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公開番号2024074341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185423
出願日2022-11-21
発明の名称ドラム式洗濯機
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類D06F 33/40 20200101AFI20240524BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 1枚衣類の衣類重量が低減した時のアンバランスの検知精度を高め、リトライの低減による運転時間増加を抑制や、脱水が完了せずに終了することを防ぎ、アンバランス判定時の振動増加を抑制できるドラム式洗濯機を提供することにある。
【解決手段】 筐体と、外槽と、ドラムと、モータと、給水弁と、振動センサと、脱水工程において、回転脈動判定、または、振動判定により、ドラム内での衣類のアンバランスを検知したときに、脱水をリトライするようにモータを制御する制御装置と、を備え、回転脈動判定は、ドラムの回転脈動が第1閾値を超えたときにアンバランスを検知する判定であり、振動判定は、ドラムの回転数が外槽の共振回転数であるときの外槽の振動が第2閾値を超えたときにアンバランスを検知する判定であり、第1閾値は、外槽の振動が第2閾値を超えたときのドラムの回転数が高い程、より小さい閾値に変更されるドラム式洗濯機。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
該筐体内に設置された外槽と、
該外槽内に回転自在に設置され、衣類を収納可能なドラムと、
該ドラムを回転させるモータと、
前記ドラムに給水する給水弁と、
前記外槽の振動を検出する振動センサと、
脱水工程において、前記ドラムの回転脈動に基づきアンバランスの有無を判定する回転脈動判定、または、前記外槽の振動に基づきアンバランスの有無を判定する振動判定により、前記ドラム内での衣類のアンバランスを検知したときに、脱水をリトライするように前記モータを制御する制御装置と、
を備えるドラム式洗濯機であって、
前記回転脈動判定は、前記ドラムの回転脈動が第1閾値を超えたときにアンバランスを検知する判定であり、
前記振動判定は、前記ドラムの回転数が前記外槽の共振回転数であるときの前記外槽の振動が第2閾値を超えたときにアンバランスを検知する判定であり、
前記第1閾値は、前記外槽の振動が第2閾値を超えたときの前記ドラムの回転数が高い程、より小さい閾値に変更されることを特徴とするドラム式洗濯機。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記制御装置は、前記振動判定によりアンバランスを検知した場合、脱水のリトライ時には、前記外槽の振動が前記第2閾値を超えた時の前記ドラムの回転数よりも低い回転数で前記ドラムを所定時間回転させることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項3】
請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記制御装置は、アンバランス検知時の前記ドラムの回転数が低い場合は、前記ドラムに給水した後、脱水をリトライさせ、アンバランス検知時の前記ドラムの回転数が高い場合は、前記ドラムに給水せずに、脱水をリトライさせることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項4】
請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記制御装置は、前記振動判定によりアンバランスを検知した場合は、前記振動判定によりアンバランスを検知しなかった場合に比べ、脱水のリトライ時に前記ドラムを定常回転数で回転させる時間を短縮することを特徴とするドラム式洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラムを高速回転させることで、洗濯後の濡れた衣類等を脱水するドラム式洗濯機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ドラム式洗濯機の脱水工程に関する文献として、特許文献1がある。この文献では、ドラムの回転数の脈動(以下、特許文献1に倣い「回転変動」と称することもある)や外槽の振動が、ドラム内の衣類等の片寄り(以下、「アンバランス」と称する)の大きさに比例することを利用し、下記の手順でアンバランスを段階的に修正しながら脱水を実施している(同文献の段落0032~0039、図3等)。
【0003】
まず、濡れた衣類が遠心力でドラム内周面に張り付くような第1回転数(ω

)まで、ドラム回転数を上昇させる(同文献の図3の205)。そして、ドラム回転数が第1回転数(ω

)に到達すると、その回転数を所定時間維持して(同文献の図3の206)、回転変動の大きさに基づく第1アンバランス判定を実施する(同文献の図3の207)。このときの回転変動が第1閾値より大きい場合は、衣類がドラム内に均一に広がっていないか、衣類同士が重なっているかの何れかの理由で、アンバランスが大きな状態となっていると考えられる。そのため、ドラム回転を一時停止して、ドラムに張り付いていた衣類を一旦落下させ(同文献の図3の215)、落下した衣類のほぐし動作を行い、衣類の片寄りや絡まりを解消させることで、アンバランスを修正する(同文献の図3の201)。
【0004】
また、第1アンバランス判定(同文献の図3の207)での回転変動が第1閾値より小さい場合は、回転変動の大きさに基づく第2アンバランス判定を実施する(同文献の図3の208)。このときの回転変動が第2閾値(第1閾値より小さい閾値)より大きい場合は、衣類の一部が重なったことでアンバランスとなっていると考えられる。そのため、ドラム回転数を、逆回転時の回転数(ω

)より高く第1回転数(ω

)より低い回転数(ω

)に低下させることで(すなわち、第1アンバランス判定でのアンバランス検知時とは異なる手法で)、衣類同士が重なった個所を動かしてアンバランスを修正する(同文献の図3の213)。
【0005】
さらに、第2アンバランス判定での回転変動が第2閾値よりも小さい場合は、ドラム回転数を更に上昇させた後(同文献の図3の209)、外槽振動の大きさに基づく第3アンバランス判定を実施する(同文献の図3の210)。このときの外槽振動が第3閾値より大きい場合は、第1アンバランス判定でのアンバランス検知時と同様に、ドラム回転を一時停止して、ドラムに張り付いていた衣類を一旦落下させ(同文献の図3の215)、落下した衣類のほぐし動作を行い、衣類の片寄りや絡まりを解消させることで、アンバランスを修正する(同文献の図3の201)。
【0006】
以上のように、特許文献1では、脱水工程で発生したアンバランスを、低速回転域でのドラムの回転変動に基づく判定(比較的大きなアンバランスを検知する、第1、第2のアンバランス判定)、または、高速回転域での外槽の振動に基づく判定(比較的小さなアンバランスを検知する、第3のアンバランス判定)で評価し、アンバランスがあるときには、ドラムの回転を停止するなどしてアンバランスを修正しながら、脱水をやり直し(以下、「リトライ」と称する)ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第2018-149219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、単独の衣類を洗濯した後に実行される脱水工程を考える。なお、以下では、単独で洗濯される衣類を「1枚衣類」と称する。1枚衣類がジーンズやバスマット等の、吸水性が高く、比較的小さな衣類である場合、脱水時にドラムを脱水用の回転速度で回転させても、その1枚衣類はドラム内周面に均一に張り付くほど大きくないため、多数の衣類を同時に脱水する場合(以下、「通常脱水」と称する)に比べてアンバランスが大きくなりやすい。そのため、従来は、1枚衣類の脱水工程の初期にリトライが発生しやすく、また、繰り返されるリトライによって脱水が促進される結果、脱水工程の初期段階であってもアンバランス状態が大きく変化することがあった。
【0009】
上記のように、特許文献1では第1~第3のアンバランス判定毎に閾値を用意しているが、それらの閾値は脱水工程初期のリトライにより衣類重量が大きく軽減してアンバランス状態も変化しうる1枚衣類を想定した閾値ではない。そのため、特許文献1のドラム式洗濯機では、1枚衣類の脱水時に次のような不具合が考えられる。
【0010】
まず、低速回転域では、リトライにより1枚衣類が軽量化しアンバランスが改善しても、その1枚衣類がドラム内周面に不均一に張り付いた状態であれば、ドラムの回転変動が第1閾値または第2閾値を超えてしまい、アンバランスと判定される可能性がある。その場合、高速回転域での脱水に移行すべき脱水状態であるにもかかわらず、本来不要なリトライを繰り返したり、低速回転域でのリトライの多発により脱水工程が異常停止したりする恐れがある。
(【0011】以降は省略されています)

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