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公開番号2024087145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022201779
出願日2022-12-19
発明の名称コンテナシート及び雨対策設備
出願人株式会社フジタ
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 90/02 20190101AFI20240624BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】着脱が容易であり、滞水を確実に防止する技術の提供。
【解決手段】コンテナシート1は、開口被覆部11及び周縁部12を有する防水シート10と、コンテナCNの側面に取り付けられる密閉補助具と対をなす、周縁部12に設けられた密閉補助具20aと、開口被覆部11の上面に設けられた複数の筒状部30とで構成されており、開口被覆部11をコンテナCNの開口に被せ、周縁部12をコンテナCNの側面に沿わせた状態で、対をなす密閉補助具20によりコンテナCNの側面に対し固定される。その上で、個々の筒状部30の内部空間31の中央部に長尺を有する起立板40が設置されると、筒状部30が山形に変形し、隣接する2つの筒状部30の間に谷部32が形成される。降雨時には、雨水が山形をなした筒状部30の傾斜を伝って谷部32に流れたのち、谷部32からコンテナCNの側方に排出される。よって、上部への滞水を確実に防止することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
開口したコンテナの上部を被覆するためのコンテナシートであって、
防水性を有する材料で形成された略矩形かつ平面状のシートと、
前記シートの上面に設けられた複数の筒状構造と
を備え、
前記筒状構造は、
前記上面に沿って短手方向に延び、前記上面の長手方向に複数並んでいる
ことを特徴とするコンテナシート。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコンテナシートにおいて、
前記シートにおける周縁部に設けられ、前記シートを前記コンテナの側面に対して固定させることで前記コンテナの密閉を補助する密閉補助具
をさらに備えたコンテナシート。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテナシートにおいて、
前記密閉補助具は、
磁石であり、前記コンテナの側面又は側面に貼付された磁性部材に対し前記磁石を介して前記シートを固定させることを特徴とするコンテナシート。
【請求項4】
請求項2に記載のコンテナシートにおいて、
前記密閉補助具は、
対をなす2つの係合部品を有したファスナーの一方の係合部品であり、当該係合部品を前記コンテナの側面に設置された他方の係合部材に係合させて前記シートを固定させることを特徴とするコンテナシート。
【請求項5】
請求項2に記載のコンテナシートにおいて、
前記密閉補助具は、
締結孔であり、前記コンテナの側面に設置されたレールに前記締結孔を通して締結部品を締結させることにより前記シートを固定させることを特徴とするコンテナシート。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のコンテナシートにおいて、
前記コンテナの開口に対応する領域内に設けられた貫通孔と、
前記貫通孔から上方に筒状をなして延びた円筒部と
をさらに備えたコンテナシート。
【請求項7】
請求項1に記載のコンテナシートと、
前記筒状構造の内部に配置された起立部材と
を備え、
前記起立部材は、
長尺を有する略板状であり、その短辺部は前記シートの上面に略垂直に立つように設けられ、その長辺部は前記シートの上面に接して設けられる
ことを特徴とする雨対策設備。
【請求項8】
請求項7に記載の雨対策設備において、
前記起立部材を挟んだ両側又は前記起立部材の下側に配置され、前記起立部材の起立を補助する起立補助部材
をさらに備えた雨対策設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開口したコンテナの上部を被覆するためのコンテナシート及びこれを用いた雨対策設備に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
着脱式の輸送コンテナには、屋根がなく上部が開口したものがある。このようなコンテナに対しては、雨除け対策として、開口全体を大きな防水シートで覆い、ゴムバンド等でテンションをかけてシートをコンテナに固定させるのが一般的である。このような対策は、シートの着脱が容易な点でメリットがあるものの、コンテナの密閉性がなく、また、シート上に雨水が溜まってシートが撓むことがあり、最悪の場合には、滞水の重みでシートが外れて収容物を保護できなくなる虞がある。シート上への滞水を防止すべく、シートと骨組みとが一体化された製品も存在するが、このような製品はコンテナへの着脱が容易でない。
【0003】
このような背景の下、2本のベルトの間に支柱を挟むように取り付け、この一対のベルトの両端を引くと菱形が形成される仕組みを利用し、支柱を挟んで固定した複数対のベルトを防水シートの裏面に接合することにより、防水シートの表面を山形に保ち、雨水が溜まらない構成としたシートカバーが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3031751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したシートカバーは、防水シートの表面を山形にすることができるため、コンテナがさほど大きくなければ滞水の防止が可能と考えられる。しかしながら、支柱が設けられるのは防水シートの長手方向における中央部のみであるため、防水シートの表面が山形になっても、コンテナが大きければ山形をなす2つの傾斜が長くなり、個々の傾斜の中間部に滞水が生じる懸念がある。これを避けるために支柱を高くすることも考えられるが、その場合には、シートカバーの折り畳みが困難となり嵩張ることから、不使用時の保管に制約が生じることが推測される。また、このシートカバーを用いるには、ベルトに張力を付加するための接続具及び張設ユニットをコンテナの長手方向の両側に装着しなければならず、その空間の確保も必要となる。そのため、より簡便に取り扱うことができ、かつ、コンテナの大きさに関わらずシート上への滞水を確実に防止できる雨除け対策が求められている。
【0006】
そこで本発明は、着脱が容易であり、滞水を確実に防止する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は以下のコンテナシート及び雨対策設備を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0008】
すなわち、本発明のコンテナシートは、開口したコンテナの上部を被覆するためのコンテナシートであって、防水性を有する材料で形成された略矩形かつ平面状のシートと、シートの上面に設けられた複数の筒状構造とを備え、筒状構造は、上面に沿って短手方向に延び、上面の長手方向に複数並んでいることを特徴としている。
【0009】
この態様のコンテナシートをコンテナの上部に被せた上で、個々の筒状構造に対し長尺を有した桟木や樹脂板等の板状部材を起立させた状態で設置すると、筒状構造が山形に変形し、隣接する2つの筒状構造の間に谷部が形成される。降雨時には、雨水が山形の傾斜を伝って谷部に流れ落ちたのち、谷部からコンテナの短手方向の側方に流れ落ちる。このように、この態様のコンテナシートによれば、山形に変形可能な筒状構造を活用することで、シートの上部に雨水が溜まりにくくなる作用を生じるため、滞水を確実に防止することができる。
【0010】
また、この態様のコンテナシートは板状部材と一体化されておらず、コンテナシートを設置した後に板状部材を後から1つずつ挿入することができるため、作業員一人でも着脱を容易に行うことができ、不使用時にはコンパクトに折り畳んで保管することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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