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公開番号2024077773
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189914
出願日2022-11-29
発明の名称シリコンオイル塗布装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/80 20180101AFI20240603BHJP(車両一般)
要約【課題】ヘッドレストステーにおける下端部側の外径面に簡便な操作で必要量のシリコンオイルを塗布することが可能なシリコンオイル塗布装置を提供する。
【解決手段】ヘッドレスト5の一対のステー52の外径面にシリコンオイルSを塗布するシリコンオイル塗布装置1は、シリコンオイル槽2と、ヘッドレスト5を保持してシリコンオイル槽2の開口部2aからステー52の下端部53側部分を上方から出し入れする昇降部材3と、開口部2aに設置されステー52を圧接状態で通すステー通し孔21b1が設けられた可撓性のあるゴム板21bが取付けられた蓋体21と、蓋体21の下方において昇降部材3の上下動に連動して上下方向に延びる軸を中心に回動可能に配置されるとともに、シリコンオイルSを含んでステー52のいずれかに接触して回動することによってステー52の外径面にシリコンオイルSを塗布可能な複数のローラ23と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドレストの本体部から突出する一対のステーにおける先端部の側の部分の外径面にシリコンオイルを塗布するシリコンオイル塗布装置であって、
シリコンオイルを収容し上方に開口部を有するシリコンオイル槽と、
前記ヘッドレストを保持して前記シリコンオイル槽の前記開口部から前記ヘッドレストの前記一対のステーの前記先端部の側の部分を前記シリコンオイル槽の内部に上方から出し入れ操作する昇降部材と、
前記開口部に設置され前記一対のステーを圧接状態で通すステー通し孔が設けられた可撓性のある圧接部材が取付けられた蓋体と、
前記シリコンオイル槽の内部における前記蓋体の下方において前記昇降部材の上下動に連動して上下方向に延びる軸を中心に回動可能に配置されるとともに、前記シリコンオイルを含んで前記一対のステーのいずれかに接触して回動することによって前記一対のステーの前記外径面に前記シリコンオイルを塗布可能な複数のローラと、を有するシリコンオイル塗布装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記シリコンオイル槽の内部には前記昇降部材の昇降動作によって作動し前記シリコンオイル槽の内部に貯留された前記シリコンオイルを所定量汲み上げて複数の前記ローラにおける前記一対のステーのいずれかに接触するローラ群の中の少なくとも1つの前記ローラの上部に供給するポンプを有しているシリコンオイル塗布装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記蓋体には、一端部が前記ポンプの側に開口し、他端部が前記ローラ群の中の少なくとも1つの前記ローラの上部に開口するオイル供給路がもうけられており、
前記ポンプのオイル吐出口と前記オイル供給路の前記一端部とはフレキシブルホースで連結されているシリコンオイル塗布装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3において、
前記複数のローラにはそれぞれ下部に前記軸と同軸のピニオンギアが配設されており、
前記ローラ群の中の一つの前記ローラである起動ローラの前記ピニオンギアは、前記昇降部材の上下動によって水平方向に移動するラックギアと噛み合うとともに、各前記ローラ群における前記起動ローラ以外の前記ローラの前記ピニオンギアは前記起動ローラの前記ピニオンギアの回動とともに回動するように噛み合わされており、
前記ラックギアは、水平方向の一方向に向けて付勢されており、
前記昇降部材が上昇すると付勢力に抗して他方向に移動し、前記昇降部材が下降すると付勢力によって前記一方向に移動するように前記昇降部材と紐状体で連結されているシリコンオイル塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンオイル塗布装置に関する。詳しくは、ヘッドレストのステー表面にシリコンオイルを塗布するシリコンオイル塗布装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に装備される車両用シートにおいて、シートバックの上部側に配設された一対の筒状部材であるヘッドレストサポートに、一対のヘッドレストステーがそれぞれ挿入されてヘッドレストが取付けられることがある。このとき、車両用シートの製造工程において、一対のヘッドレストサポートの内径部の中に一対のヘッドレストステーを挿入する際、摺動性を高めて挿入し易くするため各ヘッドレストステーの外径面にシリコンオイルを塗布してから挿入していた。シリコンオイルの塗布に当たっては、特許文献1に記載されているように、各ヘッドレストステーの下側部分をシリコンオイルを収容した槽内に浸漬するディッピングが適用されることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-287738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に記載されたディッピングによるシリコンオイルのヘッドレストステーへの塗布においては、ヘッドレストステーの外径面及び内径面に付着した余分なシリコンオイルが滴下して床を汚染する等の不具合を生じるおそれがあった。また、塗布が不要な内径面にもシリコンオイルが塗布されることによりシリコンオイルの無駄な消費が生じるという問題があった。そこで、ヘッドレストの外径面のみに必要な量のシリコンオイルを塗布できる装置の提供が望まれていた。
【0005】
このような要請に鑑み本発明の課題は、ヘッドレストステーにおける下端部側の外径面に簡便な操作で必要量のシリコンオイルを塗布することが可能なシリコンオイル塗布装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明は、ヘッドレストの本体部から突出する一対のステーにおける先端部の側の部分の外径面にシリコンオイルを塗布するシリコンオイル塗布装置であって、シリコンオイルを収容し上方に開口部を有するシリコンオイル槽と、前記ヘッドレストを保持して前記シリコンオイル槽の前記開口部から前記ヘッドレストの前記一対のステーの前記先端部の側の部分を前記シリコンオイル槽の内部に上方から出し入れ操作する昇降部材と、前記開口部に設置され前記一対のステーを圧接状態で通すステー通し孔が設けられた可撓性のある圧接部材が取付けられた蓋体と、前記シリコンオイル槽の内部における前記蓋体の下方において前記昇降部材の上下動に連動して上下方向に延びる軸を中心に回動可能に配置されるとともに、前記シリコンオイルを含んで前記一対のステーのいずれかに接触して回動することによって前記一対のステーの前記外径面に前記シリコンオイルを塗布可能な複数のローラと、を有することを特徴とする。
【0007】
第1発明によれば、昇降部材に保持されたヘッドレストがシリコンオイル槽に対して下降し、一対のステーの先端部側部分がそれぞれ蓋体に取付けられた圧接部材のステー通し孔を押し拡げながらシリコンオイル槽の内部に挿入されると、シリコンオイルを含んだ複数のローラが一対のステーのいずれかに接触して回動する。これによって、一対のステーの先端部側部分の外径面にシリコンオイルが塗布される。そして、昇降部材に保持されたヘッドレストを上方に移動させると一対のステーの先端部側部分がそれぞれ蓋体に取付けられた圧接部材のステー通し孔の周りの圧接部材によって押圧された状態で引き抜かれるので余分に付着したシリコンオイルがあっても削ぎ落されて適量なものとなる。これによって、シリコンオイル塗布装置は、昇降部材に保持されたヘッドレストをシリコンオイル槽に対して昇降させるという簡便な操作で必要量のシリコンオイルを一対のステーの先端部側部分に塗布することを可能とする。
【0008】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記シリコンオイル槽の内部には前記昇降部材の昇降動作によって作動し前記シリコンオイル槽の内部に貯留された前記シリコンオイルを所定量汲み上げて複数の前記ローラにおける前記一対のステーのいずれかに接触するローラ群の中の少なくとも1つの前記ローラの上部に供給するポンプを有していることを特徴とする。
【0009】
第2発明によれば、昇降部材の昇降動作によって作動するポンプによってシリコンオイル槽の内部に貯留されたシリコンオイルが、複数のローラにおける一対のステーのいずれかに接触するローラ群の中の少なくとも1つのローラの上部に供給されるので、シリコンオイル槽の内部に貯留されたシリコンオイルを手で汲み上げて複数のローラに供給する等の手間を省くことができる。
【0010】
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記蓋体には、一端部が前記ポンプの側に開口し、他端部が前記ローラ群の中の少なくとも1つの前記ローラの上部に開口するオイル供給路がもうけられており、前記ポンプのオイル吐出口と前記オイル供給路の前記一端部とはフレキシブルホースで連結されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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