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公開番号2024077666
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189742
出願日2022-11-29
発明の名称容器の検査方法及び検査装置
出願人オムロン キリンテクノシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 21/88 20060101AFI20240603BHJP(測定;試験)
要約【課題】容器の外面における液体の付着の検出に適した容器の検査方法を提供する。
【解決手段】容器の検査範囲を当該容器が蛍光発光する波長域の励起光にて照明する手順と、励起光にて照明された検査範囲における蛍光の明暗差に基づいて、当該検査範囲における液体の付着を検出する手順と、を含む検査方法において、励起光の波長域を、液体における蛍光の強度が容器にて生じる蛍光の強度よりも相対的に低くなり、かつ容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しないように液体における励起光の透過が制限される波長域に設定する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
容器の外面への液体の付着を検出するための容器の検査方法であって、
前記容器の検査範囲を当該容器が蛍光発光する波長域の励起光にて照明する手順と、
前記励起光にて照明された前記検査範囲における蛍光の明暗差に基づいて、当該検査範囲における前記液体の付着を検出する手順と、
を含み、
前記励起光の波長域は、前記液体における蛍光の強度が前記容器にて生じる蛍光の強度よりも相対的に低くなり、かつ前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しないように前記液体における前記励起光の透過が制限される波長域に設定される容器の検査方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記励起光の波長域が、さらに、前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しないように、前記容器における前記励起光の透過が制限される波長域に設定される請求項1に記載の容器の検査方法。
【請求項3】
前記液体が前記容器に充填されるべき内容液である請求項1に記載の容器の検査方法。
【請求項4】
前記液体が前記容器に内容液として充填されるべき食用油であって、前記励起光の波長域は280nm以下の波長域に設定される請求項1に記載の容器の検査方法。
【請求項5】
前記検出する手順では、前記励起光にて照明された前記検査範囲における蛍光の明暗差を反映した画像を撮像し、前記画像中における前記蛍光の明暗差に基づいて、前記検査範囲における前記液体の付着を検出する請求項1~4のいずれか一項に記載の容器の検査方法。
【請求項6】
容器の外面への液体の付着を検出するための容器の検査装置であって、
前記容器の検査範囲を当該容器が蛍光発光する波長域の励起光にて照明する照明手段と、
前記励起光にて照明された前記検査範囲における蛍光の明暗差を反映した画像を撮像する撮像手段と、
前記画像中における前記蛍光の明暗差に基づいて、前記検査範囲における前記液体の付着を検出する検出手段と、
を含み、
前記照明手段による前記励起光の波長域が、前記液体における蛍光の強度が前記容器にて生じる蛍光の強度よりも相対的に低くなり、かつ前記液体における透過が、前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しない範囲で制限される波長域に設定された容器の検査装置。
【請求項7】
前記励起光の波長域が、さらに、前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しないように、前記容器における前記励起光の透過が制限される波長域に設定される請求項6に記載の容器の検査方法。
【請求項8】
前記液体が前記容器に充填されるべき内容液である請求項6又は7に記載の容器の検査方法。
【請求項9】
前記液体が前記容器に充填されるべき食用油であって、前記励起光の波長域は280nm以下の波長域に設定される請求項6又は7に記載の容器の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の外面における液体の付着を検出するための容器の検査方法及び装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
容器に充填されるべき内容液等の液体が何らかの原因で容器の外面に付着することがある。容器の外面に液体が付着しているか否かは、従来、作業者が容器を手で触ってその有無を確認する手法によって検査されている。ちなみに、蛍光発光現象を利用して液体の存在を検出する手法としては、プラント機器等の部品からの油漏れを検出することを目的として、油の吸収波長を含むパルス光を部品に照射し、その照射によって励起された油の分子が発する蛍光を捉えることにより油漏れを検出する手法が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-311771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の手法は、容器の外面に付着する液体が蛍光発光する性質を帯びていれば、その検出にも応用できる可能性がある。しかしながら、容器それ自体が蛍光発光する場合、容器とその外面に付着した液体のいずれもが蛍光発光して容器とその外面の液体とを区別することが困難となる。蛍光発光する液体が内容液として容器に充填されている場合には、液体からの蛍光を検出できたとしても、それが容器の内外いずれからの蛍光かを判別することが困難となることもある。いずれの場合でも、液体の付着を正しく検出できない不都合が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、容器の外面における液体の付着の検出に好適な容器の検査方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る容器の検査方法は、容器の外面への液体の付着を検出するための容器の検査方法であって、前記容器の検査範囲を当該容器が蛍光発光する波長域の励起光にて照明する手順と、前記励起光にて照明された前記検査範囲における蛍光の明暗差に基づいて、当該検査範囲における前記液体の付着を検出する手順と、を含み、前記励起光の波長域は、前記液体における蛍光の強度が前記容器にて生じる蛍光の強度よりも相対的に低くなり、かつ前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しないように前記液体における前記励起光の透過が制限される波長域に設定されるものである。
【0007】
本発明の一態様に係る容器の検査装置は、容器の外面への液体の付着を検出するための容器の検査装置であって、前記容器の検査範囲を当該容器が蛍光発光する波長域の励起光にて照明する照明手段と、前記励起光にて照明された前記検査範囲における蛍光の明暗差を反映した画像を撮像する撮像手段と、前記画像中における前記蛍光の明暗差に基づいて、前記検査範囲における前記液体の付着を検出する検出手段と、を含み、前記照明手段による前記励起光の波長域が、前記液体における蛍光の強度が前記容器にて生じる蛍光の強度よりも相対的に低くなり、かつ前記液体における透過が、前記容器と当該容器に付着した液体との間に生じるべき明暗差が消失しない範囲で制限される波長域に設定されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
菜種油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
添加成分が異なる他の菜種油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
大豆油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
こめ油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
べに花油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
ごま油における3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
オリーブオイルにおける3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
樹脂製容器の3次元蛍光スペクトルを測定した結果の一例を示す図。
食用油の光の透過率を測定した結果の一例を示す図。
容器の検査装置の一形態を示す図。
容器の検査装置の他の形態を示す図。
容器の検査装置のさらなる形態を示す図。
図6の検査装置の側面図。
試験例1にて得られた画像の一例を示す図。
試験例1にて得られたさらなる画像の一例を示す図。
試験例2にて得られた画像の一例を示す図。
比較例にて得られた画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明の一形態を説明する。本形態の検査方法では、容器の検査範囲に対して特定の波長域の励起光を照射し、その照射に対応して生じる蛍光の検査範囲における明暗差に基づいて容器の外面における液体の付着を検出する。励起光の波長域は、容器の材質、及び容器の外面への付着を検出すべき液体の種類に応じて選択される。以下では、容器が樹脂製であって、液体が容器に内容液として充填されるべき食用油である場合を例に挙げて励起光の波長域を説明する。
【0010】
図1A~図1Gは、7種類の食用油をサンプルとして選定し、各サンプルに照射する励起光と、その照射に対応して生じる蛍光との関係を表す3次元蛍光スペクトルを測定した結果を示している。各図において縦軸は励起光の波長域であり、横軸は蛍光の波長域である。サンプルとしての食用油は、図1Aが菜種油A、図1Bが菜種油B、図1Cが大豆油、図1Dがこめ油、図1Eがべに花油、図1Fがごま油、図1Gがオリーブオイルである。菜種油Aと菜種油Bとは菜種を原料とする点で共通するが、添加成分が互いに異なる。
(【0011】以降は省略されています)

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