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公開番号2024081828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022195280
出願日2022-12-07
発明の名称害虫忌避剤
出願人国立大学法人金沢大学,国立大学法人京都工芸繊維大学
代理人個人,個人
主分類A01N 43/08 20060101AFI20240612BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】安全性の高い、天然成分を含有する害虫忌避剤の提供を目的とする。
【解決手段】デンドロラシンを有効成分として含有する、害虫忌避剤。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
デンドロラシンを有効成分として含有する、害虫忌避剤。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記デンドロラシンはアリ由来であり、さらにデンドロラシン以外のアリ由来成分を含む、請求項1に記載の害虫忌避剤。
【請求項3】
害虫は双翅目である、請求項1に記載の害虫忌避剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の害虫忌避剤を適用対象物あるいはその周辺に付与する、害虫忌避方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な害虫忌避剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、ピレスロイドは除虫菊の花に含まれる天然成分ピレトリンと、その合成類似化合物の総称であり、殺虫効果や忌避(虫よけ)効果を有するために、ピレスロイドを有効成分とする害虫防除剤が多く開発されている(例えば、特許文献1、2)。
ピレスロイドの安全性は比較的高いと考えられているが、新たな天然成分による人体や環境に対する安全性の高い害虫忌避剤の開発が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-118157号公報
特開2022-112279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、安全性の高い、天然成分を含有する害虫忌避剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る害虫忌避剤は、デンドロラシンを有効成分として含有する。
本発明において、前記デンドロラシンはアリ由来であり、さらにデンドロラシン以外のアリ由来成分を含むものであってもよい。
デンドロラシン以外のアリ由来成分としては、例えば、ファルネサール、α-シトラール、β-シトラール、α-シトロネラール、β-シトロネラール等が挙げられる。
本発明において、忌避対象の害虫は双翅目であってもよく、双翅目としては、例えば、蚊類、ブユ類、シラミバエ類、ヌカカ類、アブ類等が挙げられる。
本発明の一態様として、上記の害虫忌避剤を適用対象物あるいはその周辺に付与する、害虫忌避方法が挙げられる。
例えば、害虫忌避剤を人の皮膚に塗布、撒布又は噴霧等により付与してもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、安全性に優れるとともに、害虫に対して高い忌避効果を有する害虫忌避剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
試験1の結果を示す。
試験2の結果を示す。
試験3の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る害虫忌避剤は、デンドロラシン(β-[4,8-ジメチル-ノナ-3,7-ジエニル]フラン)を有効成分として含有する。
デンドロラシンは、植物やアリから得られる天然成分であり、植物由来であってもよいが、本発明においてはアリ由来であることが好ましい。
アリとしては、例えば、ヒメトビイロケアリ、ハヤシケアリ等のケアリ亜属、クサアリモドキ、フジボソクサアリ等のクサアリ亜属、ミヤマアメイロケアリ、ヒゲナガアメイロケアリ等のアメイロケアリ亜属、ミナミキイロケアリ、ヒメキイロケアリ等のキイロケアリ亜属を含むケアリ属が挙げられ、好ましくはクサアリ亜属であり、さらに好ましくは、クサアリモドキ又はフジボソクサアリである。
デンドロラシンの抽出方法に特に制限はないが、アリの大顎腺からの分泌物中にデンドロラシンを多く含むことから、例えば、アリの頭部をジエチルエーテル等で所定時間浸漬することで、デンドロラシンを抽出してもよい。
【0009】
本発明の害虫忌避剤は、デンドロラシン以外のアリ由来成分を含んでもよい。
デンドロラシン以外のアリ由来成分としては、例えば、ファルネサール、α-シトラール、β-シトラール、α-シトロネラール、β-シトロネラール等が挙げられる。
α-シトロネラール、β-シトロネラールはサンザシ様芳香を、α-シトラール、β-シトラールはレモン様芳香を有し、ファルネサールも芳香をもたらす成分の一つである。
シトロネラールやシトラールは揮発性で、既に忌避効果が知られている。
本発明の害虫忌避剤は、シトロネラール等に比べて揮発性の低いデンドロラシンを有効成分として含有することで、害虫に対する高い忌避効果と持続化が期待できる。
【0010】
本発明において、忌避対象の害虫は双翅目であり、例えば、蚊類、ブユ類、シラミバエ類、ヌカカ類、アブ類等が挙げられる。
例えば、蚊類としては、ヒトスジシマカ、ヤマダシマカ、ヤマトヤブカ、キンイロヤブカ、ネッタイシマカ等のヤブカ属、アカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ等のイエカ属、シナハマダラカ等のハマダラカ属の蚊が挙げられ、シラミバエ類としては、ヒツジシラミバエ、ウマシラミバエ、イヌシラミバエ等のシラミバエ科のハエが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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