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公開番号2024070532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181086
出願日2022-11-11
発明の名称検出方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類G01N 21/64 20060101AFI20240516BHJP(測定;試験)
要約【課題】単独に存在する輝点および密集して存在する輝点群のいずれも適切に検出できる検出方法を提供すること。
【解決手段】本発明の検出方法は、標的物質を標識物質で標識した標本の標本画像データを準備する工程と、第1フィルタにより前記標本画像における単独輝点の画像特徴量を低減させた第1バックグラウンド画像データを得る工程と、第2フィルタにより前記標本画像における密集輝点の画像特徴量を低減させた第2バックグラウンド画像データを得る工程と、前記標本画像データの明るさ情報に基づき、前記第1バックグラウンド画像データおよび前記第2バックグラウンド画像データを合成して合成バックグラウンド画像データを得る工程と、前記標本画像データおよび前記合成バックグラウンド画像データの差である差分画像データを求める工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
標的物質を標識物質で標識した標本の標本画像データを準備する工程と、
第1フィルタにより前記標本画像データにおける単独輝点の画像特徴量を低減させた第1バックグラウンド画像データを得る工程と、
第2フィルタにより前記標本画像データにおける密集輝点の画像特徴量を低減させた第2バックグラウンド画像データを得る工程と、
前記標本画像データの明るさ情報に基づき、前記第1バックグラウンド画像データおよび前記第2バックグラウンド画像データを合成して合成バックグラウンド画像データを得る工程と、
前記標本画像データおよび前記合成バックグラウンド画像データの差である差分画像データを求める工程と、
を有する、検出方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記差分画像データに基づいて前記標的物質を定量する工程と、をさらに有する、請求項1に記載の検出方法。
【請求項3】
前記画像特徴量は、光の強度分布であり、
前記第1フィルタにより低減される前記標本画像データにおける光の強度分布と、前記第2フィルタにより低減される前記標本画像データにおける光の強度分布とは、前記強度分布におけるピークの幅、前記強度分布におけるピークの高さ、または前記ピークの幅および前記ピークの高さが異なる、
請求項1に記載の検出方法。
【請求項4】
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの少なくとも一方は、メディアンフィルタである、請求項1に記載の検出方法。
【請求項5】
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの少なくとも一方は、周波数フィルタである、請求項1に記載の検出方法。
【請求項6】
前記画像特徴量は、光の強度分布であり、
前記合成バックグラウンド画像データを得る工程では、前記第2バックグラウンド画像データにおける光の第2強度分布および前記第1バックグラウンド画像データにおける光の第1強度分布の差である強度差を求め、前記強度分布差が第1閾値未満の領域では、前記第1バックグラウンド画像データを使用し、前記強度分布差が第1閾値以上の領域では、前記第2バックグラウンド画像データを使用した合成強度分布を得る、
請求項1に記載の検出方法。
【請求項7】
前記差分画像データを求める工程では、第2閾値未満の強度分布を除外するノイズトレランス処理をさらに行う、請求項6に記載の検出方法。
【請求項8】
前記標的物質を定量する工程では、膨張処理をさらに行う、請求項2に記載の検出方法。
【請求項9】
前記第1閾値および前記第2閾値は、
異なる密度で配置された標識物質のみを含む標本の複数の第1画像データと、標的物質を標識物質で標識しないで得られた標本の第2画像データとをそれぞれ合成した複数の見本画像データを準備し、
前記複数の見本画像データのそれぞれについて、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタを用いて輝点の画像特徴量を低減させ、前記第1閾値および前記第2閾値を用いて輝点が抽出された複数の低減画像データを得て、
前記第1画像データおよび複数の前記低減画像データの差である前記差分画像データをそれぞれ得て、
前記第1画像データおよび複数の前記差分画像データをそれぞれ比較して、前記第1画像データにおける輝点および前記差分画像データにおける輝点の一致率に基づいて選択されたものである、
請求項7に記載の検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検出方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
病理診断において、組織切片などを用いて被観察物質の発現量を定量することは、予後の予測やその後の治療計画を決めるうえで非常に重要な情報となり得る。よって、組織切片などにおいて、被観察物質を正確に定量することは非常に重要である。被観察物質の定量方法として、被観察物質を蛍光物質で標識して高感度で検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、免疫染色後の組織切片における被観察物質の発現量を定量する方法が記載されている。特許文献1に記載の方法では、まず、被観察物質を蛍光標識した組織切片の蛍光強度分布を検出する。次いで、自家蛍光を除去するために、所定の空間周波数よりも高い周波数成分のみの領域を抽出する。最後に、蛍光物質由来の輝点数を計測することで、被観察物質を定量している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/087853号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の定量方法では、密集していない単独に存在する輝点のみを定量対象としており、輝点が密集した輝点群を対象としていない。蛍光物質を含む標識物質は、特定の生体物質に付着するため、輝点が所定の狭い領域に密集して分布することも考えられる。この場合、特許文献1に記載の定量方法では、密集していない単独に存在する輝点は適切に定量できるが、密集した輝点群は適切に定量できないと言う問題があった。
【0006】
本発明の目的は、単独に存在する輝点および密集して存在する輝点群のいずれも適切に検出できる検出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施の形態に係る検出方法は、標的物質を標識物質で標識した標本画像データを準備する工程と、第1フィルタにより前記標本画像における単独輝点の画像特徴量を低減させた第1バックグラウンド画像データを得る工程と、第2フィルタにより前記標本画像における密集輝点の画像特徴量を低減させた第2バックグラウンド画像データを得る工程と、前記標本画像データの明るさ情報に基づき、前記第1バックグラウンド画像データおよび前記第2バックグラウンド画像データを合成して合成バックグラウンド画像データを得る工程と、前記標本画像データおよび前記合成バックグラウンド画像データの差である差分画像データを求める工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、単独に存在する輝点および密集して存在する輝点群のいずれであっても、標的物質を適切に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態に係る検出方法のフローチャートである。
図2Aは、標本画像データの強度分布を示す模式的なグラフであり、図2Bは、第1バックグラウンド画像データおよび第2バックグラウンド画像データの強度分布を示す模式的なグラフである。
図3A~Cは、合成バックグラウンド画像データを得る工程を説明するための図である。
図4A、Bは、差分画像データの強度分布を示すグラフである。
図5は、第1閾値および第2閾値の求め方のフローチャートである。
図6は、輝点間距離と、一致率の関係を示す模式的なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態に係る検出方法について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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