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公開番号2024080421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193596
出願日2022-12-02
発明の名称障害情報管理装置、障害情報管理方法、及び障害情報管理システム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20240606BHJP(計算;計数)
要約【課題】システム障害の情報の収集を促進すると共に、そのシステム障害の情報の適切な利用を図る障害情報管理装置、障害情報管理方法及び障害情報管理システムを提供する。
【解決手段】障害情報管理システムにおいて、障害情報管理装置は、第1の情報処理装置(障害情報提供端末)から受信した、金融機関に係るシステム障害の情報を記憶する記憶装置及びシステム障害の情報の価値を算出し、算出した価値に対応する対価の情報を生成する対価算出処理と、第2の情報処理装置(障害情報閲覧端末)から、金融機関に係るシステム障害の情報の提供の要求を受信し、受信した要求を満たす情報を記憶したシステム障害の情報から生成し、生成した情報の価値に対応する負担の情報を生成する負担算出処理とを実行する制御装置を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の情報処理装置から受信した、金融機関に係るシステム障害の情報を記憶する記憶装置、及び、
前記システム障害の情報の価値を算出し、算出した価値に対応する対価の情報を生成する対価算出処理と、
第2の情報処理装置から、金融機関に係るシステム障害の情報の提供の要求を受信し、受信した要求を満たす情報を前記記憶したシステム障害の情報から生成し、生成した情報の価値に対応する負担の情報を生成する負担算出処理とを実行する制御装置
を備える、障害情報管理装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記記憶装置は、前記システム障害の情報として、前記システム障害の内容を特定する情報及び当該システム障害の発生の背景の情報を記憶し、
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記システム障害の内容を特定する情報に対して第1の価値を算出し、前記システム障害の発生の背景の情報に対して前記第1の価値より大きい第2の価値を算出する、
請求項1に記載の障害情報管理装置。
【請求項3】
前記記憶装置は、前記システム障害の内容を特定する情報として、前記システム障害の影響範囲の情報を記憶し、
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記システム障害の影響範囲の情報が示す影響範囲に応じた、前記第1の価値を算出する、
請求項2に記載の障害情報管理装置。
【請求項4】
前記記憶装置は、前記システム障害の内容を特定する情報として、前記システム障害が発生したシステムの情報、前記システム障害が発生した時間の情報、及び前記システム障害により影響を受けた人員の数の情報を記憶し、
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記記憶したシステムの情報、時間の情報、及び人員の数の情報に基づき、前記システム障害の影響範囲の情報が示す影響範囲を算出し、算出した影響範囲に応じた、前記第1の価値を算出する、
請求項3に記載の障害情報管理装置。
【請求項5】
前記記憶装置は、前記システム障害の内容を特定する情報として、前記システム障害により発生した事象の情報及び当該システム障害の発生の原因を示す情報を記憶し、
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記記憶した情報に対する第1の価値を算出する、
請求項2に記載の障害情報管理装置。
【請求項6】
前記記憶装置は、前記システム障害の発生の背景の情報として、前記システム障害の発生の原因となった工程を特定する情報、前記システム障害の発生の原因となったプログラムの情報、又は前記システム障害の発生の原因となった人的要因の情報の少なくともいずれかの情報を記憶し、
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記記憶した情報に対する前記第2の価値を算出する、
請求項2に記載の障害情報管理装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記負担算出処理において、
前記提供の要求として前記第2の情報処理装置から、前記記憶したシステム障害の情報に対する検索条件を含む第1の要求、又は、前記記憶したシステム障害の情報に対する加工処理の要求を含む第2の要求を受信し、
前記第1の要求を受信した場合には、前記検索条件に基づき、前記受信した要求を満たす情報を生成し、
前記第2の要求を受信した場合には、前記加工処理の内容の入力を受け付け、入力された加工処理の内容に基づき前記記憶したシステム障害の情報を加工し、加工された情報に基づき、前記受信した要求を満たす情報を生成する、
請求項1に記載の障害情報管理装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記負担算出処理において、前記第2の情報処理装置から、前記生成した情報に関連する情報の入力を受け付け、入力された情報の価値を算出し、前記生成した情報の価値から前記算出した価値を減じた価値に対応する負担の情報を生成する、
請求項1に記載の障害情報管理装置。
【請求項9】
前記制御装置は、前記対価算出処理において、前記生成した対価の情報を前記第1の情報処理装置又は当該第1の情報処理装置に対応付けられている装置に設定する、請求項1に記載の障害情報管理装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記負担算出処理において、前記生成した負担の情報を前記第2の情報処理装置又は当該第2の情報処理装置に対応付けられている装置に設定する、請求項1に記載の障害情報管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、障害情報管理装置、障害情報管理方法、及び障害情報管理システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
銀行等の金融機関では、会計勘定処理を大規模なコンピュータシステム(いわゆる勘定系システム)を用いて行っている。特に最近では、FinTech及びDX (Digital Transformation)への取り組みの推進や商品の多様化により一般ユーザの利便性が向上する一方、システム障害が発生した場合の社会への影響が非常に大きくなっている。そのため、このようなシステム障害の発生の防止及びシステム障害発生時の対策を強力に推進していく必要がある。
【0003】
こうした目的を実現するためには、システム障害に関する情報を多く収集することが重要である。例えば、銀行がATM(Automated Teller Machine)等の自動取引装置で起きた障害の情報を自動的に取得する技術としては、特許文献1に、自動取引装置が、紙幣を取り扱う紙幣部と、紙幣部における障害を検出する検出部と、装置を制御する装置制御部とを備え、検出部により障害が検出された場合、装置制御部が自動取引装置の障害の状態及び障害の履歴に関する情報である障害情報を作成し、サーバが、自動取引装置より送信された障害情報を格納し、格納された障害情報を表示することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-207228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、金融機関は一般的に、自機関で発生した障害事象や対策のノウハウを自身で蓄積しているのが現状である。大規模な障害事象の情報であれば、金融機関は、一般メディアからの収集が可能であるものの、これにより得られる情報は限られている。その結果、金融機関は、新規サービスの開始によるシステム更新や新規システムの導入等の業務を行おうとする場合に、参考になる情報が充分になく、システム障害が発生するリスクの予測が難くなり、これが当該業務を行う上での支障となることがある。また、発生したシステム障害に対する対策をとる場合でも、自組織で蓄積している情報だけでは充分でないことがある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、システム障害の情報の収集を促進すると共に、そのシステム障害の情報の適切な利用を図ることが可能な障害情報管理装置、障害情報管理方法、及び障害情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の一つは、第1の情報処理装置から受信した、金融機関に係るシステム障害の情報を記憶する記憶装置、及び、前記システム障害の情報の価値を算出し、算出した価値に対応する対価の情報を生成する対価算出処理と、第2の情報処理装置から、金融機関に係るシステム障害の情報の提供の要求を受信し、受信した要求を満たす情報を前記記憶したシステム障害の情報から生成し、生成した情報の価値に対応する負担の情報を生成する負担算出処理とを実行する制御装置を備える、障害情報管理装置
である。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の他の一つは、第1の情報処理装置、第2の情報処理装置、及び障害情報管理装置を含んで構成される障害情報管理システムであって、前記障害情報管理装置は、前記第1の情報処理装置から受信した、金融機関に係るシステム障害の情報を記憶する記憶装置、及び、前記システム障害の情報の価値を算出し、算出した価値に対応する対価の情報を生成する対価算出処理と、前記第2の情報処理装置から、金融機関に係るシステム障害の情報の提供の要求を受信し、受信した要求を満たす情報を前記記憶したシステム障害の情報から生成し、生成した情報の価値に対応する負担の情報を生成する負担算出処理とを実行する制御装置を備え、前記対価算出処理において、前記生成した対価の情報を前記第1の情報処理装置又は当該第1の情報処理装置に対応付けられている装置に設定し、前記負担算出処理において、前記生成した負担の情報を前記第2の情報処理装置又は当該第2の情報処理装置に対応付けられている装置に設定する、障害情報管理システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、システム障害の情報の収集を促進すると共に、そのシステム障害の情報の適切な利用を図ることができる。
上記した以外の構成及び効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る障害情報管理システムの構成の一例を示す図である。
基準課金ポイント管理テーブルの一例を示す図である。
影響範囲ランク管理テーブルの一例を示す図である。
還元算出条件テーブルの一例を示す図である。
課金算出条件テーブルの一例を示す図である。
障害情報管理システムにおける各情報処理装置が備えるハードウェア構成の一例を示す図である。
障害情報管理システムで行われる処理の一例を説明するフロー図である。
メニュー画面の一例を示す図である。
障害情報登録画面の一例を示す図である。
影響範囲のランクとその場合の影響範囲のパターンとの対応関係の一例を示す図である。
照会画面の一例を示す図である。
個別依頼入力画面の一例を示す図である。
照会一覧表示画面の一例を示す図である。
システム障害個別表示画面の一例を示す図である。
システム障害個別オプション表示画面の一例を示す図である。
システム障害個別限定開示表示画面の一例を示す図である。
フィードバック入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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