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公開番号
2024108880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-13
出願番号
2023013502
出願日
2023-01-31
発明の名称
煙突
出願人
コーキ株式会社
代理人
個人
主分類
F23J
13/00 20060101AFI20240805BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】煙道の内部に別の煙道を形成する。
【解決手段】第1筒体10の内部空間に第2筒体15を配置する。第2筒体15の内部空間が、第1筒体10の第1煙道20から仕切られた第2煙道25を形成する。第1煙道20と第2煙道25とに、2種類の排気源から伸びる横引き管流路31,32を各別に接続する。第2筒体15としてステンレススパイラルダクトを用いる。ステンレススパイラルダクトには、厚さが1mm程度のステンレス薄肉鋼板を用いる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
筒体の内部空間によって煙道が形成されている煙突であって、
上記筒体を第1筒体とし、かつ、この第1筒体の内部空間によって形成されている煙道を第1煙道として、第1筒体の内部空間に、当該第1筒体とは別の第2筒体が配置され、この第2筒体の内部空間が、上記第1煙道から仕切られた第2煙道を形成していることを特徴とする煙突。
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【請求項2】
上記第1煙道と上記第2煙道とに、2種類の排気源のそれぞれから伸びる横引き管流路が各別に接続されている請求項1に記載した煙突。
【請求項3】
2種類の上記排気源は排気圧力が相違していて、排気圧力の大きい排気源から伸びる横引き管流路が上記第1煙道に接続され、排気圧力の小さい排気源から伸びる横引き管流路が上記第2煙道に接続されている請求項2に記載した煙突。
【請求項4】
上記第2筒体の筒壁が薄肉鋼板でなる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した煙突。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒体の内部空間によって煙道が形成されている煙突に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
オフィスビルなどの大形施設にガスタービン発電機とディーゼル発電機の両方が非常用電源として設置されている場合、両方の発電機の排気流を逃がすために1つの煙突を共用することがある。この場合、ガスタービン発電機による排気圧力とディーゼル発電機による排気圧力とは同一ではなく、ガスタービン発電機による排気圧力がディーゼル発電機による排気圧力よりも高いため、ディーゼル発電機の排気流がガスタービン発電機の排気筒に吹き込むという不都合を生じる懸念がある。
【0003】
この不都合を生じることの解決策として、筒体の内部空間によって煙道が形成されている煙突において、煙道に間仕切りを設けることにより、ガスタービン発電機による排気流とディーゼル発電機による排気流とを、煙道内で仕切られた2つの煙道を利用して逃がすという対策が考えられた。この対策の具体例を図8を参照して次に説明する。
【0004】
図8は上記具体例を説明的に示した煙突100の概略横断平面図である。この事例の煙突100では、四角筒形の筒体10の内部空間によって煙道20が形成されている。そして、筒体10にケイ酸カルシウムでなる間仕切り11を設置することによって、煙道20をその全高部分又はほぼ全高部分に亘って2つの煙道21,22に区画している。そして、この煙突100では、たとえば、一方の煙道21を利用してガスタービン発電機による排気流を逃がし、他方の煙道22を利用してディーゼル発電機による排気流を逃がすことが行われる。
【0005】
これに対し、先行例には、煙道を鋼材でなるスパイラル状仕切板で2系列に仕切ることが記載されている(特許文献1参照)
【0006】
しかしながら、図8を参照して説明した煙突にあっては、ケイ酸カルシウムでなる間仕切り11が高温高速の排気流による影響を受けて割れ落ちることがあり、そのような事態が起こると、煙道20を2つの煙道21,22に区画するという間仕切り11の作用が損なわれてしまう、という問題点がある。また、煙道を鋼材でなるスパイラル状仕切板で2系列に仕切るという特許文献1に記載されている対策では、スパイラル状仕切板自体の製作や組立に高度の技術を必要とし、しかも、スパイラル状仕切板の製作コストやスパイラル状仕切板を煙道に配置するための組立コストが高くつくばかりか、スパイラル状仕切板に用いられる鋼材重量が重いために組立時の取り扱いに困難が伴うという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭59-87540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、筒体の内部空間によって煙道が形成されている煙突において、煙道の内部に、製作コストや組立コストが安くつき、しかも、割れ落ちるおそれのない軽量な薄肉鋼材を使用して別の煙道を形成することのできる煙突を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る煙突は、筒体の内部空間によって煙道が形成されている煙突であって、上記筒体を第1筒体とし、かつ、この第1筒体の内部空間によって形成されている煙道を第1煙道として、第1筒体の内部空間に、当該第1筒体とは別の第2筒体が配置され、この第2筒体の内部空間が、上記第1煙道から仕切られた第2煙道を形成している、というものである。
【0010】
この煙突によると、排気圧力の異なる排気源による排気流を逃がすことに、第1煙道と第2煙道とを使い分けて利用することが可能である。また、第2煙道が第1筒体とは別の第2筒体の内部空間によって形成されていることにより、製作コストや組立コストが安くつく。また、第2筒体の内部空間が、第1煙道から仕切られた第2煙道を形成していることにより、排気圧力の高い排気源からの排気流が排気圧力の低い排気源の排気筒に吹き込むという不都合を生じることはない。
(【0011】以降は省略されています)
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