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公開番号2024075101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186298
出願日2022-11-22
発明の名称植栽地盤及び雨水貯留浸透型植栽地盤施設
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類A01G 20/00 20180101AFI20240527BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】炭素を含有する成形体を土壌改質材として土壌内に貯留させることができ、さらに多量の雨水を貯留でき植物に与える影響が少ない雨水貯留浸透型植栽施設を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態の一態様における植栽地盤は、地表面を含む上層と、上層の下方に配置される下層と、を有し、上層と下層とは重なる部分を有し、下層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第1成形体と、を含み、第1成形体は、体積比として、炭を50%以上95%以下、前記バインダを5%以上50%以下含有し、第1成形体は、30mm3以上60mm3以下であり、下層の飽和透水係数は、上層の飽和透水係数よりも大きく、下層の飽和透水係数は1.0×10-5m/s以上であり、下層において、土壌構成資材と複数の第1成形体との混合物に対して、複数の第1成形体は体積比10%以上90%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地表面を含む上層と、前記上層の下方に配置される下層と、を有し
前記上層と前記下層とは重なる部分を有し、
前記下層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第1成形体と、を含み、
前記第1成形体は、体積比として、前記炭を50%以上95%以下、前記バインダを5%以上50%以下含有し、
前記第1成形体は、30mm

以上60mm

以下の大きさを有し、
前記下層の飽和透水係数は、前記上層の飽和透水係数よりも大きく、
前記下層の飽和透水係数は1.0×10
-5
m/s以上であり、
前記下層において、前記土壌構成資材と複数の前記第1成形体との混合物に対して、複数の前記第1成形体は体積比10%以上90%以下であることを特徴とする植栽地盤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
地表面を含む上層と、前記上層の下方に配置される下層と、を有し、
前記上層と前記下層とは重なる部分を有し、
前記下層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第1成形体と、を含み、
前記上層は、前記土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第2成形体と、を含み、
前記第1成形体及び前記第2成形体は、それぞれ、体積比として、前記炭を50%以上95%以下、前記バインダを5%以上50%以下含有し、
前記第1成形体及び前記第2成形体は、それぞれ、30mm

以上60mm

以下の大きさを有し、
前記下層の飽和透水係数は、前記上層の飽和透水係数よりも大きく、
前記下層の飽和透水係数は1.0×10
-5
m/s以上であり、
前記下層において、前記土壌構成資材と複数の前記第1成形体との混合物に対して、複数の前記第1成形体は体積比10%以上90%以下であり、
前記上層において、前記土壌構成資材と複数の前記第2成形体との混合物に対して、複数の前記第2成形体は体積比0%より大きく40%以下であることを特徴とする植栽地盤。
【請求項3】
前記下層において、前記土壌構成資材と複数の前記第1成形体との混合物に対して、複数の前記第1成形体は体積比60%以上90%以下である、請求項1または2に記載の植栽地盤。
【請求項4】
前記上層において、前記土壌構成資材と複数の前記第2成形体との混合物に対して、複数の前記第2成形体は体積比0%より大きく20%以下である、請求項1または2に記載の植栽地盤。
【請求項5】
前記上層において、複数の前記第2成形体と、前記土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第3成形体と、を含み、
前記第3成形体は、体積比として、前記炭を50%以上95%以下、前記バインダを5%以上50%以下含有し、
複数の前記第3成形体の平均体積は、複数の前記第2成形体の平均体積よりも小さい、請求項2に記載の植栽地盤。
【請求項6】
複数の前記第1成形体と前記土壌構成資材との混合物のpHは、9.5以下であることを特徴とする、請求項1または2の植栽地盤。
【請求項7】
前記上層と前記下層との間に、直径が10μm以上の粒子を補足でき、且つ透水性を有する中間層を配置した、請求項1または2の植栽地盤。
【請求項8】
請求項1または2に記載の植栽地盤と、
植栽地盤の周囲に配置された周辺土壌と、
を含む雨水貯留浸透型植栽地盤施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は植栽地盤に関し、特に植栽地盤内に炭を含有する成形体を所定量含有させた層を有する雨水貯留浸透型植栽地盤施設に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
降雨時において、下水道や河川などに雨水が急激に流入しないようにするため、雨水貯留型地盤施設や雨水浸透施設が知られている。また、雨水を一時的に貯留できる雨水貯留型植栽地盤施設として雨庭(レインガーデン)などが知られている。特許文献1~5には雨水の貯留施設の例が記載されている。
【0003】
しかし、雨水貯留型植栽地盤施設として機能し得る緑地ではあっても土壌表面環境、土質、締固め土などにより水の浸透速度は変動し、降雨量が増加すると一部は浸透せずに流出してしまう。さらに微細粒子が流入する雨水及び表面排水において、かかる施設の長期間良好な地中浸透機能を維持することに課題がある。また、水を一時貯留することが可能な施設では、植栽ができないか又は限られた植物のみしか植栽できないことがあり、ランドスケープデザインには制限がかかる。同時に、生物多様性の面からも周囲と連続性のある緑地創出に制限がかかる場合がある。
【0004】
近年、地球温暖化抑制の観点から、空気中の二酸化炭素を吸収し、土壌中に貯留させる土壌炭素貯留技術が注目されている。旧来より、家畜糞尿、もみ殻などが由来の原料を350度程度の燃焼しない温度にて加熱して作製されるバイオ炭は低比重かつ多孔質性であり、植栽地盤の透水性、保水性、通気性などを改善させるために土壌改質材として使用されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-20213号公報
特開2002-70126号公報
特開平11-152785号公報
特開平6-319378号公報
特開平9-111814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、土壌改質材として炭を用いた場合、炭は細粒化しやすく土壌の透水性を低下させることがある。またアルカリ性のpHを有するため、植栽地盤の土壌として使用するには制約があった。すなわち、雨水貯留浸透型植栽地盤施設としての機能と土壌炭素貯留機能とを両立させる施設を構築することは困難であった。
【0007】
本発明は、炭を含有する成形体を土壌改質材として土壌内に貯留させることができ、さらに多量の雨水を貯留でき植物に与える影響が少ない雨水貯留浸透型植栽地盤施設を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態の一態様における植栽地盤は、地表面を含む上層と、上層の下方に配置される下層と、を有し、上層と下層とは重なる部分を有し、下層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第1成形体と、を含み、第1成形体は、体積比として、炭を50%以上95%以下、バインダを5%以上50%以下含有し、第1成形体は、30mm

以上60mm

以下の大きさを有し、下層の飽和透水係数は、上層の飽和透水係数よりも大きく、下層の飽和透水係数は1.0×10
-5
m/s以上であり、下層において、土壌構成資材と複数の第1成形体との混合物に対して、複数の第1成形体は体積比10%以上90%以下である。
【0009】
本発明の実施形態の一態様における植栽地盤は、地表面を含む上層と、上層の下方に配置される下層と、を有し、上層と下層とは重なる部分を有し、下層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第1成形体と、を含み、上層は、土壌構成資材と、炭とバインダとを含有する複数の第2成形体と、を含み、第1成形体及び第2成形体は、それぞれ、体積比として、炭を50%以上95%以下、バインダを5%以上50%以下含有し、第1成形体及び第2成形体は、それぞれ、30mm

以上60mm

以下の大きさを有し、下層の飽和透水係数は、上層の飽和透水係数よりも大きく、下層の飽和透水係数は1.0×10
-5
m/s以上であり、下層において、土壌構成資材と複数の第1成形体との混合物に対して、複数の第1成形体は体積比10%以上90%以下であり、上層において、土壌構成資材と複数の第2成形体との混合物に対して、複数の第2成形体は体積比0%より大きく40%以下である。
【0010】
本発明の実施形態の一態様における植栽地盤は、下層において、土壌構成資材と複数の第1成形体との混合物に対して、複数の第1成形体は体積比60%以上90%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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