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公開番号2024083593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-21
出願番号2024066290,2020562417
出願日2024-04-16,2019-12-26
発明の名称歯ブラシ
出願人ライオン株式会社,キタノ製作株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A46B 5/00 20060101AFI20240614BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】高い汎用性をもって適正なブラッシング圧を認識することが可能な歯ブラシを提供する。
【解決手段】長軸方向先端側に設けられ植毛面を有するヘッド部と、ヘッド部より後端側に配置された把持部と、植毛面と把持部との間に配置されたネック部とを有し、植毛面よりも後端側に、植毛面と直交する第1方向の外力がしきい値を超えたことを感知させる感知部が設けられる。感知部よりも先端側の第1領域と後端側の第2領域とをつなぎ、しきい値を超えた外力による、背面側へのヘッド部の変位に伴って、飛び移り座屈して反転する反転部と、反転部と隙間をあけて配置され、第1領域と第2領域とをつなぎ、少なくとも反転部が飛び移り座屈して反転する外力までは弾性変形する弾性変形部とを備え、反転部は、長軸方向および第1方向と直交する方向に視た側面視で弾性変形部における植毛面側の外形輪郭と背面側の外形輪郭との間に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長軸方向の先端側に設けられ植毛面を有するヘッド部と、前記ヘッド部より後端側に配置された把持部と、前記植毛面と前記把持部との間に配置されたネック部とを有し、
前記植毛面よりも後端側に、前記植毛面と直交する第1方向の外力がしきい値を超えたことを感知させる感知部が設けられ、
前記感知部は、
当該感知部よりも前記先端側の第1領域と、当該感知部よりも前記後端側の第2領域とをつなぎ、前記しきい値を超えた前記外力による、前記第1方向で前記植毛面とは逆側である背面側への前記ヘッド部の変位に伴って、飛び移り座屈して反転する反転部と、
前記反転部と隙間をあけて配置され、前記第1領域と前記第2領域とをつなぎ、少なくとも前記反転部が飛び移り座屈して反転する前記外力までは弾性変形する弾性変形部とを備え、
前記反転部は、前記長軸方向および前記第1方向と直交する方向に視た側面視で前記弾性変形部における前記植毛面側の外形輪郭と前記背面側の外形輪郭との間に位置する、ことを特徴とする歯ブラシ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1方向の前記外力により前記弾性変形部が変形する経路と、前記第1方向の前記外力により前記反転部が変形する経路とは、非干渉に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記弾性変形部と前記反転部とは、前記第1方向及び前記長軸方向とそれぞれ直交する第2方向に隙間をあけて配置されている、
請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記反転部は、前記第2方向の中央に設けられ、
前記弾性変形部は、前記反転部を挟んで前記第2方向の両側にそれぞれ設けられている、請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記反転部は、前記第1方向の前記外力が前記しきい値以下のときに前記背面側に凸形状であり、前記第1方向の前記外力が前記しきい値を超えたときに前記植毛面側に凸形状に反転する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
前記反転部は、前記第1方向の前記外力が前記しきい値以下のときに、前記凸形状の頂点から前記長軸方向の端部に向かうに従って、前記植毛面側に向かう方向に傾斜し、
前記反転部が前記第1方向及び前記長軸方向とそれぞれ平行な平面に対して傾斜する角度は、5度以上、11度以下である、
請求項5に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記反転部は、前記凸形状の頂点を含む領域に、前記植毛面側と前記背面側の少なくとも一方に前記第1方向及び前記長軸方向とそれぞれ直交する第2方向に延びる溝部を有する、
請求項5又は6に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記反転部が飛び移り座屈して反転したときの、前記凸形状の頂点の前記第1方向の移動距離は、0.2mm以上、5.0mm以下である、
請求項5から7のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記反転部の前記第1方向の最大厚さをTとし、
前記弾性変形部の前記第1方向の最大厚さをtとすると、
T/tで表される値は、0.05以上、0.35以下である、
請求項1から8のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【請求項10】
前記反転部の前記第1方向及び前記長軸方向とそれぞれ直交する第2方向の最大幅をLとし、
前記弾性変形部の前記第2方向の最大幅をWとすると、
L/Wで表される値は、0.05以上、0.35以下である、
請求項1から9のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関する。
本願は、2018年12月27日に、日本に出願された特願2018-246145号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
80歳で20本の歯を有する人の割合は約5割となった一方で、高齢者う蝕(根面う蝕)の割合が増加している。根面う蝕は、歯肉退縮により露出した象牙質のう蝕であるが、象牙質はエナメル質よりも有機成分の構成比率が高いため、う蝕の進行が早い。上記歯肉退縮の原因の一つとして、適正値よりも大きなブラッシング圧でブラッシングを行うオーバーブラッシングが挙げられる。
【0003】
ブラッシング圧は、荷重/植毛面積で定義されるため、ブラッシング圧を小さくするには、荷重の低減と植毛面積の増大との少なくとも一方により実現できる。荷重の低減については、ネック部を植毛面上方に予め傾け、ブラッシング時にネック部が撓み、ブラッシング時にネック部がストレートになる状態の力で磨くように設計された仕様の歯ブラシ、径が細い用毛を用いた柔らかめ仕様の歯ブラシ、把持部の重心をハンドル後端部寄りに配置することで植毛部に力が掛かりにくい仕様の歯ブラシ等が市販されている。また、植毛面積の増大については、ヘッド幅が広い仕様の歯ブラシ等が市販されている。ところが、これらの仕様において、ブラッシング圧を低減することは可能であるものの、適正なブラッシング圧を全ての使用者に同じレベルで認識させ、ブラッシング圧を制御することは困難である。
【0004】
また、適正なブラッシング方法については、歯科医院で指導を受けているものの、力の加減が明確に分からない等の理由で自身での対処が難しいことから、オーバーブラッシングを自覚しつつも改善に至っていない使用者が少なくないことが判明している。
【0005】
そこで、適正なブラッシング圧を使用者に認識させる手段としては、例えば、特許文献1に開示された歯ブラシが挙げられる。特許文献1に開示された歯ブラシは、ヘッド部と把持部との間に配置され、通常使用時に圧縮応力が加わる後側ビームと、引張応力が加わる顔側ビームとの2ビーム構造を有している。
【0006】
この歯ブラシでは、使用者が把持部を把持した状態で、決定された力を超えた圧縮力が加わった後側ビームは、弾性的に座屈して上方に凸状になった円弧から下方に凸状になった円弧に反転する。このように、特許文献1に開示された歯ブラシは、後側ビームが反転することにより、適正なブラッシング圧を超えたことを使用者に認識させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表平6-504937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された歯ブラシは、過剰なブラッシング荷重が加わった際に後側ビームが顔側ビームに接近する方向に変形するため、後側ビームの変形量に限界があり汎用性が十分とは言えない。
【0009】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、高い汎用性をもって適正なブラッシング圧を認識することが可能な歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に従えば、長軸方向先端側に設けられ植毛面を有するヘッド部と、前記ヘッド部より後端側に配置された把持部と、前記植毛面と前記把持部との間に配置されたネック部とを有し、前記植毛面よりも後端側に、前記植毛面と直交する第1方向の外力がしきい値を超えたことを感知させる感知部が設けられ、前記感知部は、当該感知部よりも前記先端側の第1領域と、当該感知部よりも前記後端側の第2領域とをつなぎ、前記しきい値を超えた前記外力による、前記第1方向で前記植毛面とは逆側である背面側への前記ヘッド部の変位に伴って、飛び移り座屈して反転する反転部と、前記反転部と隙間をあけて配置され、前記第1領域と前記第2領域とをつなぎ、少なくとも前記反転部が飛び移り座屈して反転する前記外力までは弾性変形する弾性変形部とを備え、前記反転部は、前記長軸方向および前記第1方向と直交する方向に視た側面視で前記弾性変形部における前記植毛面側の外形輪郭と前記背面側の外形輪郭との間に位置することを特徴とする歯ブラシが提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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