくなる等の課題がある。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、焼却炉による脱水汚泥の焼却を停止することなく焼却灰を捕集できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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