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公開番号2024080848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194138
出願日2022-12-05
発明の名称部品実装システム、部品管理装置および部品管理方法
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H05K 13/04 20060101AFI20240610BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】リールの部品残数を精度よく管理することができる技術を提供する。
【解決手段】部品実装システムは、テープフィーダと、部品を基板に実装する部品実装機と、部品の残数を管理する部品管理装置と、を備える。部品実装機は、テープフィーダが着脱可能となっている。テープフィーダは、フィーダ本体と、フィーダ本体に着脱可能に取付けられ、複数の部品を収容する長尺のテープが巻回されたリールと、を備えている。部品管理装置は、部品実装機において基板に部品が実装された場合に、実装された当該部品を供給したテープフィーダに取り付けられたリールに収容される部品の数を、部品実装機において基板に実装された部品の数だけ減算する第1の減算部と、テープフィーダが部品実装機から取外され、かつ、リールがフィーダ本体から取外された場合に、リールに収容される部品の数を予め設定された所定数だけ減算する第2の減算部と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
部品を供給するテープフィーダと、
前記テープフィーダから供給される前記部品を基板に実装する部品実装機と、
前記部品の残数を管理する部品管理装置と、を備え、
前記部品実装機は、前記テープフィーダが着脱可能となっており、
前記テープフィーダは、
フィーダ本体と、
前記フィーダ本体に着脱可能に取付けられ、複数の前記部品を収容する長尺のテープが巻回されたリールと、を備えており、
前記部品管理装置は、
前記部品実装機において前記基板に前記部品が実装された場合に、実装された当該部品を供給した前記テープフィーダに取り付けられた前記リールに収容される前記部品の数を、前記部品実装機において前記基板に実装された前記部品の数だけ減算する第1の減算部と、
前記テープフィーダが前記部品実装機から取外され、かつ、前記リールが前記フィーダ本体から取外された場合に、前記リールに収容される前記部品の数を予め設定された所定数だけ減算する第2の減算部と、
を備える、部品実装システム。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記部品実装機は、複数台の前記テープフィーダが着脱可能となっており、
前記テープフィーダは、複数台の前記フィーダ本体から選択された1台のフィーダ本体に、複数本のリールから選択された1本のリールが取付けられたものであり、
前記部品管理装置は、前記複数本のリール毎に、当該リールを識別するリール識別情報と、当該リール識別情報によって識別されるリールに収容されている前記部品の残数と、を関連付けて記憶する記憶部をさらに備えており、
前記第1の減算部は、前記部品実装機に取付けられた複数台の前記テープフィーダから供給される前記部品が前記基板に実装された場合に、実装された当該部品を供給した前記テープフィーダに取り付けられた前記リールを識別する前記リール識別情報に関連付けられた前記部品の数を、前記基板に実装された前記部品の数だけ減算して、前記記憶部に記憶された前記部品の数を更新し、
前記第2の減算部は、前記テープフィーダが前記部品実装機から取外され、かつ、前記リールが前記フィーダ本体から取外された場合に、前記フィーダ本体から取外された前記リールを識別する前記リール識別情報に関連付けられた前記部品の数を前記所定数だけ減算して、前記記憶部に記憶された前記部品の数を更新する、
請求項1に記載の部品実装システム。
【請求項3】
前記部品管理装置は、前記リールが前記フィーダ本体から取り外されたか否かを判断する第1の判断部をさらに備え、
前記第1の判断部によって前記リールが前記フィーダ本体から取り外されたと判断される場合に、前記第2の減算部が減算処理を実行する、
請求項2に記載の部品実装システム。
【請求項4】
前記テープは、キャリアテープと前記キャリアテープの上面に貼り付けられたカバーテープとを有するとともに、前記キャリアテープと前記カバーテープとの間に複数の前記部品を収容しており、
前記リールは、前記カバーテープの一部が前記キャリアテープから剥離した状態で前記テープフィーダに取り付けられており、
前記所定数は、前記リールが前記フィーダ本体から取外されるときと前記リールが前記フィーダ本体に取付けられるときの少なくとも一方において、前記キャリアテープと前記カバーテープとの間から脱落する前記部品の数に基づいて決定されている、
請求項3に記載の部品実装システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記リールが前記フィーダ本体に取り付けられている場合に、前記リール識別情報を、前記フィーダ本体を識別するテープフィーダ識別情報と関連付けてさらに記憶しており、
前記第1の判断部は、前記リール識別情報と前記テープフィーダ識別情報との関連付けが解消される場合に、前記リールが前記フィーダ本体から取り外されたと判断する、
請求項4に記載の部品実装システム。
【請求項6】
前記複数台のテープフィーダは、第1の方法で前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離する第1のテープフィーダと、前記第1の方法とは異なる第2の方法で前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離する第2のテープフィーダと、含み、
前記記憶部は、前記フィーダ本体が、前記第1のテープフィーダに関するものであるか前記第2のテープフィーダに関するものであるかを示すタイプ識別情報を前記テープフィーダ識別情報と関連付けてさらに記憶し、
前記第2の減算部は、前記リールが取り外された前記フィーダ本体の前記タイプ識別情報に応じて、前記所定数を変更する、
請求項5に記載の部品実装システム。
【請求項7】
前記所定数は、前記リールが前記フィーダ本体から取外されるときに使用する第1の所定数と、前記リールが前記フィーダ本体に取付けられるときに使用する第2の所定数を含んでおり、
前記部品管理装置は、前記フィーダ本体から取外された前記リールが再び新たなフィーダ本体に取り付けられたか否かを判断する第2の判断部をさらに備え、
前記記憶部は、前記リールが取り付けられていた前記フィーダ本体の前記タイプ識別情報の履歴のうち、少なくとも最新の前記タイプ識別情報を、前記リール識別情報と関連付けて記憶し、
前記第2の減算部は、
前記第2の判断部によって前記リールが再び前記フィーダ本体に取り付けられたと判断され、かつ、前記新たなフィーダ本体の前記タイプ識別情報が、前記最新の前記タイプ識別情報と一致しない場合に、当該リールの前記リール識別情報に関連付けて記憶される部品の残数から前記第2の所定数を減算し、
前記第2の判断部によって前記リールが前記フィーダ本体に取り付けられたと判断され、かつ、前記新たなフィーダ本体の前記タイプ識別情報が、前記最新の前記タイプ識別情報と一致する場合に、当該リールの前記リール識別情報に関連付けて記憶される部品の残数から前記第2の所定数を減算しない、
請求項6に記載の部品実装システム。
【請求項8】
前記リールを前記フィーダ本体から取り外すための作業が行われたことを入力する入力部をさらに備えており、
前記第1の判断部は、前記入力部に前記作業が行われたことが入力された場合に、前記リールが前記フィーダ本体から取り外されたと判断する、
請求項3に記載の部品実装システム。
【請求項9】
前記部品は、前記テープの長手方向において、所定ピッチで前記カバーテープと前記キャリアテープとの間に配列されており、
前記記憶部は、前記リールの前記所定ピッチを示すピッチ情報を、前記リール識別情報と関連付けて記憶しており、
前記所定数は、前記リールの前記ピッチ情報に基づいて決定されている、
請求項4に記載の部品実装システム。
【請求項10】
前記記憶部は、前記リールの前記テープに収容される前記部品のサイズを示すサイズ情報を、前記リール識別情報と関連付けて記憶しており、
前記所定数は、前記リールの前記サイズ情報に基づいて決定されている、
請求項4に記載の部品実装システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、部品実装機の部品を管理する技術に関する。特に、テープフィーダのリールに収容される部品の残数を管理する技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、部品実装機に搭載されたテープフィーダの部品切れを検知する部品切れ検知装置が開示されている。部品切れ検知装置は、使用前のリールに収容されている初期部品数から、実装動作の進行に伴い消費した部品数を減算することによって、現時点の部品数を算出する。部品切れ検知装置は、算出した現時点の部品数が部品切れ判定用の閾値よりも小さくなった場合に、リールの部品切れを検知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/087289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部品実装機は、生産する基板の種類に応じて異なる部品を基板に実装する。このため、生産する基板の種類が変わると、部品実装機に装着されるテープフィーダを変更する必要が生じる。また、テープフィーダは、テープフィーダ本体に対してリールが着脱可能となっている。そして、テープフィーダ本体に取付けるリールを変更することで、テープフィーダから異なる部品が供給可能となっている。多種類の基板を生産する場合、部品実装機に装着されるテープフィーダは、部品切れとなる前に部品実装機から取外され、部品実装機から取外されたテープフィーダでは、テープフィーダ本体からリールが取り外され、新たなリールが取付けられる。テープフィーダが部品実装機に頻繁に着脱され、また、テープフィーダ本体からリールが頻繁に着脱される場合、従来の技術では、リールの部品切れを検知する前に部品切れとなる事態が生じていた。本明細書では、リールの部品残数を精度よく管理することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示する部品実装システムは、部品を供給するテープフィーダと、前記テープフィーダから供給される前記部品を基板に実装する部品実装機と、前記部品の残数を管理する部品管理装置と、を備える。前記部品実装機は、前記テープフィーダが着脱可能となっている。前記テープフィーダは、フィーダ本体と、前記フィーダ本体に着脱可能に取付けられ、複数の前記部品を収容する長尺のテープが巻回されたリールと、を備えている。前記部品管理装置は、前記部品実装機において前記基板に前記部品が実装された場合に、実装された当該部品を供給した前記テープフィーダに取り付けられた前記リールに収容される前記部品の数を、前記部品実装機において前記基板に実装された前記部品の数だけ減算する第1の減算部と、前記テープフィーダが前記部品実装機から取外され、かつ、前記リールが前記フィーダ本体から取外された場合に、前記リールに収容される前記部品の数を予め設定された所定数だけ減算する第2の減算部と、を備える。
を備える。
【0006】
本発明者らが検討した結果、テープフィーダが部品実装機から取り外され、かつ、リールがテープフィーダ本体から取り外されるときに、リールから部品が脱落することがあり、このことがリールの部品残数の予測精度を悪化させる原因であることが判明した。上記の部品実装システムは、テープフィーダが部品実装機から取外され、かつ、リールがフィーダ本体から取外された場合に、リールに収容される部品の数を所定数だけ減算する。このため、部品実装システムは、リールからの部品の脱落を加味して部品残数を精度よく管理することができる。
【0007】
また、上記の部品実装システムにおける部品管理装置および部品管理方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例の部品実装システムの斜視図。
実施例の部品実装システムが備える部品実装機の側面図。
Vタイプのテープフィーダの一部を示す斜視図。
Tタイプのテープフィーダの一部を示す斜視図。
部品実装機の制御装置と管理装置の構成図。
管理装置のCPUが実行する部品数管理処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。
【0010】
本明細書に開示する部品実装システムでは、前記部品実装機は、複数台の前記テープフィーダが着脱可能となっていてもよい。その場合、前記テープフィーダは、複数台の前記フィーダ本体から選択された1台のフィーダ本体に、複数本のリールから選択された1本のリールが取付けられたものであってもよい。さらに、前記部品管理装置は、前記複数本のリール毎に、当該リールを識別するリール識別情報と、当該リール識別情報によって識別されるリールに収容されている前記部品の残数と、を関連付けて記憶する記憶部をさらに備えてもよい。前記第1の減算部は、前記部品実装機に取付けられた複数台の前記テープフィーダから供給される前記部品が前記基板に実装された場合に、実装された当該部品を供給した前記テープフィーダに取り付けられた前記リールを識別する前記リール識別情報に関連付けられた前記部品の数を、前記基板に実装された前記部品の数だけ減算して、前記記憶部に記憶された前記部品の数を更新してもよい。前記第2の減算部は、前記テープフィーダが前記部品実装機から取外され、かつ、前記リールが前記フィーダ本体から取外された場合に、前記フィーダ本体から取外された前記リールを識別する前記リール識別情報に関連付けられた前記部品の数を前記所定数だけ減算して、前記記憶部に記憶された前記部品の数を更新してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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